最近、「クールンが売ってない」「どこにも見つからない」と感じている人が増えています。かつてスーパーでよく見かけた“手作りデザートミックス”の定番商品だったクールンが、なぜ姿を消したのでしょうか? 本記事では、販売中止の噂や流通の現状、再販の可能性についてわかりやすく解説します。
クールンってどんな商品だった?
クールンは、牛乳やサラダ油を混ぜて冷やすだけでレアチーズケーキなどが作れる「おうちスイーツミックス」として人気を集めたシリーズです。製造元は日清製粉ウェルナ(旧・日清フーズ)で、「日清 おうちスイーツ クールン レアチーズケーキ」や「クールン ティラミス」などがラインナップされていました。
特徴は“手軽さ”。オーブンも特別な調理器具も不要で、誰でも失敗せずにデザートが作れることから、親子や学生層を中心に根強いファンがいました。2000年代から続くロングセラーで、「懐かしい味」として覚えている人も多いでしょう。
クールンが売ってないと話題に
ここ数年、SNSやブログでは「クールンを見かけなくなった」「スーパーを3軒回っても売ってない」という声が増えています。かつては大型スーパーやドラッグストア、製菓材料コーナーで容易に手に入った商品ですが、現在は取り扱い店舗が大きく減少しているようです。
実際に大手通販サイトでは、「販売終了」「お取り扱い終了」と表示されているケースも見られます。ヨドバシ.comやアスクルなどのサイトではすでに販売が停止されており、店頭在庫も減少していると考えられます。
一方、楽天市場などのオンラインショップでは、まだ一部在庫品や並行流通品が販売されています。「まったく手に入らない」というわけではありませんが、以前のようにスーパーで気軽に買える状況ではなくなっているのが現状です。
販売中止(終売)になったのか?
多くの人が気になるのは「クールンは終売になったの?」という点でしょう。ここが少し複雑です。
結論から言えば、「旧パッケージ・旧仕様のクールン」はすでに製造終了している可能性が高いものの、ブランド自体が完全に消滅したわけではありません。日清製粉ウェルナは2022年に「日清 おうちスイーツ クールン レアチーズケーキ 90 g」「クールン ティラミス 91 g」など、新パッケージでのリニューアルを発表しています。
つまり、旧デザインの“懐かしいクールン”を探している人から見ると「もう売ってない」と感じられますが、リニューアルされた新シリーズは一部で継続しています。ただし、流通経路が絞られた結果、店頭で目にする機会が減り、実質的に「入手困難」な状態になっているのです。
クールンが店頭から消えた理由
「販売終了ではないのに売ってない」――この不思議な状況にはいくつかの要因が重なっています。
1. 店頭での取り扱い縮小
食品メーカーは、売れ行きや棚スペースの都合で取り扱い商品を定期的に入れ替えます。クールンは季節需要が強い商品で、他のスイーツ材料と比べると回転率が落ちる時期もあり、棚落ちの対象になりやすかったと考えられます。
2. 販売チャネルのオンライン化
日清製粉ウェルナは、家庭用製品の一部をEC販売にシフトしています。これにより、スーパーでの陳列よりも通販サイト中心の流通に移行した可能性があります。「スーパーで見ないけどネットにはある」という状況は、その結果とも言えるでしょう。
3. 原材料コストの上昇
食品業界では近年、乳製品や砂糖、包装資材の価格高騰が続いています。原価上昇の影響で、採算が取れない商品は生産ラインを縮小したり、リニューアルを機に一部を終了したりするケースが増えています。クールンもその流れの中で再構成されたとみられます。
4. パッケージ刷新による混乱
2022年のリニューアルでは、パッケージデザインや内容量が変更されました。そのため「以前の箱を探したけど無い」という声も多く、消費者が“終売”と誤解してしまう要因にもなっています。
ネットではまだ買える? 現在の入手方法
クールンを今でも購入したい場合は、オンライン通販が最も確実です。
- 楽天市場では、「クールン レアチーズケーキ」や「クールン ティラミス」の在庫が複数のショップで販売されています。
- Amazonでも一部出品者が取り扱っており、在庫が少ない場合は価格が上がることもあります。
- Yahoo!ショッピングなどでも同様に“在庫限り”として販売している店舗があります。
また、地域によってはホームセンターや業務スーパーに在庫が残っている場合もあります。確実に入手したいなら、事前に店舗へ電話で確認するのがおすすめです。
ただし、旧パッケージ品は賞味期限が近い在庫が多いため、購入時は販売ページの情報をよく確認しましょう。
再販・復刻の可能性はある?
現時点で、日清製粉ウェルナから「クールンを再販する」という公式発表は出ていません。しかし、過去にリニューアルを繰り返しているブランドであることから、将来的な再登場の可能性はゼロではありません。
特に近年は、昭和・平成期の懐かしいお菓子やスイーツが「復刻版」として再注目される傾向があります。SNSで「昔のクールンが食べたい」「あの味をもう一度」といった声が増えれば、メーカーが再販を検討する余地は十分あります。
また、食品メーカーはリニューアル後の新製品を「期間限定」「オンライン限定」で販売するケースも多いため、今後もニュースリリースや公式サイトの情報をチェックしておくと良いでしょう。
クールンに似た代替商品もチェック
もしクールンが手に入らない場合は、類似の「手作りデザートミックス」を試すのも一つの方法です。
- 森永 クックゼラチン:レアチーズケーキやムースのベースとして使える。
- ハウス プリンミクス/ハウス ゼリエース:牛乳と混ぜるだけの簡単デザートシリーズ。
- 明治 チーズケーキミックス:近年はネット限定で入手可能。
これらを組み合わせれば、自分好みのアレンジで「クールン風デザート」を再現できます。SNSでは“クールン再現レシピ”として、似た味わいを求める投稿も増えています。
まとめ: クールンは本当に消えたのか?
ここまでの情報を整理すると、クールンが「完全に販売中止になった」という確証はありません。ただし、旧仕様の製造終了や流通の縮小によって、スーパーなどの店頭から姿を消したのは事実です。
現状では、以下のように整理できます。
- 店頭ではほぼ見かけない
- 一部通販サイトでは在庫販売あり
- 旧シリーズは製造終了の可能性が高い
- 2022年以降の新パッケージ商品は継続中
- 再販・復刻の予定は未発表だが可能性は残る
もし「もう一度あの味を楽しみたい」と思うなら、オンラインショップをこまめにチェックしておくのが良いでしょう。もしくは、リニューアル版や類似商品で代わりの味を楽しむのもおすすめです。
クールンが売ってない?今後の動きに注目
クールンは、多くの人の思い出と結びついた家庭スイーツの象徴的存在です。近年は入手が難しくなっていますが、ブランドとして完全に消えたわけではありません。再びあの味に出会える日を期待しつつ、現行品や代替ミックスを楽しむのも一つの選択です。
「クールンが売ってない」と感じたときこそ、情報をチェックしてみてください。ひょっとすると、あの懐かしい箱が再び店頭に並ぶ日も近いかもしれません。

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