赤ちゃんを迎えてまず悩むのが、「おむつはどれがいいの?」という問題。産院で使ったブランドをそのまま続ける人もいれば、家計や使い勝手を考えて他のメーカーに乗り換える人もいます。
でも、実際に使ってみるまで違いがわかりにくいのが紙おむつの難しいところ。今回は、新生児からパンツタイプまで、人気のメーカーやそれぞれの特徴をわかりやすく整理していきます。
紙おむつ選びで失敗しないための基本ポイント
まず前提として、おむつ選びで大事なのは「赤ちゃんに合っているか」。同じブランドでも、体型や肌質によって合う・合わないが大きく変わります。
注目したいポイントは次の通りです。
- サイズが体重や体型に合っているか
- モレやすい箇所(背中・足まわり)に違和感がないか
- 肌あたりや通気性がよいか
- コストと入手のしやすさ
- 成長に合わせてテープタイプからパンツタイプへ切り替えやすいか
特に新生児期は「肌へのやさしさ」と「通気性」が重要。汗をかきやすく、かぶれやすい時期なので、通気設計や弱酸性素材をうたうタイプが安心です。
また、1日に10回以上交換することも多いため、コスト面も無視できません。枚数や価格のバランスも含めて検討していきましょう。
新生児期におすすめの紙おむつ
生まれたばかりの赤ちゃんには、柔らかくて通気性のよいテープタイプが基本。ここでは、特に人気が高い3大ブランドを紹介します。
パンパース(P&G)
産院での使用率が高く、最初に使う人が多いブランド。
吸収力が高く、「長時間さらさら」というキャッチコピーでも知られています。独自の弱酸性シートを採用しており、デリケートな肌にも配慮されています。
一方で、薄型設計のため「足まわりがややゆるい」と感じる人も。一度試してみて、体型との相性を確認すると良いでしょう。
メリーズ(花王)
「さらさらエアスルー」でおなじみの通気性重視ブランド。肌ざわりがふんわりしていて、敏感肌の赤ちゃんにも人気があります。
背中や足まわりのギャザーがしっかりしており、ゆるうんちモレに強い構造。
ただしやや厚みがあるため、夏場はムレを感じる場合も。スリム体型の子には少し大きく感じることがあります。
ムーニー(ユニ・チャーム)
オーガニックコットンを使用した無添加タイプなど、肌へのやさしさに力を入れているのが特徴。伸びるフィットギャザーで動いてもモレにくく、全体的に柔らかくてしなやかです。
サイズ感はやや小さめとの声もあるため、体重と見た目のバランスを見ながら選ぶのがコツです。
動き始めたらパンツタイプへ切り替え
寝返りやハイハイが始まると、テープタイプではおむつ替えが大変になってきます。
この時期からは「パンツタイプ」への切り替えを検討しましょう。
パンツタイプのメリットは、履かせるだけで手早く交換できること。動き回る赤ちゃんにもストレスが少なく、モレも減ります。
目安としては、体重が6kgを超えてきた頃、または「動いているうちにテープがずれる」「モレが増えた」と感じた頃が切り替え時です。
パンツタイプの人気ブランド比較
パンパース パンツタイプ
フィット感と吸収力のバランスがよく、夜間のおしっこモレに強いタイプ。薄くて通気性もあり、外出時にも便利です。
腰まわりが柔らかく、締め付け感が少ないのもポイント。
メリーズ パンツタイプ
100%通気素材で、長時間でもムレにくい設計。背中ギャザーがしっかりしていて、ゆるうんちが漏れにくいのが魅力です。
生地がふんわりしていて、動いてもかゆくなりにくいと好評です。
ムーニーマン
「のび〜るフィットギャザー」で知られるムーニーのパンツタイプは、活発に動く時期に特におすすめ。
背中や足まわりに自然にフィットして、ズレにくく、立ったままでも替えやすい点が人気です。
マミーポコパンツ
コストを抑えたい家庭に人気の定番ブランド。大容量パックが多く、家計にやさしい価格設定です。
機能面はシンプルですが、日常使いには十分。旅行や予備用にも便利です。
サイズアップと買い替えのタイミング
おむつのサイズは、パッケージに書かれた「体重目安」を参考にしつつ、実際のフィット感で判断します。
次のようなサインがあれば、サイズアップを検討しましょう。
- お腹や太ももにおむつ跡がつく
- おしりがはみ出して見える
- おむつ替え直後でもモレが増えた
- テープがギリギリまで届かない
おむつはサイズを上げると1枚あたりの価格が少し高くなることもあるので、次のサイズに変える前にストックを使い切るタイミングを見極めると無駄がありません。
また、季節によっても選び方が変わります。夏は通気性重視、冬は保湿性やフィット感を重視するなど、環境に合わせて調整すると快適に使えます。
コストを抑える買い方のコツ
紙おむつは毎日使う消耗品。1日10回交換すれば、1ヶ月で300枚以上になることもあります。
そのため、上手に買う工夫も大切です。
- ネット通販の定期便やまとめ買いを活用
- クーポン・セール時にストックを確保
- サイズアップの直前は買いすぎない
- ブランドを試すときは少量パックでお試し
「このブランドが絶対にいい」というよりも、「うちの子に合っているか」が最も重要。季節や成長に合わせて柔軟に変えていくことで、快適な育児が続けやすくなります。
赤ちゃんと家族に合った“ちょうどいい”おむつ選びを
おむつ選びには正解がありません。肌質・体型・動き・家庭のスタイルによって最適解は人それぞれです。
ただし、信頼できるメーカーの製品はどれも基本性能が高く、清潔さ・吸収力・通気性のバランスはしっかり確保されています。
最初はパンパースやメリーズ、ムーニーなどの定番から始め、もし合わなければ他ブランドを少量で試してみると失敗しにくいです。
また、月齢が進むにつれて動きも変わるため、テープタイプからパンツタイプへの切り替えも柔軟に行いましょう。
最後にもう一度。おむつは毎日の育児の中で、親子の快適さを左右する大切なアイテムです。
「おむつはどれがいい?」と迷ったときは、今日紹介した各メーカーの特徴を参考に、赤ちゃんとご家庭に合った“ちょうどいいおむつ”を選んでください。
