「CR2450の電池がどこにも売っていない」「コンビニや100均を回っても見つからない」——そんな声がSNSや口コミで増えています。
体重計や温湿度計、スマートキーなど、身の回りの機器に使われているこのリチウムコイン電池。
なぜ、いま手に入りづらくなっているのでしょうか。この記事では、販売終了の有無や在庫の実情、そして再販や代替の可能性について、最新情報をもとに詳しく解説します。
CR2450とは?まずは基本スペックをおさらい
CR2450は、リチウムコイン電池の一種です。
直径24mm・厚さ5.0mm・電圧3Vという仕様で、パナソニックやソニー、マクセルなど複数メーカーが販売してきました。
形は似ていても、一般的に流通しているCR2032(直径20mm・厚さ3.2mm)やCR2025(厚さ2.5mm)とはサイズも容量も異なります。
この“微妙な厚みの違い”が、代替が難しい理由の一つでもあります。
使用機器として多いのは以下のようなものです。
- デジタル体重計
- 車のスマートキー
- 温湿度計・時計・万歩計
- センサー類・IoTデバイス
つまり、「ちょっと特殊な電池」を必要とする機器に採用されているケースが多いのです。
「売ってない」と言われる現状と流通の実態
ネット上では「どこにも売ってない」「在庫切れ」という声が目立ちます。
実際に調べると、次のような傾向があります。
- コンビニやスーパーではほぼ取り扱いがない
- 100円ショップでは常時販売していない
- 家電量販店・ホームセンターでは在庫がある場合もあるが、欠品中のことが多い
- 通販では販売中だが「在庫限り」「生産完了品」と表記されている商品が目立つ
つまり、「完全に販売終了した」というよりは「流通量が極めて少ない」「店舗販売が縮小している」状況と言えます。
CR2450が売ってない理由①:使用機器が限られている
最大の要因は、CR2450を使う機器が少ないことです。
汎用サイズのCR2032やCR2025は時計やリモコンなど幅広い機器で使われていますが、CR2450は採用機器が限定的。
そのため、販売店も「仕入れても売れ残るリスクが高い」と判断し、店頭在庫を減らしているのです。
また、同じ直径24mmでも厚さが異なるCR2430などの近似品も存在するため、機器メーカー側も「より入手しやすい電池」に移行する傾向があります。
結果として、CR2450の需要が減少→流通量の縮小→売っていないように見える、という流れです。
CR2450が売ってない理由②:メーカーの生産体制と安全規制の影響
もう一つの背景には、メーカーの生産ラインの変化があります。
近年、リチウム電池の安全基準が国内外で厳格化され、包装表示や製造コストが上昇しました。
その結果、販売数量の少ないニッチな型番は採算が取りづらくなり、生産を縮小または終了するメーカーも出ています。
実際、大手通販サイトでは「生産完了品」「在庫限り」「数量限定」といった記載が複数確認されています。
これは“完全な終売”を意味するものではありませんが、「新規生産はしていない」「在庫分で販売終了する可能性がある」状態です。
CR2450が売ってない理由③:流通の通販シフト
ここ数年で、電池の販売は明確に通販中心へと移っています。
家電量販店やホームセンターでは棚スペースを人気商品に集約し、動きの少ない商品はネット専売に移行する傾向があります。
CR2450もまさにそのパターンで、実店舗では見かけなくなっても通販では普通に購入できる状況が続いています。
つまり「売ってない=販売終了」ではなく、「店頭から姿を消しただけ」というのが実情です。
在庫状況と購入できる場所
現時点で、CR2450は以下のルートで入手できます。
- Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの通販サイト
- 家電量販店のオンラインストア(ヨドバシ、ケーズデンキなど)
- 一部のホームセンター(コーナン、カインズなど)
ただし、どのサイトも在庫数が安定しておらず、「在庫限り」「お取り寄せ」「納期未定」といった注意書きが添えられていることが多いです。
特に災害対策やIoT機器需要の影響で、注文集中→在庫切れを繰り返している様子も見られます。
販売終了や生産完了の可能性は?
現時点では、主要メーカー(パナソニック、マクセル、ソニーなど)から「CR2450を正式に生産終了する」という公式発表は出ていません。
しかし、「一部品番の製造終了」「海外向け流通のみ継続」といった事例は確認されています。
つまり、完全に消えるわけではなく、メーカーや販売チャネルによって“細々と流通している”段階にあると考えられます。
ただしこの状態が長く続く保証はないため、必要な人は早めに予備を確保しておくのが賢明です。
代替電池はある?互換性に注意
「CR2450が手に入らないから、別の電池で代用できないか?」という疑問を持つ人も多いでしょう。
サイズが近いCR2430やCR2032などが候補として挙がりますが、これはおすすめできません。
厚みや容量の違いで、接触不良や電圧不足を起こす可能性があるからです。
代替を検討する場合は、機器の取扱説明書で指定されている型番を必ず確認しましょう。
LIR2450などの充電式リチウム電池も存在しますが、対応機器でなければ危険を伴う場合もあります。
つまり、CR2450専用設計の機器には、必ず同型の電池を使用するのが基本です。
CR2450が手に入らないときの対処法
- 通販で探す
Amazonや楽天市場では、複数メーカーのCR2450が販売中です。
急ぎでなければ、在庫通知設定をしておくのも有効です。 - 家電量販店で取り寄せ
ヨドバシカメラやエディオンなどでは、在庫がない場合も店舗経由で取り寄せが可能なことがあります。 - まとめ買いしておく
今後も機器を使い続ける予定があるなら、予備を2〜3個確保しておくと安心です。
リチウム電池は長期保存が効くため、未使用品なら数年保管しても問題ありません。 - 型番互換をメーカーに問い合わせる
製品メーカーのサポートに「CR2450以外で代用可能か」を確認するのも安全な方法です。
今後の見通しとユーザーへのアドバイス
今後もCR2450が突然大量に流通する見込みは薄いでしょう。
需要が限定的なうえ、メーカーの生産ラインが効率化の方向に向かっているため、流通は縮小傾向が続くと予想されます。
一方で、通販を中心に細く長く供給される可能性は高く、完全消滅とは言えません。
したがって、体重計やセンサー類などにこの電池を使用している人は、今後も定期的に通販在庫をチェックし、予備を持っておくのが最も現実的です。
特に「在庫限り」や「生産完了品」と表記されているものは、見つけた時が購入のタイミングです。
CR2450が売ってない状況まとめ
- コンビニや100均ではほぼ販売なし
- 家電量販店でも在庫は限定的
- 通販では「在庫限り」「生産完了品」が増加
- 完全な販売終了ではないが、縮小傾向
- 代替電池の使用は基本的に非推奨
- 予備を早めに確保しておくのが安全
CR2450が売ってない?今後は早めの備えが大切
CR2450が店頭で見つからないのは、流通縮小や需要減少が重なった結果です。
販売終了と断定するには時期尚早ですが、在庫が少ないのは確か。
通販を上手に活用し、必要なときに困らないよう準備しておくのがポイントです。
「CR2450が売ってない」と焦る前に、いまのうちに信頼できる販売ルートを確保しておきましょう。

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