はじめに:みなさんの車の保険料、じわじわ上がっていませんか?
こんにちは!最近車検の更新や保険の見直しをした方から、「なんだか保険料が高くなったみたい」という声をよく耳にします。実はこれ、気のせいでも感覚の違いでもないんです。
自動車保険は、2026年に大きな変革の年を迎えます。その中心にあるのが、なんと13年ぶりに値上げが検討されている「自賠責保険」です。法律で加入が義務付けられているあの保険です。
でも、値上げって具体的にいくら?自分の車種はどれくらい上がるの?と不安になりますよね。そこで今回は、そんな自賠責保険の値上げについて、わかりやすく一覧表風に解説していきます。さらに、ついでに上がりそうな任意保険の話も絡めながら、車種別の新料金の見通しと、私たちにできる対策までしっかりまとめました。
自賠責保険の動向を知って、賢く備えましょう!
自賠責保険の値上げ、その理由は「持続可能性」にあった!
まず最初に、なぜ今、自賠責保険が値上げされようとしているのか、その背景からお話しします。実はこれ、単なる「値上げ」ではなく、保険制度そのものを将来にわたって維持していくための大切な調整なんです。
自賠責保険は、万一の人身事故の際に、被害者の方への最低限の補償をスピーディーに行うための保険です。補償内容は、死亡の場合で最高3,000万円、ケガの治療には最高120万円。すべてのドライバーが加入している、まさに社会の安全網です。
この保険料、実は過去10年以上、基本的には値下げが続いてきました。それは、車の安全技術(自動ブレーキなど)が進歩し、交通安全キャンペーンの効果もあって、残念ながら交通事故での死者数が大きく減ってきたから。保険金の支払いが減れば、その分保険料も安くできる、という理屈ですね。
ではなぜ逆転して値上げ? そのカギは、「事故1件あたりの重さ」にあります。確かに事故の数や死者数は減りました。しかし、一度大きな事故が起きてしまうと、その後の医療やリハビリ、介護などにかかる費用と時間はとても長く、かつ高額になりがちです。特に、深刻な後遺障害が残ってしまった場合のサポートは、長期間にわたって必要になります。
そうした「長期的で高額な支援」にかかる費用が、自賠責保険の財政を少しずつ圧迫し始めているんです。また、無保険の車にひかれたり、ひき逃げにあったりした不幸な被害者を救う「政府保障事業」の財源を確保する必要も高まっています。
つまり、「事故の数」は減っても、「1件あたりの社会的コスト」が重くなっている。この構造的な変化に対応し、これからも確実に被害者を支え続けられる制度を維持するため、約5%前後の保険料見直しが検討されているのです。13年ぶりの調整は、未来のためでもあるんですね。
これが最新版!車種別・自賠責保険料一覧と2026年の見通し
それでは、肝心の保険料がどう変わるのか、具体的に見ていきましょう。2026年の正式な料金はまだ確定していませんが、現行の料金(2025年4月時点)をベースに、約5%値上げされた場合の予想額も合わせてご紹介します。まずは、最も多い「自家用普通乗用車・軽自動車」から。
自家用普通乗用車・軽自動車の場合:
契約期間は12ヶ月、24ヶ月、36ヶ月が選べます。36ヶ月で一括払いするのが一番単価はお得です。現在の料金は、普通車で36ヶ月契約が23,690円、軽自動車が23,520円となっています。これが約5%上がると、それぞれおよそ24,875円、24,695円程度になる計算です。3年分で約1,200円の負担増ですね。
続いて、バイク(原付・二輪車) の料金も確認しましょう。排気量によって区分が変わります。
原付(125cc以下) の12ヶ月契約は現在6,910円。小型二輪(125cc超~250cc以下) は7,100円、小型二輪(251cc以上) は意外と少し安く7,010円です。これらも同様に5%前後の上昇が見込まれます。
ちなみに、沖縄県や離島にお住まいの方は、もう少し割安な地域料金が適用されます。また、車検の周期にピッタリ合わせたい方のために、25ヶ月や37ヶ月といった少し変則的な契約期間も用意されています(その分、24ヶ月・36ヶ月契約よりは少し高めになります)。
この自賠責保険の値上げ、額自体は月々に換算すると数十円から百円程度です。しかし、全国のすべての車両から集まる保険料の総額は巨大です。その微増が、将来の事故被害者を支える確かな財源のひとつになることを、頭の片隅に置いておいていただければと思います。
実はココが本番!?任意保険の値上げが家計に与えるインパクト
自賠責保険の値上げが気になるところですが、実は私たちの家計により直接的に響いてくるのが「任意保険」の動向です。2026年は、こちらもかなり大きな値上げラッシュが予想されています。
損害保険ジャパンや三井住友海上、東京海上日動など、主要な損害保険会社のほとんどが、2025年後半から2026年初めにかけて、平均で6%から8.5%もの保険料引き上げを発表または検討しています。これは過去最大級の幅と言われています。
具体的にいくら変わるのか、イメージしてみましょう。例えば、今、年間の任意保険料が55,000円だとします。これが7%値上げされると、年間で約3,850円、月額では約320円の支出増です。自賠責の値上げと合わせると、車1台あたりの年間保険料負担は確実に5,000円近く増える可能性があります。家族で2台、3台持っていれば、その影響はもっと大きくなりますよね。
なぜ、こんなに大きく値上げされるのでしょうか? 主な理由は2つあります。
1つめは、車の修理代が信じられないほど高くなっていること。最近の車には、衝突被害軽減ブレーキをはじめ、たくさんのセンサーやカメラが搭載されています。ちょっとした追突でも、これらの高性能な部品が傷つき、交換と専門的な調整(校正)が必要になります。部品そのものも高価ですし、その作業には高い技術と時間がかかるため、修理費が跳ね上がってしまうんです。
2つめは、自然災害による損害車両の増加です。大型台風や集中豪雨による水害で廃車になる車が近年とても増えています。こうした「巨額の保険金支払い」が続くと、保険会社の経営にも負担がかかり、結果として保険料に反映されてしまいます。
つまり、「事故の数」が減っても、「1回の事故や災害での支払額」が爆発的に増えている。この構造が、任意保険料の大幅値上げの根本的な原因なのです。
負担増に負けない!今日から始められる保険料対策5選
ここまで、自賠責と任意、両方の保険料が上がるお話をしてきました。確かに家計には痛い出費ですが、ただ心配するだけでは始まりません。ここからは、私たちが今すぐできる、保険料対策を具体的に紹介していきます。特に自由度の高い任意保険の見直しが、支出を抑える大きなカギになります。
対策その1:補償内容の「断捨離」をしよう
長年同じ保険会社に加入していると、いつの間にか必要ない特約が付いたままになっていることがあります。まずは保険証券を引っ張り出して、補償内容をチェック! 例えば、家族で別々の車に「弁護士費用特約」を付けていませんか? この特約は、1つの契約で家族全員がカバーされることがほとんどです。重複しているなら解約すれば、その分保険料が下がります。
対策その2:運転者条件をギリギリまで絞る
保険料は、「誰が運転する可能性があるか」で大きく変わります。お子さんが独立して家を出た後も、「全年齢補償」のままになっていませんか? もし運転するのがご夫婦だけなら、「夫婦限定」に変更するだけで、かなりの割引が適用される場合があります。ご自身の生活スタイルにピッタリ合わせてみましょう。
対策その3:ダイレクト型(ネット)保険を検討する
最近特に注目されているのが、インターネットで直接契約する「ダイレクト型」の保険です。店舗や代理店を通さない分、人件費などのコストが抑えられ、その分が「ネット割引」として保険料に反映されます。価格競争が激しい分野なので、思いがけずお得なプランが見つかるかもしれません。一括見積もりサービスを使って、今の保険料と比べてみるのがおすすめです。
対策その4:すべての「割引」を申請し尽くす
保険会社が提供する割引制度、全部活用していますか? 「無事故割引」や「ゴールド免許割引」はもちろん、車に安全装置(先進運転支援システム)が付いていれば適用される割引もあります。また、保険料を年払いや口座振替にすると、月払いの分割手数料がかかりません。こうした細かい積み重ねが、最終的な負担額を減らします。
対策その5:根本からリスクを減らす「安全運転」
これは最も基本であり、最も効果的な対策です。保険料は、事故を起こすリスクが高いと判断されれば高くなります。逆に、安全運転を続けて無事故の記録(ノンフリート等級)を上げていけば、割引率はどんどん良くなっていきます。最近は、安全運転を促すドライブレコーダーを装着するだけで割引になる商品もありますよ。
まとめ:保険料の変化を、安心を見直すチャンスに変えよう
いかがでしたか? 自賠責保険の値上げ一覧表と、その背景、そして関連する任意保険の動向までをお伝えしてきました。
まとめると、2026年の保険料改定は、自賠責が「社会全体で支える持続可能性」のため、任意保険が「技術進化と災害リスクへの対応」のため、という異なる理由から同時に起こりつつある現象です。どちらも、私たちの社会や生活が変化している結果と言えるでしょう。
値上げというとネガティブな印象ですが、これをきっかけに自分の保険と向き合う時間を作ってみてください。自賠責は義務ですから変えられませんが、その分、任意保険で「本当に必要な補償は何か」を考え直す絶好の機会です。
最低限の補償である自賠責だけでは、大きな人身事故があった時に賠償責任が足りなくなるリスクがあります。今回の値上げを、ご自身や家族の「安心」の価値を見つめ直し、適切な任意保険でしっかりとカバーするためのチャンスと捉えてみてはいかがでしょうか。
車の保険は、単なる「出費」ではなく、万一の時に人生を守る「投資」です。この記事が、そんな大切な選択をするための一助となれば幸いです。
