「最近ヴーヴリッチが見つからない」「終売って本当？」――そんな声がSNSやお酒好きの間で広がっています。
鮮やかなボトルと“氷を入れて楽しむシャンパン”という新しい提案で人気を集めたヴーヴ・クリコ・リッチ（Veuve Clicquot Rich）。しかしここにきて、国内の正規ルートでは“終売”や“在庫限り”という表示が相次いでいます。
今回は、ヴーヴリッチ終売の背景や現状、そして今買える店舗・代替シャンパンまで詳しくまとめました。
ヴーヴリッチとは？人気の理由をおさらい
まずは、ヴーヴリッチがどんなシャンパンだったのかを振り返ってみましょう。
「ヴーヴ・クリコ・リッチ」は、フランスの老舗シャンパーニュメゾン「ヴーヴ・クリコ」が2015年に発表したシリーズです。通常の辛口シャンパンとは異なり、「氷を入れて楽しむ」ことをコンセプトにした甘口寄りの味わいが特徴でした。
リッチシリーズには主に2種類がありました。
どちらもフルーティーで香り豊か。フレッシュフルーツやハーブを入れてカクテルのように楽しめるスタイルが話題となり、特に夏のギフトやパーティー需要で人気を集めました。
「シャンパン＝特別な日だけのもの」というイメージを変えた、革新的なシリーズだったと言えるでしょう。
終売の噂は本当？国内の在庫状況を確認
2024年頃から一部の酒販店や通販サイトで「終売品」「終売予定」といった表記が確認され始めました。
実際に、複数の販売店では「メーカー終売」「在庫限り」と明記されており、MHDモエヘネシーディアジオ（ヴーヴ・クリコの国内代理店）からの正規流通が終了した可能性が高いと見られています。
一例を挙げると――
・ある酒販店では「ヴーヴ・クリコ・リッチ 750ml 正規品 ★終売品」
・別のショップでは「販売元の在庫が無くなり次第終売予定」
こうした記載が複数確認できることから、少なくとも日本国内ではヴーヴリッチが正規ルートでの流通を終了していると考えられます。
ただし、“終売＝世界的な生産終了”とは限りません。現在も一部の並行輸入品や海外サイトでは取り扱いが見られますが、国内での安定供給はほぼ止まっている状況です。
なぜヴーヴリッチは終売になったのか？
ヴーヴ・クリコほどのブランドが人気商品の流通を止める――その背景にはいくつかの理由が考えられます。
1. ブランド戦略の整理
ヴーヴ・クリコは多くのラインを展開していますが、世界的にはヴーヴ・クリコ・イエローラベルなどの定番辛口系に注力する傾向が見られます。
リッチシリーズは“氷を入れて飲む”という独自の位置づけで、従来のブランドイメージとやや異なる方向性。
そのため、ブランド戦略の再編により生産を絞った可能性があります。
2. 甘口シャンパン市場の縮小
シャンパン全体では辛口志向が依然として主流。甘口系は一部ファンに根強い人気があるものの、需要の中心ではありません。
近年はロゼやブラン・ド・ブランなど、別のカテゴリーに人気が移行しており、販売ボリュームの面で継続が難しかったとも考えられます。
3. 物流コスト・円安の影響
輸入ワイン・シャンパン全体に共通する課題として、原材料高騰や円安、輸送コストの上昇があります。
高級路線のブランドほどコスト圧力を受けやすく、採算性の低いラインから整理されるのは自然な流れです。
4. コロナ禍後の需要変化
自宅飲みが定着した一方で、イベント需要は変化しています。
「氷を入れて楽しむ」スタイルはバーやホテルなど業務用需要が大きかったため、その環境変化も影響したとみられます。
今でも買える？ヴーヴリッチの販売状況
完全に消えてしまったわけではありません。
いくつかの通販サイトや実店舗では、「終売品」「在庫限り」と明記された在庫がまだ確認できます。
- 大手通販サイトでは正規品・並行輸入品ともに掲載あり
- 価格は発売当時より上昇傾向（プレミアム価格化）
- 一部ではヴーヴ・クリコ・リッチ・ロゼの方が在庫が残りやすい
ただし、これらは残り在庫のみの販売で、再入荷の予定はほとんどないようです。
購入を検討する場合は、以下の点に注意しましょう。
- 「正規輸入品」か「並行輸入品」かを確認（ラベル・輸入業者の記載）
- 保存状態に注意（高温多湿を避けた保管が重要）
- 転売・オークション価格に惑わされない
特に人気が再燃している今、ネット上では一時的な高騰も見られます。焦らず、信頼できる店舗から購入することをおすすめします。
ヴーヴリッチに似た代替シャンパンを探すなら
「もう手に入らないなら、似た味のシャンパンが知りたい」という方も多いはず。
ここでは、ヴーヴリッチに近い“甘口系”や“氷で楽しめる”タイプを紹介します。
ヴーヴ・クリコ・ホワイトラベル（ドゥミ・セック）
同ブランドの中で比較的甘口に位置するのがホワイトラベル。
ややリッチシリーズに近い口当たりで、フルーツやデザートにも合わせやすい一本です。
華やかさを求めるなら、まずはこのラインから試してみると良いでしょう。
[モエ・エ・シャンドン アイス・アンペリアル](https://www.amazon.co.jp/s?k=モエ・エ・シャンドン アイス・アンペリアル&tag=new39-22)
氷を入れて飲むというコンセプトを世界的に広めたモデルがこちら。
味わいもリッチと同様に甘口で、白・ロゼの両方が展開されています。
よりカジュアルに、リゾート感覚で楽しめる点が魅力です。
[パイパー・エドシック ドゥミ・セック](https://www.amazon.co.jp/s?k=パイパー・エドシック ドゥミ・セック&tag=new39-22)
バランスの取れた甘みと爽やかな酸味を併せ持ち、食後酒やカクテルベースにもおすすめ。
価格も比較的抑えめで、ヴーヴリッチの代わりとして人気が高まっています。
終売後の市場動向と価格変化
終売となったブランドや銘柄は、その希少性から価格が上昇する傾向があります。
ヴーヴリッチも例外ではなく、在庫僅少・限定入荷の店舗では発売当時より数千円高い価格で販売されている例があります。
特にギフト需要が高まる時期には、残り在庫が一気に動くことも。
また、終売後に再販・リニューアルが行われるケースも過去にはあります。
ヴーヴ・クリコも過去に限定ボトルや特別デザインを出した実績があるため、今後リッチのコンセプトを引き継ぐ新シリーズが登場する可能性もゼロではありません。
まとめ：ヴーヴリッチ終売の真相と今後の楽しみ方
ヴーヴリッチは日本国内での正規流通を終了した可能性が高く、現状では在庫限りの販売となっています。
甘口で華やかな味わい、氷を入れて楽しむスタイルは多くのファンに愛されました。
終売の背景には、ブランド戦略の整理や市場環境の変化、コスト要因など複合的な理由があると考えられます。
まだ手に入るうちに一本確保しておきたい方は、在庫表示を確認しつつ信頼できる店舗で購入を。
また、ヴーヴ・クリコ・ホワイトラベルや[モエ・エ・シャンドン アイス・アンペリアル](https://www.amazon.co.jp/s?k=モエ・エ・シャンドン アイス・アンペリアル&tag=new39-22)といった代替品も、ヴーヴリッチに近い魅力を楽しめるでしょう。
華やかな香りとフルーティーな甘みを持つヴーヴリッチ。その存在は、シャンパンの楽しみ方を変えた“新時代の象徴”でした。
終売となっても、その記憶は多くの人のグラスの中に、きっと残り続けるはずです。
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