最近、「ワンデーアキュビューが終売になるらしい」という話題を目にした人も多いのではないでしょうか。
実際、SNSや販売店の告知では「一部度数やデザインの販売終了」「在庫限り」といった情報が出ており、ユーザーの間で不安の声が広がっています。
この記事では、ワンデーアキュビューシリーズの終売・販売終了の真相と、その背景、今後の販売予定、そして代替として検討できるモデルについて、わかりやすく整理していきます。
ワンデーアキュビューの「終売」は本当？現在の状況を整理
まず結論から言うと、ワンデーアキュビュー全シリーズが一斉に終売するわけではありません。
ただし、「一部度数」「一部デザイン」がすでに販売終了となっており、シリーズによっては順次縮小が進んでいる状況です。
特に動きがあったのは次の2シリーズです。
- ワンデーアキュビュートゥルーアイ
ベースカーブ9.0／8.5 mmのうち、‐5.25～‐12.00や+度数帯などが2024年に販売終了。
販売店では「在庫限り」との案内が出ており、今後すべての度数が終了する可能性も示唆されています。 - ワンデーアキュビュー ディファイン モイスト
一部カラー（フレッシュローズ、フレッシュハニー、フレッシュブルーなど）が2023年に製造終了。
他のデザインは継続販売中ですが、ラインナップの整理が進んでいます。
つまり「終売」というより、「段階的な製造終了・ライン縮小」が始まっているのが現状です。
愛用している方は、まず自分の度数・ベースカーブ・デザインが終了対象かどうかを確認しておくことが大切です。
なぜワンデーアキュビューが終売になるのか
販売終了の理由について、公式発表や業界関係の情報をもとに整理してみましょう。
1. 製造体制の見直しとグローバル供給の最適化
ジョンソン・エンド・ジョンソン（アキュビューの製造元）は、世界的に生産体制の再編を進めています。
公式サイトでも「世界的な供給体制の見直しにより、一部製品の販売を終了する」と発表しています。
これは、日本だけの事情ではなく、世界規模での生産効率化やライン再構築の一環です。
古い製造設備で作っていた製品を整理し、次世代モデルに集中する流れが背景にあります。
2. 技術進化による新モデルへの移行
アキュビューシリーズは長い歴史があり、その間に素材や技術も進化してきました。
特に「シリコーンハイドロゲル素材」や「うるおい保持技術」「紫外線カット機能」などが改良され、
従来モデルから上位モデルへ移行する時期を迎えています。
その代表例が、ワンデーアキュビュー オアシス、そして最新の**ワンデーアキュビュー オアシス MAX**です。
これらは酸素透過率や乾燥のしにくさが向上しており、「トゥルーアイ」からの自然な乗り換え先とされています。
3. 市場需要とコストの変化
近年はデジタル機器の利用増加により、目の乾燥や疲れに配慮した製品が求められています。
一方で原材料や物流コストは上昇傾向にあり、需要の少ない度数やカラーを維持するコスト負担が重くなっています。
結果として、利用者の少ない度数や古い素材モデルを終了し、需要の高い製品・最新素材に注力する方針が取られています。
4. 在庫・流通の整理
販売店によっては「在庫限り」や「次回入荷なし」といった案内がすでに出ています。
これは製造終了が決定している度数を、販売在庫で対応している段階です。
つまり、今後は在庫がなくなり次第、購入が難しくなっていくと考えられます。
今後の販売予定とユーザーへの影響
現時点で、ワンデーアキュビュー全シリーズの販売終了日は公式には発表されていません。
ただし、「トゥルーアイ」シリーズについては度数縮小が進んでおり、完全終了も視野に入っている状況です。
販売店や通販サイトでは、「‐0.50～‐5.00の度数のみ継続」といった案内も見られます。
これらは在庫状況に応じて変わるため、購入を検討している場合は早めの対応が安心です。
また、「ディファイン モイスト」のようにデザインが減っているシリーズでは、今後さらに整理される可能性もあります。
一部の人気デザイン（ナチュラルシャイン、ヴィヴィッドスタイルなど）は引き続き販売される見込みですが、
カラーによっては再販予定がない場合もあるため注意が必要です。
ワンデーアキュビューの代替・後継モデル
終売や販売終了が進む中で、気になるのは「次に何を使えばいいのか」という点ですよね。
ここでは、公式や販売店でも推奨されている代替モデルを紹介します。
1. ワンデーアキュビュー オアシス
最もスタンダードな後継候補です。
トゥルーアイと同じシリコーンハイドロゲル素材を採用し、酸素透過率が高いのが特徴。
乾燥しにくく、長時間のパソコン作業やスマホ利用にも適しています。
装用感も柔らかく、トゥルーアイユーザーが違和感なく移行しやすいモデルです。
2. ワンデーアキュビュー オアシス MAX
2024年に発売された最新モデル。
オアシスシリーズの中でも最も高性能で、「涙の質に着目した」うるおい持続設計が特徴。
紫外線カット性能も業界トップクラスで、屋外活動が多い人にも向いています。
トゥルーアイの上位互換的な存在といえるでしょう。
3. ワンデーアキュビュー モイスト
水分保持力の高い保湿素材「エタフィルコンA」を使用した人気モデル。
長年愛用している人が多く、価格も比較的抑えめ。
シリコーン素材ではないため、やや酸素透過率は劣りますが、装用感が柔らかく初心者にも扱いやすいです。
4. カラー系の代替（ディファインシリーズユーザー向け）
ワンデーアキュビュー ディファイン モイストの一部デザインが終了した場合は、残存デザイン（ナチュラルシャインなど）を使い続けるか、
他ブランドのワンデーカラーレンズに切り替える選択肢もあります。
ただし、見た目や着色径が異なるため、眼科で試着してから決めるのが安心です。
在庫を買いだめする前に確認したいこと
「終売なら今のうちにまとめ買いしたい」と考える方も多いでしょう。
しかし、コンタクトレンズは高度管理医療機器。
眼科で処方された度数やベースカーブを基準に購入しないと、目のトラブルを招くリスクがあります。
また、古い在庫を長期間保管すると、保存液の劣化や開封後の乾燥リスクも高まります。
購入前に以下をチェックしておきましょう。
- 現在の度数・ベースカーブが終了対象かどうか
- 医師の診察を受け、代替モデルのフィット感を確認
- 在庫を買う場合は使用期限をチェックし、短期で使い切れる量にとどめる
安心して使うためには、焦らず眼科で相談しながら移行するのがベストです。
今後のアキュビューシリーズの展開予想
今回の終売・製造終了は、単なる整理ではなく「次世代への移行」と考えられます。
アキュビューは常に新素材・新技術を取り入れており、これまでも「アドバンス → オアシス」「トゥルーアイ → オアシスMAX」と進化してきました。
今後は、より快適で環境負荷の少ない素材、長時間装用に対応したモデル、デジタルデバイス使用を前提とした設計など、
現代のライフスタイルに合わせた製品開発が加速していくと予想されます。
つまり、「終売＝消える」ではなく、「次の時代へバトンを渡す」という見方が自然です。
トゥルーアイやディファインを愛用してきた人も、今後登場する新モデルでより快適な視界を得られる可能性があります。
ワンデーアキュビュー終売のまとめ：慌てず、早めの準備を
最後に今回のポイントを整理します。
- ワンデーアキュビューの一部シリーズ・度数・デザインで販売終了が進行中
- 原因は生産体制の見直し・新モデルへの移行・コスト構造の変化など
- ワンデーアキュビュートゥルーアイの一部度数、ワンデーアキュビュー ディファイン モイストの一部カラーが対象
- 完全なシリーズ終了は未発表だが、今後も縮小の可能性あり
- 代替としてワンデーアキュビュー オアシスやワンデーアキュビュー オアシス MAXなどが推奨される
- 購入前には必ず眼科で確認し、無理なまとめ買いは避けること
アキュビューシリーズは今後も進化を続けます。
長く使ってきたレンズがなくなるのは寂しいですが、その先にはより快適で目にやさしい新モデルが待っています。
これを機に、自分のライフスタイルに合ったレンズを見直してみてはいかがでしょうか。
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