最近、「業務スーパーの生七味が売ってない」という声をSNSでよく見かけます。あのザクザクした食感と、花椒や柚子の香りがきいた辛味がクセになる一品。筆者自身もリピーターだったので、店頭から姿を消しているのを見て「え、終売？」と焦ったひとりです。この記事では、業務スーパーの生七味がなぜ見当たらなくなったのか、販売終了の真相や今入手できる代替商品について詳しく解説していきます。
業務スーパーの生七味とは？その人気の理由
「生七味」は、一般的な乾燥タイプの七味唐辛子とは異なり、粗刻みの唐辛子や山椒、柚子などを油や調味液で和えた“生タイプ”の調味料です。業務スーパーでは「ザクザク食べる生七味」や「食べる生七味」など、名称やパッケージが複数存在していました。
辛味の中にうま味や香りがしっかり感じられ、唐辛子のザクザク感と花椒の痺れが特徴。ラーメン、うどん、焼き鳥、鍋料理など、何にでも合う万能調味料として人気を博していました。
レビューサイトやSNSでは、
- 「辛いけど旨い！」
- 「ご飯にも冷奴にも合う」
- 「一度使うと普通の七味に戻れない」
といった声が多く、いわば“業スーの隠れ名品”としてファンが定着していた商品です。
「売ってない」と言われる現状
2023年頃から、「どこの店舗にも生七味がない」「棚が空いている」「終売したらしい」という口コミが増加。実際に筆者も複数店舗を回って確認したところ、どの店舗でも見つかりませんでした。
SNS上でも同様の報告が続々と見られます。
「業務スーパーの食べる生七味って無くなっちゃったんすかね…かなしみ」
「終売らしいです。冷蔵庫の残りを大切に食べてる」
こうした投稿からもわかるように、全国的に在庫が減り、継続販売が難しくなっている状況が伺えます。
さらに、食品メディアの過去記事でも「※こちらの商品は現在販売されていない可能性があります」と注意書きが追加されており、販売停止・終売の線が濃厚です。
公式サイトでの確認結果
業務スーパー公式サイトの「商品検索」ページで「生七味」を調べても、現在はヒットしません。関連商品としては乾燥タイプの七味唐辛子や「ラー油」「柚子胡椒」などは掲載されていますが、生七味のページは削除済みのようです。
また、公式サイトには以下のような一文が記載されています。
「掲載商品は諸事情により予告なく掲載・販売が終了する場合がございます。」
この表記からも、明確な発表がなくとも実際には販売終了している可能性が高いと考えられます。
販売終了になったと考えられる理由
では、なぜ人気のあった生七味が姿を消してしまったのでしょうか。考えられる理由をいくつか挙げます。
1. 原料・コスト面の影響
生七味は“生”というだけあって、乾燥タイプよりも保存・流通が難しい商品です。油や柚子皮などの原料価格が高騰している影響も大きく、コスパ重視の業務スーパーとしては採算が取りづらくなった可能性があります。
2. 商品入れ替えの早さ
業務スーパーは輸入品を中心に、多品種を短いスパンで入れ替える傾向があります。ヒット商品であっても、仕入れ元の都合やライン変更により販売終了となるケースが珍しくありません。生七味もその一環だったと考えられます。
3. 製造ラインや名称変更の可能性
過去には「食べる生七味」「ザクザク食べる生七味」など名称が複数あったことから、製造元変更やリニューアルで別名に切り替わった可能性もあります。とはいえ、現時点で後継商品を確認することはできません。
4. 地域・店舗ごとの在庫差
業務スーパーはフランチャイズ展開を行っており、店舗によって仕入れ商品が異なります。都市部の一部店舗では在庫が残っている可能性もありますが、全国的にはほぼ流通していない状況のようです。
「生七味」が再販される可能性はある？
現時点で、業務スーパーから「再販予定」などの公式発表は出ていません。ただし、過去には人気商品が一時的に消えて後からリニューアル版として再登場した事例もあります。
たとえば、同社の「麻辣醤」や「ガーリックオイル」なども、一定期間販売を休止した後にパッケージ変更・仕様調整のうえ再販されています。そのため、生七味も改良版として再登場する可能性はゼロではないでしょう。
ファンとしては、公式サイトや店頭チラシの新商品情報をこまめにチェックしておくのが良さそうです。
業務スーパー以外で買える“生七味系”代替商品
「どうしてもあの味が恋しい！」という方のために、他メーカーから販売されている“生七味系”調味料も紹介します。どれも通販やスーパーで比較的入手しやすいものです。
・原了郭 黒七味
京都の老舗・原了郭が出す七味は香り高さで定評があります。乾燥タイプながら、生七味に通じる奥行きのある辛さが魅力。
・八幡屋礒五郎 生七味
信州の名門ブランド。唐辛子・柚子・山椒・胡麻を絶妙にブレンドした“本家”の生七味。香りが非常に豊かで、鍋物やお刺身、そばなどにぴったりです。
・茅乃舎 生七味
国産素材を使い、まろやかさと香りを重視したプレミアム仕様。やや価格は高めですが、上品な辛味と風味のバランスがよく、贈答用にも向いています。
・S&B 本生七味チューブ
スーパーでも入手しやすいタイプ。チューブ式で使いやすく、柚子と唐辛子の香りが強め。家庭の定番調味料として使いやすい一品です。
これらの代替品は、ネット通販（Amazon、楽天など）や一部スーパーでも購入可能です。味の方向性はそれぞれ異なるものの、「生七味」の辛味・香り・食感を再現できるものとして十分満足できるでしょう。
手作りで再現する方法も
どうしても生七味が手に入らない場合は、手作りするのもおすすめです。材料は意外とシンプルで、スーパーでそろえられます。
【基本材料】
唐辛子（粗刻み）、柚子皮、山椒、白ごま、青のり、陳皮、味噌、みりん、少量の油。
【作り方】
- 唐辛子と柚子皮を細かく刻む。
- 他の材料と混ぜ合わせ、油を加えてペースト状に。
- 冷蔵庫で2〜3日寝かせると味がなじむ。
手作りすれば、好みの辛さや香りを自由に調整できるのが魅力です。
まとめ：業務スーパーの生七味が売ってないのはなぜ？
現状、業務スーパーの生七味は公式サイト上から姿を消しており、全国的に流通が
