「六花亭のバターケーキが終売したらしい」——そんな噂を最近SNSで見かけて、驚いた人も多いのではないでしょうか。
北海道土産の定番として親しまれてきた六花亭の「マルセイバターケーキ」。しっとりとしたスポンジにバターの香りが広がる、あの味がもう買えないの？と心配する声が相次いでいます。
しかし、実際のところ「完全な終売」ではありません。この記事では、販売終了と話題になった背景や、今も買える新仕様の違い、再販や代替品の情報までを丁寧に整理していきます。
六花亭バターケーキとは？愛され続ける北海道銘菓
まず、六花亭のバターケーキがどんなお菓子なのかをおさらいしておきましょう。
六花亭といえば「マルセイバターサンド」が代表的ですが、「マルセイバターケーキ」も根強いファンが多い人気商品です。
ふんわり焼き上げたスポンジ生地に、バターの風味豊かなクリームをサンド。
上品な甘さとしっとりとした口どけが特徴で、コーヒーや紅茶のお供としても相性抜群。北海道らしい素材感と、六花亭ならではの手仕事を感じられる焼き菓子です。
お土産や贈り物としても定番で、「北海道旅行に行ったら必ず買う」「冷蔵庫で冷やして食べるのが好き」という声も多く、長年愛されてきました。
「終売」と言われるようになった背景
ではなぜ、そんな人気商品が「終売」と言われてしまったのでしょうか。
実はここに、ちょっとした誤解があるのです。
六花亭のマルセイバターケーキは、かつて 「ガナッシュ入り」 と 「くるみ入り」 の2種類が販売されていました。
もともと2016年に登場したのが「ガナッシュ入り」タイプで、チョコレート風味のガナッシュをサンドした濃厚な味わいが特徴でした。
その後、2023年に登場したのが「くるみ入り」仕様。ローストしたくるみとキャラメルクリームをサンドし、より香ばしく、軽やかな味わいに仕上げられました。
1年間の併売期間を経て、六花亭は2024年5月7日をもって「ガナッシュ入り」の販売を終了。
以降は「くるみ入り」のみを継続販売しています。
つまり、ニュースやSNSで「六花亭バターケーキが終売」と話題になったのは、実際には“旧仕様（ガナッシュ入り）”の販売終了を指していたというわけです。
旧仕様の終了と新仕様への一本化の理由
六花亭がガナッシュ入りを終了し、くるみ入りに一本化した理由については、いくつかの要因が考えられます。
まず第一に、「くるみ入り」の人気が圧倒的だったこと。
六花亭は1年間、2種類を併売しながら顧客の反応を見ていましたが、結果としてくるみ入りの方が好評で、売上も伸びたといわれています。
さらに、原材料や製造の効率化といった観点も見逃せません。
バターやチョコレートなどの原料価格が高騰する中で、より安定的に生産できるレシピを選ぶのは自然な流れです。
また、くるみ入りの方が賞味期限や輸送面でも安定しており、空港や物産展など幅広いチャネルで扱いやすいという利点もあります。
六花亭は「より多くの人に美味しく届けられる形」を重視し、ガナッシュ入りを終売としたと考えられます。
ファンにとっては少し寂しいですが、商品全体の最適化を図った結果といえるでしょう。
現在も買える「マルセイバターケーキ くるみ入り」
「じゃあ、今はどこで買えるの？」という人も多いはず。
安心してください。六花亭のマルセイバターケーキは、現在も「くるみ入り」として販売が続いています。
公式オンラインショップや、帯広本店・札幌本店・新千歳空港店などの直営店で購入可能です。
また、北海道物産展や「どさんこプラザ」など道外の催事でも取り扱われることがあります。
くるみ入りの特徴は、香ばしいローストくるみとキャラメルクリームの絶妙な組み合わせ。
ふわっと軽いスポンジと、カリッとした食感の対比が心地よく、コーヒータイムにぴったりの焼き菓子です。
パッケージもマルセイシリーズらしい上品なデザインで、5個入・10個入など用途に応じたサイズ展開が用意されています。
賞味期限は約14日間で、4月〜10月はクール便対象となるなど、品質管理もしっかりしています。
「ガナッシュ入り」は再販される可能性がある？
では、かつてのガナッシュ入りが復活することはあるのでしょうか。
現時点では、六花亭から再販の公式発表は出ていません。
公式サイトにもガナッシュ入りの商品ページはなく、再登場の予定は未定です。
ただし、六花亭はこれまでも限定商品や季節商品を通じて、過去の人気商品を復刻することがありました。
例えば、特別なイベントや記念企画などで“期間限定復刻”という形で登場する可能性は十分あります。
実際にSNSでは「ガナッシュが恋しい」「復刻を望む声」が多く、一定の需要があるのは確か。
六花亭は顧客の声を大切にする企業でもあるため、そうした声が高まれば、いつか復活の機会が訪れるかもしれません。
ファンとしては、公式サイトや六花亭のSNSアカウントを定期的にチェックしておくのがおすすめです。
六花亭バターケーキが買えないときの代替品
もし近くに店舗がない、または旧仕様の味を懐かしむ人には、代替品を探すのも一つの選択肢です。
まず最もおすすめなのは、もちろん現行の「マルセイバターケーキ くるみ入り」。
ガナッシュ入りとは違う魅力があり、ナッツの香ばしさとキャラメルのやさしい甘みが特徴です。
もう少しチョコレート感を求めるなら、同じく六花亭の「マルセイバターサンド」もおすすめ。
ホワイトチョコとレーズンバターの濃厚な組み合わせで、こちらも根強い人気があります。
また、北海道スイーツの中には「バターケーキ」「ナッツ入り焼き菓子」「キャラメルケーキ」など、似た食感・風味の商品も多く存在します。
「バター」「くるみ」「キャラメル」といったキーワードで探すと、好みに近い代替品を見つけやすいでしょう。
六花亭の味わいにこだわりたい人は、直営通販での購入が確実。
数量限定や季節限定で変わる詰め合わせセットもあり、新しい発見に出会えるかもしれません。
まとめ：六花亭バターケーキは「終売」ではなく進化中
「六花亭バターケーキが終売」と聞くと驚いてしまいますが、実際は“ガナッシュ入り”の旧仕様が終了しただけで、商品自体は今も健在です。
むしろ、くるみ入りという新しい形でリニューアルし、進化を遂げています。
味の好みは人それぞれですが、六花亭が守り続けている「素材の良さ」「丁寧な手作り」「北海道らしさ」は変わりません。
もし旧仕様を懐かしむなら、ぜひ今のくるみ入りを試してみてください。
違いを感じながらも、「やっぱり六花亭の味だな」と思えるはずです。
今後、旧仕様が再登場する可能性もゼロではありません。
ファンとしては、六花亭の発信や限定商品の動向を見守りながら、これからの展開に期待したいところです。
六花亭バターケーキは終売ではなく、新たな形で受け継がれている。
長く愛されるお菓子だからこそ、変化の裏には“進化”がある。
今日もまた、北海道の工房で丁寧に焼かれるあの香りが、次の誰かの笑顔をつくっているのかもしれません。
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