最近、「ワンステップミール ゼリーが終売になったらしい」と聞いて驚いた方、多いのではないでしょうか。介護食や高齢者向けの栄養補助食として長年親しまれてきたシリーズだけに、なくなると困るという声も多く見られます。
この記事では、「なぜ終売になったのか」「もう買えないのか」「代わりになる栄養食はあるのか」を分かりやすくまとめました。
ワンステップミールとは?介護食や栄養補助の定番シリーズ
まず、ワンステップミール ゼリーという商品がどんなシリーズだったのかをおさらいしておきましょう。
ワンステップミール ゼリーは、キユーピーグループの「ジャネフ」ブランドから発売されていた介護・栄養サポート向けの食品シリーズです。
「少量でしっかり栄養補給できる」「飲み込みやすい」「おいしく続けられる」――そんな特徴で、施設や在宅介護の現場を中心に広く使われていました。
シリーズの中でも人気が高かったのが、ゼリータイプとプチゼリータイプ。
- ワンステップミール プチゼリー80 35g×20個入:アップルやオレンジなど、少量で手軽に摂れるタイプ。
- ワンステップミール ゼリー(135g):いちご、ミルク、黒みつ、コーヒー、バナナ、みかんなど豊富な味。
- ワンステップミール ごはんにあうソース 納豆風味の黄身醤油だれ 10g×20袋:納豆風味の黄身醤油だれなど、栄養をプラスしながら食欲を刺激する調味系商品も展開。
高齢者施設や病院給食だけでなく、一般の通販でも販売されており、家庭での介護や在宅療養でも重宝されていました。
ワンステップミールが終売になった時期と理由
では、なぜ終売となってしまったのでしょうか。
キユーピーの公式情報や代理店資料によると、ワンステップミール ゼリーシリーズは2022年11月頃から順次販売終了となりました。
一部商品は「在庫がなくなり次第終了」とされており、すでに市場流通もほとんど終了しています。
終売の背景には、いくつかの要因が考えられます。
1. 製品リニューアル・後継品への切り替え
代理店の案内では「ワンステップミール ゼリーの後継品をご案内します」と明記されています。
つまり、完全撤退ではなく「シリーズ統合」「リニューアル」を目的とした終売だった可能性が高いです。
栄養バランスの見直しやパッケージ変更、味や成分の改良など、時代のニーズに合わせた刷新が行われたと見られます。
2. 市場ニーズの変化
近年の介護食市場は、「おいしさ」と「機能性」の両立が重視されています。
嚥下(えんげ)対応だけでなく、たんぱく質強化、MCT(中鎖脂肪酸)オイル配合など、より専門的な栄養機能を持つ製品が増えています。
ワンステップミール ゼリーが登場した頃と比べて市場の競争が激化し、製造ラインやコスト面での再編が必要になったと考えられます。
3. 生産体制と供給コストの問題
介護食は品質・安全基準が厳しく、原材料価格や物流コストの高騰も影響します。
限られた需要の中でライン維持を続けるよりも、新しい形態に移行するほうが現実的という判断があったのでしょう。
終売で困っている人が多い理由
実際、ワンステップミール ゼリーがなくなって困っているという声は少なくありません。
特に、嚥下が難しい高齢者や、少食・食欲不振の方にとって、あの「ちょうどいい甘さ」と「なめらかな口あたり」は代えがたい存在でした。
また、病院や施設では「定番メニューの一部」として採用されていたため、終売は献立の見直しや仕入れ先変更にも直結します。
ネット上でも「黒みつ風味のゼリーが好きだった」「プチゼリーを毎日おやつ代わりにしていた」といった声が多く見られます。
それだけ、利用者にとって“生活に根付いた栄養食”だったのです。
今でも購入できる?在庫や通販状況
2025年現在、ワンステップミール ゼリーを新品で購入するのはかなり難しくなっています。
楽天市場や介護食専門の通販サイトでは「メーカー終売」「在庫限り」と明記されており、商品が残っていても賞味期限が近いものや旧パッケージ品が中心です。
「黒みつ風味ゼリー」「ミルク風味」など、人気の味から順に売り切れが続出しています。
もし購入を検討する場合は、
- 賞味期限
- 冷蔵・常温の区別
- 出品者の信頼性
この3点を必ず確認しましょう。
終売品はメーカーサポートの対象外になるため、返品や交換ができないケースが多いです。
代わりに選びたい栄養食・介護ゼリー
「じゃあ、代わりは何を選べばいいの?」という方のために、選び方のポイントを整理してみましょう。
大切なのは、“機能と食べやすさ”のバランスです。
1. 少量高栄養タイプを選ぶ
ワンステップミール ゼリーが支持されていた最大の理由は「少量でしっかり栄養が摂れる」点でした。
そのため、代替を探すときは 100〜150gで200kcal以上 のエネルギーを確保できる製品を目安にしましょう。
特に「高たんぱく」「鉄・亜鉛配合」「カルシウム補給」などの栄養機能表示があるゼリーがおすすめです。
2. 嚥下配慮設計のゼリーを選ぶ
介護食や高齢者向け食品では、“飲み込みやすさ”が重要です。
「ムース状」「とろみ付き」「UDF規格(嚥下調整食)」に対応しているものを選ぶと安心です。
3. 味の種類と飽きにくさもチェック
ワンステップミール ゼリーは味のバリエーションが豊富でした。
代替品も、ミルク系・果汁系・和風(黒糖・あずき)など、複数の味をローテーションできる商品を選ぶと長く続けやすいです。
後継品・類似ブランドを探すコツ
メーカーや代理店の資料によると、ワンステップミール ゼリーの後継シリーズが登場しているとの情報もあります。
ただし名称が変わっている可能性が高いため、検索の際は以下のようなキーワードが有効です。
- 「ジャネフ 栄養ゼリー 新シリーズ」
- 「キユーピー 高たんぱくゼリー」
- 「ワンステップミール 後継品」
- 「介護食 栄養補助 ゼリータイプ」
また、競合メーカーからも同様のコンセプトを持つ製品が多数登場しています。
たとえば、病院・施設向けの「高カロリーゼリー」「MCT配合ゼリー」などが該当します。
用途に合わせて比較してみるとよいでしょう。
施設・在宅で代替に切り替えるときの注意点
もしあなたが介護施設や在宅介護でワンステップミール ゼリーを使用していた場合、代替への切り替えにはいくつか注意が必要です。
- 味や硬さの変化に注意する:利用者が食べ慣れている味や舌触りが変わると、食欲が落ちることがあります。
- 栄養成分を比較する:特にたんぱく質・エネルギー量・ビタミン・ミネラルの違いをチェック。
- 供給ルートを確認する:新しい商品は一般通販ではなく、介護専門卸や代理店でのみ扱っている場合があります。
- 価格とコスパを見直す:シリーズ切り替え後は価格が変わることも多いため、定期購入前に単価を比較しましょう。
このように、単純に“似た商品を買う”だけでなく、実際の利用シーンに合わせた選定が大切です。
今後の展望とまとめ
ワンステップミール ゼリーの終売は、多くの利用者にとって残念なニュースでした。
しかし一方で、介護食・栄養補助食の分野は今も進化を続けています。
よりおいしく、より安全で、より栄養価の高い商品が次々と登場しているのです。
今後は「ブランド名」よりも、「成分」「食べやすさ」「用途」に注目して選ぶ時代になっていくでしょう。
ワンステップミール ゼリーのような“やさしさ”を引き継ぐ製品は、必ず見つかります。
もしまだ手元に在庫がある方は、賞味期限を確認しながら少しずつストックを使い切るのがおすすめです。
そして次の一歩として、自分や家族に合った新しい栄養食を探してみてください。
ワンステップミール終売まとめ
- ワンステップミール ゼリーは2022年11月ごろから順次販売終了。
- 終売の理由は、リニューアル・市場再編・生産体制の見直し。
- 現在は在庫限りで流通、通販でもほぼ完売状態。
- 後継品や類似の栄養ゼリーが登場している。
- 選び方のポイントは「少量高栄養」「嚥下配慮」「味の多様性」。
終売は寂しいですが、それだけ多くの人に愛されてきた証でもあります。
これからは“次のワンステップ”として、自分に合った栄養食を見つけていきましょう。

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