家族みんなで遊べて、しかも知育にもつながるボードゲームとして人気の「ブロックス」。おもちゃ売り場やネットショップで見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。でも、いざ買おうと思うと「ブロックスにも種類があるけど、どれを選べばいいの?」「子どもの年齢に合うのはどれ?」と迷うこともありますよね。
この記事では、ブロックスの基本ルールや知育効果、そして年齢別・目的別にどのセットが向いているかをわかりやすく解説します。家族で楽しめるゲーム選びの参考にしてみてください。
ブロックスとは?ルールは簡単、だけど奥深い
ブロックスは、マテル(Mattel)から発売されている陣取り型のボードゲームです。対象年齢は7歳以上、2〜4人で遊べます。プレイヤーはそれぞれ自分の色(赤・青・緑・黄など)のピースを持ち、ボード上に交互に配置していきます。
ルールはとてもシンプル。
・ピースは自分の色の“角と角”が接するように置く。
・“辺と辺”が接してはいけない。
・置けなくなったらその時点で終了。
・残ったマス数が少ない人が勝ち。
たったこれだけ。シンプルなのに、どこに置くか、どう相手を妨害するかという戦略性があり、毎回展開が変わるので飽きません。家族や友達と一緒に、初心者でもすぐ楽しめるゲームです。
ブロックスで育まれる知育効果
ブロックスは「遊びながら学べる」ゲームとしても評価されています。単なる娯楽にとどまらず、子どもの思考力や集中力を育てる効果があるといわれています。
空間認識力と図形操作の発達
ピースの形がすべて違うため、どの向きでどう置くとハマるかを考える必要があります。回転させたり裏返したりしながら最適な配置を探すことで、自然と空間把握力が鍛えられます。これは図形や算数の学習にもつながるスキルです。
論理的思考・戦略的思考の向上
どの順番でピースを置くか、どこを取れば相手の動きを止められるか。こうした「次の一手」を考える過程で、論理的な思考力が育ちます。最初は感覚で置いていた子どもも、だんだん「ここに置いたら相手が困るかも」と先を読むようになります。
集中力と持続力を育てる
ブロックスはじっくり考える時間が多く、集中して取り組むことが求められます。特に終盤になると、置ける場所を探すためにボードをじっと見つめ、試行錯誤を繰り返します。この「考え抜く」経験が集中力を高めるトレーニングになります。
コミュニケーション力を高める
勝ち負けのあるゲームですが、ルールがシンプルで誰でもすぐ理解できるため、家族全員で対等に楽しめます。大人が手加減しなくても子どもが勝てることも多く、年齢差を超えたコミュニケーションが生まれます。
年齢別・遊び方別のおすすめセット
ブロックスには、通常版以外にもいくつかのバリエーションがあります。ここでは、年齢や遊び方のスタイルに合わせたおすすめを紹介します。
幼児(5〜6歳)と遊ぶなら「ブロックス デラックス」
公式対象年齢は7歳以上ですが、5〜6歳くらいの子どもでも大人と一緒なら十分楽しめます。その際におすすめなのが「ブロックス デラックス」。ピースやボードが大きめで、扱いやすい仕様になっています。誤ってピースを落としたり、つまみにくいといったストレスが少なく、小さな子でも安心してプレイできます。
ただし、ルールの理解がまだ難しいこともあるため、最初は親がサポートしながら「角と角を合わせて置く」感覚を教えてあげるとスムーズです。
小学生(7〜10歳)には「通常版ブロックス」
小学生になると、ルールを自分で理解して遊べるようになります。この年齢層には、スタンダードな通常版がおすすめ。2〜4人で遊べるため、兄弟や友達とも気軽にプレイできます。
小学生は勝負への関心も強くなる時期。どこに置くと有利か、どう相手を妨害できるかといった戦略性を学びながら遊べます。遊びを通じて自然に思考力・判断力・先読み力が育ちます。
中高生・大人におすすめ「ブロックス トライゴン」「ブロックス シャッフル」
中高生以上や大人には、より奥深い戦略性を楽しめる派生バージョンが人気です。
「ブロックス トライゴン」は、盤が六角形、ピースが三角形になったバージョン。配置のパターンが増えるため、通常版よりも戦略的です。論理的思考を鍛えたい人や、長く遊びたい大人にぴったり。
「ブロックス シャッフル」はUNOとのコラボ版で、カードの効果でルールが変化します。予測不能な展開が生まれ、家族で盛り上がりたいときにおすすめです。
家族全員で楽しむなら「ブロックス デラックス」一択
おじいちゃん・おばあちゃんも一緒に遊ぶなら、やはりピースが大きく見やすいデラックス版が最適。見た目も華やかで、テーブルに広げるだけでワクワクする存在感があります。
「誰でも遊べる」「すぐ終わる」「何度でもやりたくなる」という条件を満たしているので、休日の家族時間やお正月などにぴったりのゲームです。
ブロックスの知育効果を高める遊び方のコツ
ブロックスを知育ゲームとして活用するなら、ちょっとした工夫で学びの効果をさらに高めることができます。
ルールを子どもと一緒に確認する
最初にルールを丁寧に確認し、なぜそのルールがあるのかを話すと理解が深まります。たとえば「角と角をつなげるルールは、全部のピースを置けるように工夫するためだよ」と伝えると、単なる遊びから思考のトレーニングに変わります。
「どこに置くか」を一緒に考える
置き場所に迷っているときは、親がヒントを出しながら考えさせてあげましょう。「ここに置いたら次に広げやすいね」「この形ならこのすき間に入るかも」と声をかけると、空間認識力がぐんと伸びます。
遊び終わったあとに振り返る
勝ち負けだけで終わらせず、「どうして勝てたのか」「どこが難しかったか」を一緒に話すことで、論理的思考とメタ認知力が育ちます。負けたときも「次はこうしてみよう」と前向きに考える習慣がつきます。
ブロックスを選ぶときの注意点
・対象年齢未満の子どもには、小さなピースの誤飲に注意。大人が見守りながら遊びましょう。
・通常版はピースが小さめなので、手先が不器用な小さな子どもや高齢者には扱いづらいことがあります。
・遊び慣れていないと「同じ展開で飽きる」と感じることも。そんなときは派生バージョンで変化をつけると新鮮に楽しめます。
・知育目的であっても、無理に教え込もうとせず「楽しむ中で学ぶ」姿勢を大切に。
まとめ:ブロックスはどれがいい?家族の年齢と遊び方で選ぼう
結論として、ブロックスはどのバージョンも知育・家族時間・脳トレに役立つゲームです。ただし、遊ぶ人の年齢や目的に合わせて選ぶことで満足度が大きく変わります。
・小さな子と遊ぶなら「ブロックス デラックス」
・小学生中心なら「通常版ブロックス」
・大人や経験者には「ブロックス トライゴン」や「ブロックス シャッフル」
・家族全員で遊ぶなら「ブロックス デラックス」
ブロックスは「考える楽しさ」を体験できる、シンプルだけど奥の深いゲームです。親子で遊べば、自然と会話も増え、学びの時間にもなります。
この冬、家族で過ごすひとときに、ブロックスを取り入れてみてはいかがでしょうか。
