「最近、綾鷹ほうじ茶が見つからない…」「あの香ばしい味、もう終売なの?」
そんな声をSNSでもよく見かけるようになりました。実際にコンビニやスーパーの棚から姿を消し、「販売終了」という噂まで広がっています。この記事では、綾鷹ほうじ茶が本当に終売なのか、その背景にある理由、そして代わりに楽しめるお茶を詳しく紹介します。
綾鷹ほうじ茶とは?上林春松本店監修の“本格派”ブランド
綾鷹シリーズは2007年に登場したコカ・コーラ社の緑茶ブランドで、京都・宇治の老舗茶舗「上林春松本店」と共同開発されたことで知られています。「急須でいれたような本格的なお茶の味わい」をコンセプトに、深みのある味わいが人気を博してきました。
その中でも「綾鷹ほうじ茶」は、香ばしい焙煎香とやわらかな渋みの少ない口当たりで、食事中にも合うとファンが多い一本。ほうじ茶ブームの流れにも乗り、一時は自販機やコンビニで定番の存在でした。
さらに、2022年には「綾鷹カフェ ほうじ茶ラテ」も登場。ミルクのまろやかさと焙煎茶葉の香ばしさを融合した飲料として話題になり、若年層を中心にヒットしました。
綾鷹ほうじ茶が「終売」と言われる理由
では、なぜ「終売」との噂が立っているのでしょうか?実際にメーカーからの正式発表は確認できていませんが、いくつかの要因が重なって「販売終了に見える」状況が起きています。
1. 店頭での在庫減少・見かけない状況
SNSでは、「最近どこにも売っていない」「スーパーでも見かけない」という投稿が急増しています。
この背景には、在庫の消化期間と販売チャネルの絞り込みが関係しているようです。飲料メーカーは定期的に棚替え(SKU整理)を行うため、売上の低下や新商品の導入に合わせて一部商品が店頭から姿を消すことがあります。
実際、家電量販サイトや一部通販サイトでは「販売を終了しました」「終売」と表記されており、特に「綾鷹カフェ ほうじ茶ラテ」は明確に終売扱いになっているケースが多く見られます。
2. ブランド刷新による旧商品の入れ替え
2023年、綾鷹ブランドは7年ぶりに大規模リニューアルを実施しました。パッケージデザインの一新とともに、「綾鷹」「綾鷹 茶葉のあまみ」「綾鷹ほうじ茶」「綾鷹 特選茶」などがラインアップ再編され、流通経路の見直しも行われました。
リニューアル直後は旧パッケージの在庫が減少し、新デザインの商品が順次登場するまで一時的に“空白期間”が生じます。そのため、「販売終了したのでは?」という印象を与えてしまった可能性があります。
3. 新商品の投入による置き換え
2025年3月には「綾鷹 黒豆ほうじ茶」が発売されました。香ばしいほうじ茶に黒豆の自然な甘みを加えた新シリーズです。
これにより、従来の「綾鷹 ほうじ茶」が実質的に置き換えられた、あるいは一時的に生産調整が入ったと見られています。
つまり、従来の“シンプルなほうじ茶”は流通量が減り、「綾鷹 黒豆ほうじ茶」という新しいポジションの商品に引き継がれている構図です。
4. ラテ系商品の終了
「綾鷹カフェ ほうじ茶ラテ」については、2023年以降「終売」「販売終了」と記載されるケースが多く確認されています。
季節限定・短期販売の可能性が高く、現在はメーカー公式サイトにも掲載がありません。味わいが好評だっただけに惜しむ声が多いですが、コーヒー系「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」や新バージョンの投入など、他ラインへの再編が進んでいると考えられます。
終売の背景にある市場の変化
単に「売れなかったから終売」と言い切るのは早計です。実際、背景には業界全体の変化が関係しています。
消費トレンドの変化
コロナ禍を経て、ペットボトル飲料の購入行動が変化しました。
コンビニ中心の購入から、家庭用のまとめ買いや自販機での少量購入など、チャネルごとの需要差が拡大。
その結果、メーカーは売れ筋商品の集中強化を進め、類似ラインの統廃合を進めています。
コスト高と原料調達の影響
茶葉価格や資材コスト、物流費の高騰も無視できません。
特に焙煎を要するほうじ茶系飲料は製造工程が多く、コスト構造が高め。そのため、収益性の低いラインは整理対象になりやすいのです。
ブランド戦略の再構築
綾鷹は「日本茶ブランド」として確立した後、「綾鷹カフェ」など新しいジャンルにも挑戦してきました。
結果として、「お茶」「ラテ」「ブレンド茶」と複数の路線が併存し、ブランド全体の整理が必要になったと考えられます。
「綾鷹 黒豆ほうじ茶」の登場も、その再編の一環として見ると自然です。
現在も入手できる綾鷹ほうじ茶と見つけ方
実は、完全に姿を消したわけではありません。ネット通販では一部の在庫品やケース販売が続いています。
楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなどでは「綾鷹 ほうじ茶 525mlPET×24本」が出品されており、旧パッケージ在庫も含めて入手可能です。
ただし、数量限定・在庫限りの販売が多く、価格が変動している点には注意が必要です。
コンビニでは、店舗や地域によってはまだ取り扱いがあります。セブン-イレブンでは棚替えのタイミングで見かけるケースもありますが、安定供給は難しくなっている印象です。
綾鷹ほうじ茶の代わりに選びたいお茶たち
もし店頭で見つからない場合は、他の香ばしいほうじ茶系飲料を試してみるのもおすすめです。
味の方向性別にいくつか紹介します。
香ばし系を求めるなら
- 伊右衛門 ほうじ茶:軽い焙煎とすっきり感。食事にも合いやすい定番。
- お~いお茶 ほうじ茶:香ばしさがしっかり、濃いめの味わいを求める人に。
- キリン 生茶 ほうじ煎茶ブレンド:緑茶の旨みと焙煎香のバランスが絶妙。
まろやかさを重視するなら
- 綾鷹 黒豆ほうじ茶:黒豆の自然な甘みと香ばしさが融合。新定番として注目。
- 伊藤園 香るほうじ茶ラテ:甘さ控えめで香ばしいラテ系。カフェ感覚で楽しめる。
カフェ系の代替を探すなら
- 綾鷹カフェ 抹茶ラテ:ほうじ茶ラテの後継的存在。クリーミーで上品な味わい。
- クラフトボス 抹茶ラテ:柔らかなミルク感で飲みやすく、代わりとして人気。
香ばしい風味を求めるなら“ほうじ茶系”、ミルク感を求めるなら“ラテ系”を選ぶと満足度が高いです。
綾鷹ほうじ茶は完全な終売ではないが、姿を変えつつある
まとめると、「綾鷹ほうじ茶」は完全に終売とは言い切れません。
ストレートなほうじ茶飲料は限定的ながら流通が続いており、ラテ系は終売状態。ブランドとしては「綾鷹 黒豆ほうじ茶」など新展開にシフトしています。
つまり、綾鷹ほうじ茶は“消えた”のではなく、“形を変えて進化している”というのが実情です。
もし昔の味が恋しいなら、ネットで在庫を探すか、新しい綾鷹シリーズを試してみるのも良いでしょう。
日本茶の多様性が広がる中で、綾鷹の今後の展開にも引き続き注目していきたいですね。
綾鷹ほうじ茶 終売まとめ
最後にもう一度整理しておきましょう。
- 綾鷹ほうじ茶(ストレートタイプ):限定的ながら流通中。旧パッケージは在庫限り。
- 綾鷹カフェ ほうじ茶ラテ:実質終売。今後の再販予定はなし。
- 綾鷹 黒豆ほうじ茶:ほうじ茶系の新ラインとして展開中。
結論として、「綾鷹ほうじ茶 終売」と検索する人が増えているのは、リニューアルや流通変更による一時的な空白が原因です。
現在は綾鷹 黒豆ほうじ茶へと進化し、綾鷹ブランドとしての“香ばし系お茶”の系譜はしっかり受け継がれています。
ほうじ茶の香りが恋しくなったら、ぜひ新しい綾鷹シリーズを手に取ってみてください。

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