IKEAとレゴがコラボした「BYGGLEK（ビッグレク）」シリーズ。
かわいい見た目と、遊びと収納を両立させるアイデアで人気を集めた商品ですが、最近「売ってない」「見かけなくなった」という声がSNSでも増えています。
いったい、IKEA×レゴのコラボは本当に販売終了してしまったのでしょうか？この記事では、コラボの誕生から終了の背景までを、分かりやすく整理してお伝えします。
IKEA×レゴの夢のコラボ「BYGGLEK」とは？
IKEAとレゴが手を組んだのは2020年。
「遊びながら片付けられる収納」をテーマに、両社が共同開発したのが「BYGGLEK」シリーズです。
このシリーズは、ただの収納箱ではありません。
箱のフタや側面にレゴのスタッド（突起）がついており、ブロックを直接つなげて遊べるようになっています。
つまり「遊び」「片付け」「飾る」が一体化した、今までにない発想の収納ボックスでした。
IKEAは「子どもは遊びを止めたくない、大人は片付けたい」という家庭内の小さな葛藤を、この商品で解消したかったそうです。
まさに、スウェーデンらしい「遊び心と合理性の融合」でした。
発売当初は世界中で話題に
2020年10月に発売が始まると、IKEA各国の店舗ではすぐに話題になりました。
SNSでも「かわいい！」「子どもの片付けが楽しくなりそう」といったポジティブな投稿が多く、発売初日は行列ができた国もあるほど。
販売ラインナップは以下のような構成でした。
- 小サイズ3個セットの収納ボックス
- 中・大サイズの単品ボックス
- ブロック200ピース入りのスターターセット
価格帯も手ごろで、IKEAらしいミニマルデザインとレゴらしい遊び心が両立していたことから、子ども部屋だけでなくリビングの収納にもマッチすると人気を集めました。
ところが…いつの間にか姿を消した？
そんな「BYGGLEK」ですが、2023年頃から徐々に「店頭で見かけない」「オンライン在庫がない」という声が出始めました。
特に2024年に入ってからは、「販売終了」という噂が海外ファンのあいだでも広まりました。
実際、海外IKEAの一部サイトでは「在庫限り」「Last Chance（販売終了間近）」の表示が確認され、オーストラリアのIKEAでは「2024年12月25日をもってBYGGLEKの販売を終了」と明記された案内資料も存在します。
このため、少なくとも海外では正式にライン終了に向かっていることがほぼ確実です。
日本のIKEAでは公式に「販売終了」とは発表されていませんが、オンラインストアで在庫切れ表示が続いており、実質的に入手困難になっている店舗も多いようです。
IKEA×レゴが販売終了したといわれる理由
では、なぜIKEA×レゴのコラボが終了してしまったのか。
両社からの公式説明はありませんが、いくつかの理由が考えられます。
① 期間限定コラボとしての役割を終えた
IKEAとレゴは、あくまでコラボプロジェクトとしてBYGGLEKを展開していました。
この種のコラボは、もともと数年の期間限定で実施されることが多く、永続的なラインナップではないケースが一般的です。
特に、IKEAオーストラリアの販売終了時期が「2024年12月」と明示されていることから、最初から“数年で完結させる計画”があった可能性があります。
つまり、話題性を重視した短期コラボとしてのミッションを終えたとも考えられます。
② 売上・需要のバランスが取れなかった可能性
SNSやレビューサイトを見ると、「デザインはかわいいけど収納力が低い」「フタがしっかり閉まらない」といった実用面での指摘もありました。
子ども用の収納には十分でも、大人のレゴファンが求める本格的な収納力までは満たしていなかったようです。
また、価格に対してサイズが小さいという声もあり、コストパフォーマンスの点でリピート購入につながりにくかったとも考えられます。
結果的に、販売ボリュームが伸び悩み、継続生産の判断に影響した可能性があります。
③ コラボの“新鮮さ”が一巡した
IKEAとレゴという組み合わせは、それ自体が強力な話題性を持っていました。
しかし、コラボ商品の宿命として「新しさ」が薄れると売れ行きが落ち着いてしまうことがあります。
BYGGLEKも発売から4年以上が経過し、「次の展開」や「新デザインの追加」が行われなかったため、消費者の関心が薄れていったのかもしれません。
新シリーズや限定色などの拡張があれば違ったかもしれませんが、製品展開が固定されたままだった点も、終了の一因とみられます。
④ IKEAとレゴ、それぞれの戦略変更
IKEAは常に新商品を入れ替える「短期循環型」のラインアップを取っています。
一方、レゴは自社テーマ（スター・ウォーズやシティなど）に注力しており、収納関連商品は主力ではありません。
そのため、両社ともリソースを次の新プロジェクトに振り向けた可能性が高いといえます。
特にIKEAはサステナブル素材やスマートホーム製品など、新たな開発領域を拡大しており、限定的なコラボ商品を長期的に維持する余裕は少なかったのかもしれません。
現在の在庫・入手状況は？
2025年現在、BYGGLEKシリーズはIKEA公式オンラインストアではほぼ在庫なし。
店頭でも一部の店舗を除き、展示・販売ともに終了しているケースが多いです。
ただし、フリマアプリやAmazonなどでは、在庫品や中古品が出品されており、定価よりやや高値で取引されています。
もしどうしても入手したい場合は、以下のような手段が考えられます。
- Amazonや楽天で「BYGGLEK」「IKEA レゴ 収納」で検索
- メルカリ・ヤフオクなどの中古市場をチェック
- 海外IKEAのオンライン在庫を探す（送料に注意）
いずれの場合も、非公式販売者からの購入時には価格や状態を必ず確認し、誤認を招かないよう注意が必要です。
代替アイテム・代わりになる収納は？
「BYGGLEKが買えないなら、どんな収納がいいの？」という方も多いでしょう。
IKEAには、レゴと直接のコラボではないものの、代替になりそうな収納シリーズがいくつかあります。
- SAMLAボックス：透明で中身が見える定番収納。サイズ展開が豊富で重ねやすい。
- TROFAST：子ども用収納シリーズ。ブロックやおもちゃを仕分けしやすく、見た目もすっきり。
- KUGGIS：フタ付きボックス。シンプルなデザインでインテリアになじむ。
これらをレゴのプレイマットや専用トレイと組み合わせることで、「遊びながら片付ける」環境を再現できます。
レゴ純正では「ブリック収納ボックス」もあるため、用途や予算に合わせて選ぶとよいでしょう。
IKEA×レゴのコラボが残したもの
BYGGLEKの販売終了は残念ですが、このコラボが残した価値は大きいです。
単なる“収納箱”ではなく、“遊びと暮らしをつなぐデザイン”という発想を多くの人に広めました。
子どもが遊びながら片付ける、という体験を当たり前にした点は、IKEAとレゴの理念に共通する「創造性」と「日常の豊かさ」の象徴といえます。
また、このプロジェクトをきっかけに、他社ブランドとの遊び心あるコラボ商品も増えました。
IKEA×レゴが販売終了？まとめと今後の展望
IKEA×レゴ「BYGGLEK」は、2020年に登場した画期的な収納コラボ商品でした。
しかし、2024年末をもって海外では販売終了となり、日本でも在庫が減少しているのが現状です。
終了の背景には、期間限定コラボの性格、販売動向、そして両社の戦略転換といった複数の要因が重なっていると考えられます。
それでも、「遊びと収納をつなぐ」というコンセプトは多くの家庭で共感を呼び、BYGGLEKは今もなお「理想の収納」として語られています。
もしかすると、IKEAとレゴの新たなコラボが、形を変えて再び登場する日が来るかもしれません。
そのときは、また新しい「遊びと暮らしのデザイン」に期待したいですね。
