オランダ発のバッグブランド「XD Design(エックスディーデザイン)」をご存じでしょうか?
防犯性や耐久性、スタイリッシュなデザインを兼ね備えた「Bobby(ボビー)」シリーズを中心に、日本でも人気を集めたブランドです。特に通勤・通学・旅行など、さまざまなシーンで活躍する多機能リュックとして、SNSでも高く評価されてきました。
ところが最近、「XD Design 販売終了」「在庫なし」「入荷未定」といった情報を見かけるようになり、ファンの間では「本当に販売が終わったの?」「もう買えないの?」と心配の声が上がっています。
この記事では、XD Designが販売終了といわれている背景や理由、さらに後継モデルや再販の可能性について、わかりやすく整理していきます。
XD Designとは?世界が注目した防犯リュックブランド
XD Designはオランダの企業「XD Connects」が展開するブランドで、「防犯×機能×デザイン」をテーマにしたバックパックを開発しています。
代表作の「Bobby」シリーズは、クラウドファンディングサイトで世界的にヒットし、隠しファスナーやカッターでも切れにくい耐刃素材、USB充電ポートなどの機能性が注目されました。
一見するとシンプルで洗練された見た目ですが、リュックの開口部が背中側に配置されており、スリ防止に優れた設計になっています。旅行者だけでなく、都市生活者やビジネスパーソンからも高い支持を得ていました。
このように、XD Designは“防犯リュックの先駆け”ともいえる存在でした。だからこそ、「販売終了」という噂に不安を覚えるファンが多いのも頷けます。
XD Designが販売終了と言われる理由
では、なぜ「XD Designが販売終了した」と言われているのでしょうか。実際にブランドが公式に「販売終了」を宣言したわけではありません。
しかし、いくつかの要因が重なり、「販売終了」と見なされる状況が生まれています。
1. 国内正規ルートの取り扱い停止
Amazonや楽天などの大手ECサイトで「在庫切れ」「再入荷予定なし」と表示されているモデルが増えています。
特に人気の「Bobby Original」「Bobby Compact」などは、長らく入荷が確認されていません。
このため、消費者からは「販売が終わったのでは?」と受け取られやすい状況になっています。
実際には、グローバルでは販売を継続しており、XD Designの公式サイト(xd-design.com)では新しいモデルも購入できます。
ただし、日本国内向けの正規代理店や流通網が一時的に停止している可能性があり、「販売終了」と誤解されているようです。
2. コロナ禍による需要減少と物流の停滞
もう一つの要因として、新型コロナウイルス感染拡大による影響があります。
XD Designの主力商品は旅行用・通勤用のバックパック。世界的に移動制限やテレワークが広がったことで、バッグ市場全体が冷え込みました。
その結果、XD Designも一時的に販売戦略を見直し、消費者向けECの運営を縮小。
公式ショップでも一時的に販売を停止していた時期があったと報告されています。
さらに、物流の混乱や原材料の高騰が続いたことで、日本市場への供給体制にも影響が及んだ可能性があります。
3. ブランド戦略の再構築
XD Designを展開する親会社「XD Connects」は、主にB2B(企業向けノベルティやギフト商品)を中心とした事業を展開しています。
パンデミック以降、サステナブル素材の活用や企業向けギフトの強化など、事業再編の方向に舵を切ったことで、一般消費者向けの展開が後回しになったと考えられます。
つまり、ブランドそのものが終了したわけではなく、「一般向け販売よりも企業向け販促ギフトに注力している」という構造的な変化が背景にあると見られます。
後継モデルは存在する?XD Designの新シリーズ
ここで朗報です。
実はXD Designのブランド自体は存続しており、後継モデルも開発・販売されています。
公式サイトを見ると、「Bobby Hero」「Bobby Edge」「Bobby Pro」「Urban シリーズ」など、進化版モデルが複数ラインナップされています。
それぞれの特徴を簡単に整理すると次のとおりです。
- Bobby Hero:定番の防犯設計を継承しつつ、リサイクル素材を採用したサステナブル仕様。
- Bobby Edge:近未来的なフォルムとPC収納の快適性を重視。
- Urban シリーズ:街中での使用を想定した軽量タイプ。
- Flex シリーズ:通勤やジム通いに適した伸縮構造。
これらはいずれも、旧「Bobby Original」のコンセプトを引き継ぎながら、現代的なデザインと環境配慮を組み合わせたモデルです。
つまり、XD Designブランドは「進化」しており、単に旧モデルが終売しただけというのが実情に近いといえるでしょう。
日本での再販や購入方法の可能性
では、今後日本でXD Design製品を再び購入できる可能性はあるのでしょうか?
結論からいえば、「可能性はあるが、時期は未定」です。
現在、XD Design公式サイトではグローバル配送に対応しており、日本からも直接注文できます。
ただし、送料や関税、保証対応の面でハードルがあるため、国内正規代理店が再び取り扱いを開始するかが鍵となります。
日本国内の主要販売店の在庫を見ると、多くのモデルが「完売」または「取り扱い終了」状態ですが、並行輸入ショップでは一部モデルの在庫が流通しています。
その場合は、購入前に以下の点を必ず確認しましょう。
- 正規品かどうか(模倣品に注意)
- 保証期間や修理対応の有無
- 海外仕様との違い(USB規格・素材・サイズ)
特に人気の高いBobbyシリーズは偽物が出回りやすいため、「正規販売店」「メーカー公式リンク」など信頼できるルートからの購入がおすすめです。
販売終了と誤解される背景と今後の展望
XD Designが「販売終了」と誤解されるのは、以下の3つの要因が大きいと考えられます。
- 日本国内での正規流通が止まっている
- 旧モデルが完売し、新モデルがまだ導入されていない
- コロナ禍をきっかけに販売チャネルが縮小された
一方で、ブランド公式サイトやSNSを確認すると、新モデルの開発は継続しています。
環境に配慮した素材の採用や、旅行需要の回復にあわせたラインナップの拡充など、ポジティブな動きも見られます。
そのため、今後は日本市場でも再びXD Design製品が流通する可能性は十分にあります。
特に「Bobby Hero」「Bobby Edge」といった最新モデルは、海外レビューでも評価が高く、再導入されれば注目を集めるでしょう。
まとめ:XD Designの販売終了は一時的?今後の動きに注目
ここまで見てきたように、「XD Design 販売終了」というのは、正確には“旧モデルの流通が停止している状態”であり、ブランドそのものが消滅したわけではありません。
パンデミックや流通の影響で一時的に販売が止まっただけで、ブランドは進化を続けています。
すでに海外では後継モデルが販売されており、今後日本でも再販の可能性があります。
もしXD Designのバッグを探しているなら、公式サイトや海外通販をチェックするほか、再導入のニュースをこまめに確認しておくと良いでしょう。
機能性とデザイン性を兼ね備えた防犯バッグの代表格として、再び日本市場で注目を集める日もそう遠くないかもしれません。
以上、XD Designが販売終了した理由と、後継モデル・再販の可能性についての解説でした。
