長年、1日使い捨てコンタクトレンズの定番として多くのユーザーに愛用されてきた「ワンデー アキュビュー トゥルーアイ」。
しかし最近、「販売終了した」「もう買えない」という噂を耳にする人も増えてきました。
実際のところ、ワンデー アキュビュー トゥルーアイは終売なのか?もしそうなら、いつ・なぜ終了したのか?そして、次に選ぶべき代替レンズは?
この記事では、その真相をわかりやすくまとめていきます。
ワンデー アキュビュー トゥルーアイとはどんなレンズ?
まずは、トゥルーアイがどんな特徴を持った製品だったのかを振り返ってみましょう。
ジョンソン・エンド・ジョンソンが販売する「ワンデー アキュビュー トゥルーアイ」は、世界初のシリコーンハイドロゲル素材を採用した1日使い捨てコンタクトレンズとして登場しました。
発売当時は「裸眼時の約98%の酸素が角膜に届く」と謳われ、従来のレンズよりも圧倒的に高い酸素透過率を誇ることが話題に。
乾きにくく、長時間装用にも適していたため、パソコンやスマホを長く使う現代人にとって理想的なモデルとされてきました。
UVカット機能も備え、装用感の軽さや目の健康への配慮が高く評価されていたレンズです。
そんな人気モデルが、なぜ“終売”と噂されるようになったのか——。
ワンデー アキュビュー トゥルーアイは本当に終売したのか?
結論から言うと、「完全な全度数の終売」はまだ発表されていませんが、一部の度数が2024年6月末で製造・販売終了となりました。
つまり「段階的な終売」が進行している状態です。
メーカーの正式発表内容
ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケア カンパニーの公式サイトでは、次のような告知が行われています。
- 対象:ワンデー アキュビュー トゥルーアイ
- 販売終了日:2024年6月29日(土)
- 対象ベースカーブ・度数:
- BC 9.0mm:度数 −5.25~−12.00 および +0.50~+5.00
- BC 8.5mm:度数 −5.25~−12.00
この発表により、特に「強度近視」「遠視」のユーザーが使っていた度数が対象となり、全国の販売店では在庫限りの対応に移行しています。
一部店舗では「2024年2月末で終了」との案内もありましたが、実際の販売停止は6月末に統一されているようです。
終売に至った理由
「どうして人気のレンズをやめてしまうの?」
この疑問を持つ人は多いでしょう。実際、メーカーが明言している理由と、業界関係者が分析する背景にはいくつかの要因が重なっています。
1. グローバルな生産体制の見直し
メーカーの公式発表では、**「世界的な生産体制の見直し」**が理由として挙げられています。
これは単なる日本国内の事情ではなく、海外市場全体を見据えた戦略的な動きです。
実際、アメリカやヨーロッパの一部地域ではすでにトゥルーアイの販売が終了しており、グローバルな縮小傾向が見られます。
つまり、「製造拠点やラインの集約による効率化」が背景にあると考えられます。
2. 後継モデルへの移行促進
もう一つの大きな理由が、新世代モデルへの移行です。
トゥルーアイは登場当時こそ最新素材を誇る製品でしたが、その後さらに高性能な「ワンデー アキュビュー オアシス」シリーズが登場。
ワンデー アキュビュー オアシスは「摩擦を最小化」「涙になじむ設計」「より快適な装用感」といった改良が加えられ、メーカーとしても今後はこちらを主力に据える方針です。
結果的に、トゥルーアイは“旧世代モデル”として役目を終える流れになったといえます。
3. コスト・供給面での最適化
コンタクトレンズ業界全体でも、製造コストや物流費の上昇が続いています。
複数ベースカーブ・幅広い度数を抱えるモデルは在庫管理の負担が大きく、採算面から製品ラインを整理する動きが強まっています。
需要の少ない度数から順次縮小するのはその一環です。
現在の販売状況と今後の見通し
2025年現在、主要な販売店では「在庫限り」と明記しているケースがほとんどです。
公式に製造が止まった度数はすでに入手困難となっており、残りの度数についても今後順次終了する見込みとされています。
一方で、−5.00以下などの一部度数はまだ販売が続いている店舗もあります。
ただし、メーカーが「将来的にすべての度数が終了する可能性がある」としているため、長期使用を考える人は早めの切り替えが安心です。
ワンデー アキュビュー トゥルーアイの代替レンズ候補
では、トゥルーアイを使っていた人はどのレンズに乗り換えればよいのでしょうか。
ここでは、メーカーや販売店が推奨する代替モデルを紹介します。
ワンデー アキュビュー オアシス
トゥルーアイの事実上の後継モデルとして最もおすすめされているのが、**ワンデー アキュビュー オアシス**です。
このモデルはトゥルーアイと同じシリコーンハイドロゲル素材を採用しつつ、「涙になじむレンズ表面設計」「摩擦ゼロに近づける構造」に進化しています。
結果として、長時間装用時の乾燥感やゴロつきをさらに軽減。
実際に乗り換えたユーザーからも「違和感が減った」「目が疲れにくくなった」という声が多く聞かれます。
また、UVカット機能も健在で、トゥルーアイと同様に裸眼時に近い酸素透過性を保っています。
メーカー自身も「オアシスシリーズへの移行を推奨」としており、最も自然なステップアップと言えるでしょう。
ワンデー アキュビュー モイスト
もう少しリーズナブルに抑えたい人には、「ワンデー アキュビュー モイスト」も選択肢の一つです。
トゥルーアイほどの酸素透過性はありませんが、保湿成分を含んだエチレン素材によって装用感が柔らかく、乾燥対策にも優れています。
目の疲れが少なく、デスクワーク中心の人に向いているモデルです。
他ブランドのシリコーンハイドロゲルレンズ
最近はジョンソン・エンド・ジョンソン以外のメーカーからも、同様の高酸素透過型レンズが増えています。
例えばアルコンの「デイリーズ トータルワン」や、クーパービジョンの「マイデイ」シリーズなども高評価。
どれも目の健康を重視した設計で、トゥルーアイユーザーの乗り換え先として選ばれています。
乗り換え時の注意点
レンズを切り替える際には、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
- 眼科での処方確認を必ず行う
同じ度数でもメーカーや素材によってフィット感が異なります。自己判断での切り替えは避け、必ず眼科で装用テストを受けることが大切です。 - ベースカーブ(BC)と直径(DIA)の確認
トゥルーアイはBCが8.5mmと9.0mmの2種類ありました。代替レンズでも自分の目のカーブに合うものを選びましょう。 - 在庫品のまとめ買いは早めに
現在は在庫限りでの販売が多く、人気度数はすぐに欠品します。終売対象の度数を使っている人は早めの確保が安心です。 - 価格・コスト面の比較
オアシスシリーズはトゥルーアイよりやや高価ですが、性能や装用感の改善を考えると納得できる価格差とも言えます。
ユーザーの口コミ・体験談
SNSやレビューサイトでは、すでに乗り換えを済ませたユーザーの声も多く見られます。
「トゥルーアイが買えなくなって焦ったけど、オアシスに替えたら違和感が減った」
「最初は高いと思ったけど、夕方の乾きが全然違う」
「オアシスのほうが目が疲れない」
このように、実際に移行した人の多くが“満足寄り”の感想を持っています。
逆に、「トゥルーアイの装用感が一番合っていたのに」と惜しむ声もあり、愛用者の多さを改めて感じさせます。
まとめ:ワンデー アキュビュー トゥルーアイ終売の真相と今後
ここまでの内容を整理すると、次のようになります。
- ワンデー アキュビュー トゥルーアイは2024年6月29日をもって一部度数の製造・販売が終了。
- 終売の背景には「生産体制の見直し」と「新モデルへの移行」がある。
- 完全な全度数終了ではないが、今後は在庫限りで段階的に終了する見込み。
- 代替品としては「ワンデー アキュビュー オアシス」が最も推奨されている。
長年使い慣れたレンズがなくなるのは寂しいものですが、メーカーの技術進化によってより快適な選択肢が増えています。
もしトゥルーアイを愛用していたなら、今のうちにオアシスなどの後継モデルを試してみるのが良いタイミングかもしれません。
時代の変化とともに製品も進化していく中で、自分の目に一番合うレンズを選ぶことこそ、快適な視生活の第一歩です。

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