「血圧計って種類が多すぎて、どれを選べばいいのかわからない」──そんな声をよく耳にします。
家庭で血圧を管理したいけれど、正確さや使いやすさ、そして価格とのバランスが気になる方は多いはず。
この記事では、2025年最新版として、精度・使いやすさ・コスパの3つの観点から血圧計の選び方とおすすめモデルをわかりやすく解説します。
上腕式と手首式、どっちがいい？
血圧計を選ぶうえでまず迷うのが「上腕式」と「手首式」。この違いを押さえることが、最初の一歩です。
上腕式は、腕に巻くカフで測定するタイプ。心臓に近い位置で測るため、医療現場でも採用されるほど精度が高いのが特徴です。
特にオムロンやテルモなどの上腕式モデルは、誤差が少なく安定した測定ができると高評価。家庭用でも「できるだけ正確に知りたい」「医師に測定値を見せたい」という人には断然おすすめです。
一方、手首式はコンパクトで装着が簡単。外出先や出張時などに気軽に使えるメリットがあります。
ただし、姿勢や手首の高さによって数値が変わりやすいため、正しい位置で測定しないと誤差が出ることも。
「毎日の測定が面倒」「設置スペースがない」という人には、持ち運びやすい手首式が向いています。
精度で選ぶなら上腕式が鉄板
血圧計選びで最も大事なのはやはり「精度」。
正確な数値がわからなければ、体調管理の指標として意味をなさないからです。
2025年現在でも、精度面では上腕式が圧倒的に優勢。心臓に近い位置で測定でき、姿勢の影響を受けにくいのが理由です。
医療機関でも上腕式が標準とされており、家庭用モデルでもそれに準じた構造を採用しています。
ただし、どんな血圧計でも「カフの巻き方」や「測定中の姿勢」が正しくないと誤差が生じます。
最近は、正しい装着をサポートする「巻きミスチェック」や「体動検知」機能を備えたモデルも増えています。
初めて使う人やシニア世代には、こうした補助機能付きモデルを選ぶと安心です。
使いやすさで選ぶなら「巻きやすさ」と「操作性」
血圧計は一度買って終わりではなく、毎日使い続けるもの。
そのため、使いやすさは精度と同じくらい大切です。
たとえば、カフの巻きやすさ。
オムロンの「カフぴったり巻きチェック」機能付きモデルなどは、装着がスムーズで測定ミスを減らせます。
また、表示画面が大きく、数値がはっきり見えるタイプは高齢者にも人気。
ボタンが少なく操作が直感的なモデルを選ぶと、毎日の測定がストレスになりません。
さらに、複数人で使う家庭では「ユーザー切り替え機能」や「2人分の測定メモリ」などがあると便利。
Bluetooth連携機能付きなら、スマホアプリに自動記録でき、グラフで血圧の推移を確認できます。
アプリ連携対応のモデルは、医師にデータを共有したい人や、健康管理をデジタルで行いたい人に特におすすめです。
コスパで選ぶなら「必要十分」な機能を見極めよう
血圧計の価格帯は2,000円台から上は2万円以上までと幅広いですが、値段が高いほど精度が上がるわけではありません。
同じ上腕式でも、基本的な測定精度はほぼ共通で、価格差は付加機能による部分が大きいのが実情です。
たとえば、スマホ連携や音声アシスト機能、不整脈検知などが付いているモデルは価格が上がります。
しかし、シンプルに「毎日血圧を測る」目的なら、基本機能だけのスタンダードモデルで十分です。
一方で、長期間使うことを考えると、保証や交換パーツがしっかりしているメーカーを選ぶのが安心。
オムロン、テルモ、タニタ、シチズンといった国内ブランドは、信頼性とサポート体制で定評があります。
安さだけで選ぶよりも、「使いやすくて長く続けられるか」という観点でコスパを判断するのがおすすめです。
2025年注目の最新機能
血圧計はここ数年で大きく進化しています。
2025年の最新モデルでは、単に数値を測るだけでなく、生活習慣の改善に役立つ機能が続々と登場しています。
注目は「スマホ連携」と「クラウド管理」。
オムロンの上位モデルでは、測定結果をアプリに自動で送信し、グラフ化や医師共有が可能。
健康管理アプリとの連携により、体重・歩数・睡眠などもまとめて管理できるようになりました。
また、「早朝高血圧チェック機能」や「不整脈検知」を備えたモデルも増えています。
早朝の血圧変動を自動的に記録し、リスクを見逃さない仕組みです。
さらに、巻きやすい立体カフや、腕を入れるだけで測定できるアームイン型なども人気。
こうした機能は、測定を習慣化しやすくする点でも優秀です。
おすすめの家庭用血圧計モデル
ここでは、精度・使いやすさ・コスパのバランスに優れた人気モデルをいくつか紹介します。
オムロン HEM-8712
定番の上腕式モデル。操作がシンプルで見やすい画面設計が特徴。初めての1台におすすめ。
テルモ ES-W1200ZZ
医療機器メーカーならではの信頼性。静音設計で測定時のストレスが少ないのがポイント。
日本精密測器 WS-10J
精度に定評があり、価格も手頃。毎日の記録を重視する人にぴったり。
タニタ BP-219L
軽量コンパクトな手首式モデル。旅行や外出時にも便利で、コスパも良好。
アイリスオーヤマ BPW-102
3,000円以下で購入できるリーズナブルなモデル。入門機やサブ機として人気。
いずれのモデルも、医療機器認証を取得しており、家庭用として安心して使えるものばかりです。
購入時は、腕の太さに合ったカフサイズや、使用環境（AC電源 or 電池）も確認しておきましょう。
血圧計を長く使うためのコツ
せっかく良い血圧計を選んでも、使い方を誤ると正しい数値が得られません。
以下のポイントを押さえておくと、より正確に測定できます。
- 毎日同じ時間帯（朝起きてすぐ・寝る前など）に測る
- 測定前に深呼吸し、1〜2分安静にする
- カフの位置を心臓の高さに合わせる
- 測定中は会話や動作を控える
- 数値は単発ではなく、日々の変化を見る
また、長期間使っているとカフや内部センサーの劣化で誤差が出ることもあります。
一般的には5年を目安に買い替えや点検を検討すると良いでしょう。
血圧計はどれがいい？まとめ
結論から言えば、「正確さを求めるなら上腕式」「気軽さを重視するなら手首式」が基本の選び方です。
そのうえで、操作のしやすさ・記録機能・価格のバランスを見て選ぶと、後悔のない1台が見つかります。
毎日の測定を続けることが、血圧管理の第一歩。
自分のライフスタイルに合った血圧計を選び、2025年は“続けられる健康管理”を始めてみましょう。
