車を長くキレイに保ちたいと考える人なら、一度は「キーパーコーティング」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。ガソリンスタンドや専門店などで施工できるこのコーティングは、手軽にツヤと保護力を両立できる人気サービスです。とはいえ、種類が多く「どれを選べばいいのか分からない」という声も多いのが実情です。ここでは、キーパーコーティングの種類ごとの特徴や違い、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
キーパーコーティングとは？まず基本を押さえよう
キーパーコーティングは、KeePer技研株式会社が展開するカーコーティングブランドです。全国のガソリンスタンドや「キーパーラボ」で施工でき、愛車の塗装面を保護しながら、美しいツヤを長期間維持することを目的としています。
仕組みとしては、塗装面の上にガラス被膜やレジン（樹脂）被膜を形成し、外部の汚れや紫外線、酸性雨からボディを守るものです。
ツヤを出す効果もあり、施工後は「新車のような輝きになった」と感じる人が多いのも特徴です。
キーパーコーティングには複数の種類があり、施工時間や価格、耐久期間、メンテナンス頻度などが異なります。自分のカーライフや駐車環境に合ったものを選ぶことが大切です。
種類別に比較！キーパーコーティングのラインナップ
キーパーコーティングの代表的な種類は以下のとおりです。
それぞれの特徴とおすすめポイントを詳しく見ていきましょう。
フレッシュキーパー：初めての人にぴったりな手軽プラン
「フレッシュキーパー」は、キーパーの中でも手軽に試せる人気メニューです。
ガラス被膜とレジン被膜の2層構造で、汚れを防ぎながらツヤも出せるバランス型コーティングです。
耐久期間はおおむね1年以上。施工時間も2〜3時間と短く、洗車ついでに気軽にお願いできるのが魅力です。
価格も比較的リーズナブルで、初めてコーティングを検討している人や、新車購入時に軽く保護したい人におすすめです。
屋外駐車が多い方や、頻繁に洗車をしない方でも扱いやすいタイプです。
クリスタルキーパー：毎年リフレッシュする定番人気コース
キーパーコーティングの中で特に人気が高いのが「クリスタルキーパー」。
1年ごとに施工を繰り返すことで、常に新しい被膜を保ち、ガラスのようなツヤと透明感を維持できます。
2層構造の被膜が汚れを防ぎつつ、光沢感のある仕上がりに。
施工時間は2〜3時間ほどで、料金も比較的お手頃です。
「毎年のメンテナンスを兼ねてボディをきれいにしたい」という方にぴったりです。
コストパフォーマンスが良く、リピーターが多いのも納得の理由です。
ダイヤモンドキーパー：長期耐久型の本格コーティング
より高い防汚性能とツヤを求めるなら「ダイヤモンドキーパー」がおすすめ。
高密度ガラス被膜とレジン被膜の2層構造で、深みのある艶と滑らかな手触りを実現します。
ノーメンテナンスでも約3年、年1回のメンテナンスを行えば最長5年間の耐久性があります。
施工には半日ほどかかりますが、仕上がりはまるで鏡面のような光沢。
新車や高級車など、「長くきれいな状態を保ちたい」方に向いています。
Wダイヤモンドキーパー：最上級のツヤと保護力を追求
「Wダイヤモンドキーパー」は、その名の通りガラス被膜が2層、さらにレジン被膜が1層という3層構造のコーティング。
厚みのある被膜が圧倒的な艶を生み、深みのあるボディカラーほど違いを実感できます。
施工時間は1日程度かかりますが、その分仕上がりは極上。
汚れの付着を最小限に抑え、洗車回数も減らせるのがメリットです。
車を常に最高の状態に保ちたい、特別な一台を大切にしたい方に最適なプランです。
エコダイヤキーパー：雨で汚れが落ちる「自浄型」コーティング
屋外駐車が多く、雨や砂ぼこりに悩まされている方には「エコダイヤキーパー」がおすすめです。
高密度ガラス被膜とECOプラスレジン被膜の組み合わせにより、雨が降ると汚れを浮かせて流す“自浄効果”を発揮します。
耐久期間はノーメンテナンスで約3年、メンテナンスありで最長5年。
屋外保管や海沿いなど汚れやすい環境で使う車に特に向いています。
「洗車の回数を減らしたい」「汚れを放置したくない」という方にはうってつけのプランです。
EXキーパー：究極の美しさを求める人へ
キーパーコーティングの最上位モデルが「EXキーパー」。
プライマーガラス被膜と有機レジン「VP326」による2層構造で、これまでにない滑らかさとツヤを実現しています。
ノーメンテナンスで約3年、定期メンテナンスを行えば最長6年の耐久。
施工時間は長めですが、その仕上がりは新車以上の美しさと評判です。
高級車や新車購入時に「最高の状態を長く保ちたい」と考える人に人気があります。
価格と施工時間の目安
キーパーコーティングの価格は、車のサイズや店舗によって異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。
- フレッシュキーパー：約2万8000円〜
- クリスタルキーパー：約1万8000円〜
- ダイヤモンドキーパー：約5万円〜
- Wダイヤモンドキーパー：約7万円〜
- エコダイヤキーパー：約7万5000円〜
- EXキーパー：約10万円以上
施工時間は2時間程度から、上位モデルでは6〜8時間、場合によっては1日かかることもあります。
時間と費用に見合う仕上がりを求めるなら、事前に施工店に相談するのが安心です。
キーパーコーティングの選び方：失敗しないための基準
では、どれを選べばいいのでしょうか。ポイントは次の3つです。
1. 駐車環境
屋外駐車が多い場合や、砂ぼこり・花粉・雨などの影響を受けやすい環境なら、耐久性と防汚力が高い「エコダイヤキーパー」や「ダイヤモンドキーパー」がおすすめです。
屋内駐車が多く、こまめに洗車できるなら「クリスタルキーパー」でも十分効果を発揮します。
2. 予算とコストパフォーマンス
1年ごとに再施工して常に新しい被膜を保ちたいなら「クリスタルキーパー」。
長期的にメンテナンスを減らしてコスパを重視するなら「ダイヤモンドキーパー」または「エコダイヤキーパー」。
予算に余裕があり、見た目重視なら「EXキーパー」が最適です。
3. 車へのこだわり度
新車や高級車を所有しており、細部まで完璧な仕上がりを求めるなら、WダイヤモンドキーパーやEXキーパーがおすすめ。
普段使いの車で「とりあえずツヤと保護が欲しい」という人には、フレッシュキーパーやクリスタルキーパーがちょうどいい選択です。
施工後に気をつけたいポイント
どのコーティングを選んでも、施工後の扱い方で耐久性は変わります。
施工後1週間ほどは洗車機の利用を避け、被膜が安定するまで優しく扱いましょう。
また、ノーメンテナンスといっても定期的な洗車は必要です。
特に花粉や黄砂、鳥のフンなどを放置すると被膜にダメージを与えることがあります。
水洗い洗車やカーシャンプー洗車で、優しく汚れを落とす習慣をつけると、美しさを長く保てます。
キーパーコーティングはどれがいい？まとめとおすすめ
キーパーコーティングは、どのタイプも一定の効果と信頼性があります。
大切なのは「自分の車の使い方や保管環境に合っているか」です。
- 手軽に始めたい → フレッシュキーパー
- 毎年リフレッシュしたい → クリスタルキーパー
- 長くツヤを維持したい → ダイヤモンドキーパー
- 屋外駐車・洗車を減らしたい → エコダイヤキーパー
- とことん美しさを追求したい → EXキーパー
愛車の状態やライフスタイルに合わせて選べば、満足度は格段に上がります。
「どれがいいのか迷う」という方は、施工店で直接相談し、実車の状態を見てもらうのが確実です。
キーパーコーティングを上手に選んで、愛車をいつまでも輝かせましょう。
