「近所のコンビニでハガキを買おうと思ったのに、どこにも置いていなかった」という経験、ありませんか?
昔は当たり前のようにレジ横に並んでいたはずの官製はがき。ところが最近、「売っていない」「取り扱いがない」と感じる人が増えています。この記事では、コンビニでハガキが売ってない理由を掘り下げつつ、販売終了の真相や取り扱い店舗、代わりに買える場所まで徹底的にまとめました。
コンビニでハガキが売ってない主な理由
まず結論から言うと、「コンビニでハガキが売っていない」と感じるのは、単純な“販売終了”ではなく、店舗ごとの取扱差や時期による在庫調整が大きな要因です。
全国チェーンのコンビニといっても、すべての店舗で同じ商品を扱っているわけではありません。とくに文具や郵便用品のような低回転商品の場合、売れ行きが見込めないと判断されれば仕入れをやめる店舗もあります。
また、ハガキの需要は季節によって変動が激しく、年賀はがきシーズンを過ぎると棚から消えることも少なくありません。
このように、売っていない理由には次のような事情があります。
- フランチャイズ店舗が多く、オーナー判断で仕入れをしている
- 売上が少ないため常備していない店舗が多い
- 郵便料金改定や仕様変更による在庫リスクがある
- 年賀はがきや暑中見舞いなどの時期以外は需要が少ない
- 陳列スペースが限られており、優先度が低い
つまり、「売っていない=販売終了」ではなく、「今は置いていない」「その店舗では扱っていない」というケースがほとんどなのです。
セブン・ファミマ・ローソンなど主要チェーンの取り扱い状況
セブン‐イレブン
セブン‐イレブンでは、公式サイト上で「切手・印紙・はがきの販売」をサービス一覧に掲載しています。
ただし、すべての店舗で常時在庫があるわけではなく、オーナー判断や地域の需要によって置いていないケースもあります。都市部の小型店舗などでは、売り場スペースの関係で取り扱いを中止していることもあります。
ファミリーマート
ファミリーマートも「切手・はがき取り扱いあり」と明記していますが、やはり“地域・店舗によって異なる”との注記があります。郵便局に近い店舗や住宅街型の店舗では比較的置かれている一方、駅ナカやオフィス街の店舗では在庫を置かない傾向があります。
ローソン
ローソンも同様に、郵便サービスの一環として切手やはがきを販売しています。
ただし、店舗ごとの差があるため、確実に入手したい場合は事前に電話確認するのが安心です。
その他のチェーン
ミニストップ、デイリーヤマザキ、セイコーマートなども一部店舗で販売があります。
しかし、往復はがきやインクジェット対応はがきなどの特殊タイプは取り扱っていないことが多く、普通の官製はがき(85円)に限定される場合がほとんどです。
販売終了や取扱縮小の背景にある事情
「最近どこのコンビニにも置いていない」「前はあったのに」と感じる背景には、業界全体の流れがあります。
1. はがきの需要そのものが減少している
メールやSNS、LINEなどのデジタルツールが普及し、はがきを使う機会が激減しました。かつては挨拶状やお礼状などにも使われていた官製はがきですが、いまは年賀はがきシーズンくらいしか需要がない、というのが現実です。
この結果、売上が減り、店舗としては“在庫を置く理由”がなくなってきました。
2. 在庫管理の負担とリスク
郵便料金はここ数年の間に何度か改定されています。
2024年10月には普通はがきの料金が63円から85円に値上げされました。これにより旧料金の在庫が販売できなくなり、店舗側が損失を出すリスクも発生します。
コンビニのような小売業では、低利益・低回転の商品を抱えるのは非効率。オーナーとしては「仕入れを控える」「在庫を持たない」という判断をしがちになります。
3. 陳列スペースと優先順位
限られた売場スペースの中で、飲料・惣菜・スイーツ・日用品など利益率の高い商品が優先されます。はがきは1枚売っても利益はわずかで、棚を占有するほどのメリットがありません。
こうした“商売上の優先順位”から外れた結果、徐々に姿を消していったという構図です。
実際に買えるコンビニと買えないコンビニの違い
「同じセブンでも、あの店舗にはあったのに、こっちにはなかった」――これは非常によくある話です。
その差を生むのは、立地・客層・オーナー方針の3つです。
- 立地:住宅街・学校近くの店舗は需要があるため在庫を置きやすい
- 客層:高齢者利用が多い地域でははがき需要が残りやすい
- オーナー方針:売れ行きを見て、在庫を抱えるかどうかを判断
特にフランチャイズ店では、オーナー裁量で仕入れ商品を決められるため、同じブランドでも差が出ます。
したがって、「このコンビニに無かったから全部売ってない」と決めつけるのは早計。別店舗を覗いてみると、普通にはがきを置いている場合もあります。
コンビニで買えないときの代替手段
「どうしても今日中に出したいのに、どこにも売ってない!」
そんなときに頼れる代替手段をいくつか紹介します。
郵便局
最も確実なのが郵便局。通常はがき、往復はがき、年賀はがき、喪中はがきなど、すべての種類を扱っています。窓口で購入できるほか、最近ではオンラインで注文・配送してもらうことも可能です。
スーパー・ドラッグストア
イオンやイトーヨーカドー、マツモトキヨシなどの一部店舗では、サービスカウンターで官製はがきを販売しています。郵便局が閉まっている時間帯でも対応している場合があり、意外と穴場です。
金券ショップ・文具店
街の金券ショップや文房具店でも、官製はがきを取り扱っていることがあります。特に往復はがきや記念デザインなど、コンビニには置かれていない種類を探すならこちらのほうが見つかる可能性があります。
ネット通販
Amazonや楽天などでも、郵便はがきをセット販売しているショップがあります。送料がかかる場合もありますが、まとめ買いしたいときには便利です。
はがきを買う前に知っておきたいポイント
コンビニで買えなかった場合に慌てないためにも、次の点を覚えておくと安心です。
- 在庫は時期によって変動する
年賀はがきシーズン前後(11〜12月)は在庫が増えるが、春や夏は少なくなる傾向。 - 店舗ごとに違うため、事前に電話確認が確実
特に往復はがきや特殊デザインを探す場合は確認を。 - レジ横・マルチコピー機付近を探す
目立つ棚には置かれず、カウンター裏で販売している場合も多い。 - 用途に合わせて種類を選ぶ
通常はがき、往復はがき、インクジェット対応はがき、喪中はがきなど、種類が異なる。
こうしたポイントを押さえておけば、「売ってない!」という事態も避けやすくなります。
今後の展望と注意点
郵便料金の値上げやデジタル化の進行により、紙のはがきを取り巻く環境は確実に変化しています。
ただし、年賀はがき文化やフォーマルな挨拶状など、一定の需要は今後も残るでしょう。コンビニ各社も完全撤退というよりは、“必要な時期だけ販売する”スタイルを維持する可能性が高いです。
また、最近ではコンビニのマルチコピー機で「写真入りはがき」「宛名印刷付きはがき」をその場で作成・印刷できるサービスも増えています。
紙を仕入れて販売する形ではなく、“サービスとしてのはがき印刷”が主流になっていくかもしれません。
コンビニでハガキが売ってないときは「店舗差」と「時期」に注目
改めて整理すると、「コンビニでハガキが売ってない理由」は次の2点に集約されます。
- 店舗による取り扱い差(フランチャイズ運営や立地・客層の影響)
- 時期による在庫調整(年賀はがきシーズン以外は縮小傾向)
したがって、「どこのコンビニにも置いてない」と感じても、少し探せば在庫がある店舗が見つかることも多いです。
急ぎの場合は、郵便局・スーパー・文具店などの代替手段を活用しつつ、必要な時期に早めの準備を。
年末の年賀はがきシーズン前には、再び多くの店舗でハガキの取り扱いが始まります。
生活のデジタル化が進んでも、手書きのはがきに込めた想いは、やはり特別なもの。
「コンビニでハガキが売ってない」と感じたときこそ、紙の良さを見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

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