「スイカバーが終売したらしい」「どこにも売ってないんだけど…」
夏になると、毎年こんな声がSNSで話題になります。子どもの頃から親しまれてきたロッテのスイカバー。もし本当に販売終了していたらショックですよね。
でも結論から言うと、スイカバーは終売していません。
「見かけない=販売終了」と思ってしまう人が多いのですが、実際には季節限定で販売されているだけなのです。ここでは、なぜ「スイカバー終売説」が毎年広まるのか、そして今後も食べられるのかをじっくり解説していきます。
スイカバーの基本情報と歴史
スイカバーは、1986年にロッテから発売されたロングセラーアイスです。
スイカの三角形を模した可愛らしい見た目に、パリッとしたチョコの「種」がアクセント。味も見た目も印象的で、夏になると必ず食べたくなる定番アイスとして長年愛されてきました。
実はこの形や味は発売当初からほとんど変わっていません。内容量は時代に合わせて少しずつ調整されており、2009年には135mlから125mlに変更されています。価格は長く100円前後を維持しており、物価上昇の中でも消費者に優しいアイスとして根強い支持を受けています。
「終売」と勘違いされる理由
ではなぜ、「スイカバーが終売した」という噂が出るのでしょうか。理由はいくつかあります。
まず一つ目は販売期間が限定されていること。
スイカバーは通年販売ではなく、例年3月下旬〜9月頃までの夏季限定商品です。秋以降になるとスーパーやコンビニから姿を消すため、「もう売っていない=終売」と勘違いされがちです。
二つ目は店舗ごとの取り扱い差。
同じコンビニチェーンでも、地域や店によって仕入れ方針が異なります。ある地域ではまだ売っているのに、他の地域では棚から消えていることも多く、「あれ、もう終わったの?」と感じる人が出るのです。
三つ目は限定フレーバーや派生商品の存在。
たとえば「種ぎっしりスイカバー」や「チョコかけちゃったスイカバー」など、期間限定で登場したシリーズがあります。これらが早期に完売したことが、「スイカバー自体が終わった」と誤解される原因になっています。
公式発表では「販売終了」はしていない
実際にロッテから「スイカバーを終売する」という公式発表は出ていません。
複数の報道や調査記事でも「販売終了ではなく季節限定」と明言されています。つまり、毎年春になれば再びスイカバーは戻ってくるのです。
この仕組みは、他の夏季アイスブランド(ガリガリ君の限定味など)と似ています。夏に合わせて製造ラインを稼働させ、需要が落ちる秋冬には生産をストップする。これはアイス業界ではごく一般的なサイクルです。
買えない時期があるのはなぜ?
冬にスイカバーが見つからないのは、単に「季節商品だから」だけではありません。
実は、販売終了時期の前後で在庫や流通にばらつきが生じることもあります。
・店舗が在庫を早めに売り切ってしまう
・新商品との入れ替えで棚から外れる
・メーカーが次シーズン用の製造に切り替えている
このような要因が重なると、一時的に市場からスイカバーが消えたように見えてしまいます。SNS上で「どこにもない!」という投稿が増え、それが「終売説」として拡散される――これが毎年の恒例パターンです。
スイカバーの限定フレーバーたち
スイカバーの魅力は、定番だけでなくバリエーションの多さにもあります。
たとえば2024年には「幻!?の白いスイカバー」がセブンイレブン限定で登場しました。白肉スイカをイメージしたホワイトソーダ風味で、SNSでも話題になりました。
過去には「杏仁かけちゃったスイカバー」や「チョコかけちゃったスイカバー」など、意外な組み合わせも展開されています。
また、スイカバーの人気を生かした派生商品も登場しています。2025年には「スイカバーガム」「メロンバーガム」が発売予定。アイスではないものの、あの味を別の形で楽しめるようになりました。
どうすれば確実に買える?
スイカバーを確実に手に入れるには、以下のポイントを押さえておくのがおすすめです。
- 販売開始時期をチェックする
例年3月末〜4月上旬に全国出荷が始まります。スーパーやコンビニのアイス棚をチェックしてみましょう。 - 箱入りタイプを探す
スーパーマーケットでは6本入りやマルチパックが販売されます。個包装タイプより長く店頭に残る傾向があります。 - 通販を活用する
Amazonや楽天などでは箱買いも可能です。夏のまとめ買いに最適で、在庫切れリスクも軽減できます。 - 限定フレーバー情報を追う
ロッテ公式サイトやコンビニの新商品情報を定期的に確認しておくと、希少な限定版を逃さずゲットできます。
「終売」ではなく「夏の風物詩」として続く存在
スイカバーは、終売どころか、今なお愛され続けている夏の象徴的アイスです。
毎年春になると「今年も出た!」とSNSが賑わい、コンビニの冷凍ケースに並ぶ姿を見てホッとする人も多いでしょう。
日本の夏に欠かせない定番として、スイカバーはこれからも季節を告げる存在であり続けます。
販売期間が限られているからこそ、「あの味にまた会えた」と感じる特別感があるのかもしれません。
スイカバー 終売の噂を信じる前に
「スイカバーが終売した」という情報を見かけても、慌てる必要はありません。
実際には、毎年春になるときちんと再登場しています。売り場から消えているのは、シーズンが過ぎたから。つまり、スイカバーは“終売”ではなく“期間限定の復活型”なのです。
もしこの記事を読んで「久しぶりに食べたい」と思ったら、次の春を楽しみにしていてください。
スイカバーはきっとまた、夏の始まりを知らせてくれるはずです。

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