「PS4が終売するらしい」という話題、最近よく耳にしますよね。2013年に登場してから10年以上、長く愛されてきたPlayStation 4。そんな名機がついに幕を閉じるのか——。この記事では、PS4の生産終了の背景や今後の入手方法、後継機であるPS5との違いをわかりやすく整理していきます。
PS4のこれまでの歩みと現在の販売状況
まずは、PS4というハードがどんな存在だったのかを簡単に振り返りましょう。
PS4は2013年11月に発売され、据え置き型ゲーム機として一時代を築きました。洗練されたグラフィック性能、オンラインサービス「PlayStation Plus」の拡充、そして豊富な名作ソフトの登場により、世界累計で1億1,700万台以上を出荷したと言われています。
そんなPS4ですが、近年では「出荷終了」「生産終了」といった報道が相次いでいます。2024年3月には日本国内向け出荷が終了したという情報もあり、店頭で新品を見かける機会は確実に減少しています。特にPS4 Proや旧型モデルはすでに生産を終えており、PS4 Slimモデルのみが細々と流通していた状況でした。これにより、「PS4が事実上の終売段階に入った」と見て差し支えありません。
なぜPS4は終売・生産終了に至ったのか
10年以上愛されたハードが、なぜ今終わりを迎えるのでしょうか。その理由は大きく3つに分けられます。
1. 世代交代の自然な流れ
まず最も大きな要因は、後継機PS5への移行です。
2020年11月に発売されたPlayStation 5は、PS4と比べて性能が飛躍的に向上。4K・8K対応、高速SSDによるロード時間の短縮、レイトレーシングによるリアルな光表現など、ゲーム体験そのものが次のステージへ進化しました。
ソニーとしても新世代機の普及を優先せざるを得ず、PS4の新規生産を続ける理由は薄れていきました。これは過去の世代交代と同じく、自然なサイクルの一環と言えるでしょう。
2. 開発・運用コストの問題
PS4は発売から10年以上が経過しており、部品の調達や製造ラインの維持が難しくなっています。電子部品の価格上昇、供給の不安定化、修理対応などを考慮すると、旧世代機を維持するコストは決して小さくありません。
また、開発側も次世代機を主軸に据えており、PS4向けの新作タイトルは減少傾向にあります。ソフトの売上もPS5・PCプラットフォームにシフトしているため、企業としてもPS4へのリソースを縮小する判断は合理的です。
3. オンラインサービスの移行期に突入
PS Plusなどのオンラインサービスも、今後はPS5を中心に展開されていく見通しです。
現時点ではPS4でも利用可能ですが、2026年以降には一部機能の提供が終了する可能性が報じられています。特に「ゲームカタログ」や「クラシックタイトル」などの配信対象がPS5に絞られていく流れが強まっています。
つまり、ハード・ソフト・サービスのすべてにおいて“次世代移行”が進行しているのが現状なのです。
今からでもPS4は買える？購入方法と注意点
「今からでもPS4を買いたい」という人も少なくないはずです。では、現状どこで手に入るのかを整理してみましょう。
新品を狙うなら“在庫限り”
公式の出荷は終了しているため、今流通している新品はすべて“在庫限り”です。家電量販店やオンラインショップでは、在庫処分やセールとして販売されているケースもありますが、数は少なく価格も高騰傾向にあります。新品で確実に欲しい人は、早めの行動が必要です。
中古市場は依然として豊富
中古ショップやネットオークションでは、今なお多くのPS4本体が取引されています。価格も2万円台〜と比較的手ごろですが、注意したいのは本体の状態。PS4はHDDや冷却ファンの劣化、内部のホコリ、動作不良など、経年によるリスクがあるため、信頼できる販売店で保証付きの製品を選ぶのが安心です。
修理・サポートはどうなる？
ソニー公式の修理受付は当面続くとされていますが、部品在庫の状況によっては今後縮小される可能性があります。購入後に長期利用を考えている場合は、保証延長やメンテナンスサービスの有無も確認しておきましょう。
PS5との違いを改めて整理
「PS4が終売なら、もうPS5を買うべき？」という疑問も出てきます。ここで、両者の違いをポイントで押さえておきましょう。
- 性能差：PS5はGPU・CPUともに世代が進化し、ロード時間が大幅に短縮。4K・120Hz出力やレイトレーシングに対応。
- ストレージ：PS4がHDDなのに対し、PS5は超高速SSDを採用。ゲームの切り替えが快適。
- コントローラー：DualShock 4からDualSenseに進化し、触覚フィードバックやアダプティブトリガーが搭載。
- 互換性：PS5はPS4の大部分のソフトをプレイ可能。逆にPS4ではPS5専用タイトルは遊べません。
- サービス環境：PS5ではPS Plusやクラウドゲーム機能が拡充。PS4では利用できない機能も増えています。
性能面だけでなく、今後のソフトラインナップやサービス展開を考慮しても、PS5が次の主流になるのは間違いありません。
PS4ユーザーが今後取るべき選択肢
もしすでにPS4を持っている人は、今すぐ買い替える必要はありません。まだ多くの人気タイトルがPS4でもプレイでき、オンラインサービスも継続中です。
ただし、これから先の2〜3年で徐々にサポートが縮小していくことを考えると、いずれは移行のタイミングが訪れます。今遊んでいるゲームがPS5に対応しているかどうかを確認しつつ、セールや値下がりのタイミングで乗り換えるのが現実的でしょう。
一方で、「過去の名作を中心に楽しみたい」「安く据え置き機を手に入れたい」という人にとっては、今の中古市場は狙い目です。終売というタイミングを“最後のチャンス”と捉え、状態の良い個体を確保しておくのも良い選択です。
PS4終売のまとめ：世代交代の節目に立ち会う
PS4の終売は、ひとつの時代の終わりを意味します。
10年以上にわたり、ゲーム文化を支え、数え切れない名作を生み出してきたハードが役割を終える——それは寂しい一方で、新しい時代の始まりでもあります。
これからはPS5が主役となり、より高品質な体験を提供していくでしょう。
しかし、PS4が築いてきた歴史とコミュニティの価値は決して色あせません。中古市場やアーカイブ配信を通じて、PS4の名作たちはこれからも多くの人にプレイされ続けるはずです。
もしあなたが「今あえてPS4を手に入れたい」と考えているなら、それもまた正しい選択。
世代交代の狭間で、自分に合ったゲーム環境を選ぶ——それこそが、いまゲーマーに求められている“次の一手”なのかもしれません。
#PS4 #終売 #ゲーム機 #PS5 #プレイステーション
コメント