南天のど飴が売ってない?その声が増えている理由
最近SNSや口コミで、「南天のど飴がどこにも売ってない」「コンビニで見かけなくなった」という声が増えています。
一部では「販売終了したのでは?」という噂も広がっていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
この記事では、南天のど飴が見つからない理由や販売状況、再販の可能性までをわかりやすく整理して解説します。
南天のど飴とは?お菓子ではなく“医薬品”のど飴
まず押さえておきたいのは、「南天のど飴」は一般的な“お菓子ののど飴”とは違い、第3類医薬品に分類される製品だという点です。
製造販売元は常盤薬品工業(ノエビアグループ)。
有効成分として「南天実乾燥エキス」が配合されており、せきやのどの炎症を抑える働きを持つとされています。
そのため、薬局やドラッグストアの医薬品コーナーに置かれることが多く、コンビニやスーパーではほとんど見かけません。
この“販売チャネルの違い”こそが、「売ってない」と感じる最大の理由のひとつです。
一時期の自主回収が「販売終了」説を生んだ
南天のど飴は、実際に過去一度だけ大きなニュースになったことがあります。
2016年、製造工程の確認で「承認書に記載されていない成分を使用していた」として自主回収が行われました。
その期間、出荷が一時停止され、市場から製品が消えた時期がありました。
この影響で、「販売終了になったのでは?」という印象が強く残った人も少なくありません。
しかし、常盤薬品はその後2016年8月に販売を再開しており、現在も製造・販売は続いています。
つまり、「販売終了」ではなく、「一時的な出荷停止」が正確な事実です。
医薬品だからこその“売ってない感”に注意
もうひとつ大きな理由は、南天のど飴が医薬品の販売規制を受ける製品だからです。
医薬品のど飴は、販売するために薬剤師や登録販売者の常駐が必要な場合があり、
そのため取り扱える店舗が限られています。
コンビニやスーパーでは原則として販売できないため、普段お菓子ののど飴を買う感覚で探しても見つかりません。
また、ドラッグストアでも医薬品コーナーの一角に置かれていることが多く、
陳列場所がわかりづらいために「どこにもない」と感じるケースも多いようです。
需要急増による品薄も影響
ここ数年、のど飴全般が品薄になる時期が何度かありました。
特に冬場や花粉シーズン、風邪・インフルエンザの流行期、そして新型コロナの流行期などには、のどのケア用品の需要が一気に高まります。
また、龍角散のど飴など人気製品の一時的な欠品が起こると、代替として南天のど飴が注目され、在庫が一気に減ることもあります。
加えて、ネット上では「海外向けの転送需要」や「買い占め」なども指摘されており、
こうした複数の要因が重なって、特定の時期に在庫が薄くなる状況が発生しているようです。
実際には販売継続中。リニューアルも実施済み
結論から言えば、南天のど飴は販売終了していません。
常盤薬品工業の公式サイトでは現在も製品ページが公開されており、
商品紹介・効能・使用上の注意などが掲載されています。
さらに、2022〜2023年には「発売から47年目を迎えたロングセラー医薬品」として、
パッケージデザインやラインナップをリニューアルしています。
つまり、企業としては今後も販売を継続していく姿勢を明確にしているわけです。
どこで買える?購入できる場所まとめ
現在、南天のど飴は以下のような場所で購入できます。
- ドラッグストア(スギ薬局、ウエルシア、マツキヨ、ツルハなど)
- 薬局(薬剤師・登録販売者がいる店舗)
- Amazon、楽天市場などのオンライン通販
- ノエビアグループ公式通販サイト
ただし、店舗によっては医薬品売場が狭かったり、季節によって在庫が変動するため、
「常に置いてある」とは限りません。
確実に手に入れたい場合は、オンラインで在庫を確認してから購入するのがおすすめです。
また、同じ南天のど飴でも容量やパッケージが複数存在するため、
「スティックタイプ」「袋入りタイプ」などを確認して選ぶとよいでしょう。
似たような商品との違いにも注意
「南天のど飴」と似た名前の商品も存在しますが、医薬品と食品では大きな違いがあります。
例えば、「のど飴(食品)」と表示された商品はあくまでお菓子・嗜好品であり、
医薬品のような効能・効果は認められていません。
一方で「南天のど飴」は第3類医薬品として承認されているため、
のどの炎症・せき・たんなどに対する効果効能が設定されています。
このため、購入時は必ずパッケージの「第3類医薬品」表記を確認しましょう。
品薄時の代替・対策方法
もし店頭でどうしても見つからない場合は、以下のような代替手段もあります。
ただし、南天のど飴は医薬品であるため、「他ののど飴と同じ感覚で併用する」ことは避けましょう。
使用する場合は用法・用量を守り、必要以上に摂取しないことが大切です。
再販や今後の見通し
現時点で「販売終了」や「生産停止」の予定は公表されていません。
むしろリニューアルを経て引き続き流通しているため、
季節や需要の波によっては一時的に品薄になっても、再び店頭に戻る可能性が高いと考えられます。
もし近所の店舗で見つからない場合は、ネット通販で購入するのが確実です。
特に冬季や花粉シーズン前は需要が高まるため、早めの購入が安心です。
南天のど飴が売ってないときのまとめ
最後に、この記事の要点を整理します。
- 南天のど飴は「販売終了」ではなく、現在も常盤薬品工業が製造・販売を継続中
- 医薬品のため、コンビニやスーパーでは販売されていない
- ドラッグストアの医薬品コーナー、またはオンライン通販で購入可能
- 一時的な品薄や流通制限、需要増加が「売ってない」印象を強めている
- 2022年以降もリニューアル販売が行われており、今後も継続見込み
南天のど飴が売ってないのはなぜ?まとめと今後の展望
「南天のど飴が売ってない」と感じる背景には、医薬品特有の販売ルールや一時的な品薄が重なっているだけで、
実際には販売終了していません。
今後も季節の変わり目や風邪シーズンには需要が高まる製品です。
見つからないときは、焦らずドラッグストアの医薬品コーナーや通販サイトをチェックしてみてください。
長年にわたり愛され続ける南天のど飴。
これからものどのケアの心強い味方として、私たちの身近にあり続けることでしょう。
