最近、「Xiaomi 14Tが販売終了したらしい」という話題を目にした人も多いのではないでしょうか。発売からまだ1年ほどしか経っていないモデルだけに、「もう終売?」「買っておいた方がいい?」と気になる人も多いはず。この記事では、公式発表の有無や実際の販売状況、今後の販売動向についてわかりやすく解説します。
Xiaomi 14Tとは?注目されたハイコスパモデル
まず簡単におさらいしておきましょう。
Xiaomi 14Tは、2024年9月にグローバル発表されたTシリーズの最新機種で、日本では同年12月に発売されました。Tシリーズは「フラッグシップ級の性能をより手頃な価格で」というコンセプトのもとに展開されており、14Tも例に漏れずハイスペックながらコスパ重視のモデルです。
ライカ監修のカメラを搭載し、5000mAhの大容量バッテリー、約6.67インチの1.5Kディスプレイ、MediaTek Dimensityシリーズの高性能チップを採用。上位機種「Xiaomi 14T Pro」と並んで、発売当初は“コスパ最強スマホ”としてSNSやレビューサイトでも話題になりました。
日本ではUQ mobileやau、さらには家電量販店・オンラインストアなどで販売され、発売当初は在庫も潤沢にありました。
「販売終了」って本当?公式発表の有無を確認
「販売終了」という言葉が広がったきっかけは、2025年秋ごろから各販売店で在庫が減少し、通販サイトで“在庫限り”や“販売終了”の表示が出始めたことです。
調査の結果、Xiaomi公式から「Xiaomi 14Tの販売を終了します」といった明確な発表は出ていません。公式サイトでも製品ページはまだ閲覧可能で、スペックやサポート情報も掲載されています。つまり、「正式な販売終了宣言」は現時点では行われていません。
しかし、各販売店やキャリアサイトではすでに「販売終了」「在庫なし」と表示されており、実際には新規販売が止まっている店舗が増えています。特にUQ mobileや家電量販店では、10月以降の入荷予定がない店舗も多く、流通面では“実質的な販売終了”とみてよい状況です。
なぜ販売が終了したように見えるのか
では、なぜXiaomi 14Tは販売終了状態になっているのでしょうか。
背景には、いくつかの要因が重なっていると考えられます。
1. 後継モデルへの切り替え時期
スマートフォン業界では、1年ごとに新モデルを投入するのが一般的です。Xiaomiも例外ではなく、次世代の「Xiaomi 15T」シリーズが発表準備段階にあるとされています。新モデル登場を前に、旧モデルである14Tの在庫を整理する動きが進んでいると見られます。
2. 販売戦略と在庫調整
Tシリーズはもともとコスパを重視した価格設定のため、一定期間が過ぎると利益率が下がりやすく、在庫を抱えるリスクもあります。そのため、販売期間を短めに設定して早めに在庫を処分するケースが多く見られます。実際、2025年10月時点で「終売」「投げ売り」といった表現を使う販売店が増加しています。
3. 国内キャリアとの契約サイクル
キャリアモデルの場合、販売期間が1年を超えると次期ラインナップとの入れ替えが始まります。UQ mobileやソフトバンクでは、Xiaomi 14T/Xiaomi 14T Proの取り扱いが徐々に減少し、2025年秋以降は後継モデルへの移行準備が始まっていると推測されます。
在庫状況と市場での動き
家電量販店やオンラインストアを確認すると、カラーや容量によっては「在庫僅少」「完売」となっている店舗が多く見られます。価格比較サイトでも、2025年11月時点で「取り扱い終了店舗が半数を超えた」との書き込みが複数あります。
また、一部の販売店では「値下げセール」や「最終在庫処分」として、定価より2〜3割安く販売されていた時期もありました。投げ売り状態が落ち着いた今では、新品を見つけるのが難しくなっています。
中古市場では、発売から1年経過したとはいえ人気機種であるため、状態の良い端末はむしろ価格が上昇傾向にあります。特に未使用品や国内正規版のSIMフリー端末は、需要が集中しているようです。
ソフトウェア更新・サポートはどうなる?
販売が終了しても、すぐにサポートが打ち切られるわけではありません。
Xiaomi 14Tは、独自OS「HyperOS」シリーズのアップデート対象機種に含まれており、2025年時点でもセキュリティアップデートや機能追加が継続予定です。
一般的に、Xiaomiのスマートフォンは発売から3〜4年間はソフトウェアサポートが提供されます。そのため、今後2〜3年は安心して使い続けられる見込みです。販売終了=サポート終了ではない点は覚えておきたいところです。
ただし、修理や部品交換は在庫状況に左右されます。部品供給が終了すると修理対応が難しくなるため、長期使用を考える場合は早めのバックアップや予備端末の確保を検討するのもおすすめです。
今後の販売動向と買い替えのタイミング
「もう買えないの?」という声もありますが、現状では新品在庫が残っている販売店がわずかに存在します。
ただし、在庫が尽きれば再入荷は見込めず、今後は中古・再販ルートが中心になると考えられます。
もしXiaomi 14Tの購入を検討しているなら、早めに動くのが賢明です。特に価格が落ち着いている今は、コスパ重視で購入したい人にとってチャンスとも言えます。一方で、「最新モデルを待ちたい」という人は、近く登場予定の「Xiaomi 15T」シリーズに注目するとよいでしょう。カメラ性能や処理速度の向上が期待されており、公式キャンペーンが始まれば旧モデルとの価格差も小さくなる可能性があります。
Xiaomi 14Tが販売終了?今後の選び方まとめ
ここまで見てきたように、「Xiaomi 14Tが販売終了した」というのは正式な発表ではなく、あくまで“在庫限り”や“実質的な終売状態”を指しています。新モデルへの切り替え、販売戦略、在庫調整など、複数の要因が重なって販売店から姿を消しつつあるのが実情です。
とはいえ、性能やコスパのバランスは今でも非常に優秀で、今後もサポートが続く点を考えれば、在庫が見つかれば「買い」の1台です。中古や未使用品を含めて探せば、まだ手に入るチャンスも残っています。
スマートフォン市場はサイクルが早く、1年経てば次のモデルが登場します。
だからこそ、「Xiaomi 14Tの販売終了」という話題をきっかけに、自分の使い方や求めるスペックを見直してみるのもいいかもしれません。
今後の販売動向を注視しながら、納得できるタイミングで選ぶことが一番の満足につながるでしょう。
