最近、「週刊スピリッツが売ってない」「コンビニで見つからない」という声がSNSなどで増えています。毎週楽しみにしている人にとって、発売日にどこを回っても見つからないのはかなり焦りますよね。
今回は、そんな「週刊スピリッツが売ってない」という状況について、実際の販売状況や販売終了の噂、さらに再販や入手方法の可能性まで詳しく解説していきます。
週刊スピリッツは今も発行されているの？
まず結論から言うと、「週刊スピリッツ」は現在も販売中です。
正式名称は「週刊ビッグコミックスピリッツ」で、小学館が発行する青年漫画誌。創刊は1980年、そして1986年からは週刊誌として毎週月曜日に発売されています。公式サイトや小学館の媒体情報ページを見ても、最新号の情報が通常通り更新されており、「休刊」や「販売終了」といった発表は一切出ていません。
つまり、「売ってない＝販売終了」ではなく、「店頭で見つけにくい」状態が発生しているというのが正しい理解です。
店頭で週刊スピリッツが見つからない主な理由
ではなぜ「売ってない」と感じる人が多いのでしょうか？ここからは、その理由をいくつかの角度から見ていきます。
1. 発行部数が減少している
出版業界全体に言えることですが、紙の雑誌は年々発行部数が減少しています。
週刊スピリッツも例外ではなく、2025年時点では発行部数が約4万〜5万部ほど。かつての10万部以上あった時代と比べると、大きく縮小しています。
これは「売れ行きが悪いから」ではなく、電子版の利用者が増えたことが大きな要因です。その結果、紙の雑誌を店頭に置く数が減り、結果的に「見つからない」「売り切れが早い」と感じる読者が増えています。
2. 書店やコンビニの入荷数が少ない
配本数の少なさも理由の一つです。
週刊スピリッツは全国の書店やコンビニで販売されていますが、実際には店舗ごとの入荷数が非常に少なく、1店舗あたり数冊しか並ばないケースも珍しくありません。
特に地方や郊外では入荷自体がないこともあります。コンビニでの雑誌コーナー自体が縮小されているため、青年漫画誌の棚が削られている地域も多いようです。
そのため、発売日の朝や昼頃に行かないとすぐに完売してしまうこともあり、タイミングによっては「どこにも売ってない」と感じてしまうのです。
3. 人気号・特別企画号がすぐ売り切れる
特定の号が話題になると、一気に需要が集中します。
たとえば人気作品の新章スタート回や、人気作家の特集・付録付き号などはSNSで話題になりやすく、発売初日に完売するケースもあります。
「楳図かずお追悼特集」や「有名俳優のグラビア掲載号」など、普段より注目度が高い号では入手が難しくなる傾向があります。
このような特別号の売り切れが話題化することで、「週刊スピリッツって最近売ってないよね」という印象が広がってしまうのです。
4. 地域やタイミングによる流通のズレ
雑誌の発売日は全国一律ではあるものの、流通の都合で地域によって1日遅れることがあります。
特に北海道や九州など、配送拠点が遠い地域では発売日翌日に入荷することも多いです。
さらに、コンビニでは夜間に雑誌を入れ替える店舗もあり、昼間に行っても棚に並んでいない場合があります。
このような「タイミングのズレ」も、見つからない理由のひとつです。
「販売終了」や「休刊」の可能性はある？
現時点で、小学館やスピリッツ編集部から「販売終了」「休刊」といった公式発表は一切ありません。
最新号も毎週発売されており、連載中の人気作品（例：『風都探偵』『ダンス・ダンス・ダンスール』『君は放課後インソムニア』など）も継続しています。
ただし、出版業界では紙媒体の縮小が進んでいるのは事実。
そのため、将来的には紙の「週刊」形式から「電子中心」や「隔週・月刊」への移行が検討される可能性もあります。
とはいえ現段階では、「販売終了」というよりも「販売形態が多様化している」と捉えるのが正確です。
紙版が買えないときの対処法
「書店やコンビニを何軒回っても見つからない！」という人のために、確実に入手できる方法を紹介します。
1. 定期購読を利用する
最も確実なのは、書店や雑誌販売サイトで定期購読を申し込むことです。
「Fujisan.co.jp」などの雑誌定期購読サービスでは、発売日に自宅へ配送してくれるため、売り切れを気にする必要がありません。
また、近所の書店でも「取り置き」や「予約購読」をお願いできることがあります。
2. 電子版で読む
紙にこだわらなければ、電子版が非常に便利です。
「週刊スピリッツ」は小学館の電子書籍サービス「サンデーうぇぶり」や「Kindle」「BookLive」などでも配信されています。
発売と同時に購入・閲覧ができるため、入荷待ちや売り切れの心配はありません。
しかもバックナンバーも豊富に揃っており、過去の号も簡単に読めます。
3. バックナンバー・中古を探す
最新号を逃してしまった場合でも、ネット書店や中古市場でバックナンバーを探すことができます。
Amazonやメルカリなどでも、人気号や特別号が出品されていることがあります。
ただし転売価格が上がる場合もあるため、定価で手に入れたいならやはり発売日当日の購入がおすすめです。
SNSでの声と読者の体感
SNS上では「近所のコンビニに置かなくなった」「週刊スピリッツだけ棚から消えた」などの投稿が定期的に見られます。
これらの多くは、「配本数の減少」や「棚スペースの縮小」が原因と考えられます。
一方で、「電子版に切り替えたら快適」「毎週忘れず読めるようになった」というポジティブな声も増えています。
紙の雑誌を探すストレスが減るという意味では、電子版の普及も悪いことばかりではないのかもしれません。
まとめ：週刊スピリッツは売ってないのではなく“売り切れやすい”
ここまで見てきたように、「週刊スピリッツが売ってない」と言われる背景には、以下のような理由が重なっています。
- 紙版の発行部数が減少している
- 書店・コンビニでの配本数が少ない
- 人気号はすぐに完売してしまう
- 地域や時間によって入荷のズレがある
つまり、**販売終了ではなく“供給が限られている”**というのが実態です。
公式には今も毎週発行されており、電子版や定期購読を使えば確実に読めます。
これからも「週刊スピリッツ」は多くの名作を生み出し続ける雑誌です。紙で手に取る喜びを味わいたい人は、発売日を狙って早めにチェックしてみてください。
週刊スピリッツが売ってない？今後の動向にも注目
現時点で販売終了の予定はなく、今後も週刊誌として継続される見込みです。
ただし、出版業界の流れを考えると、電子化が進むのは確実。
紙のスピリッツが完全に“過去のもの”にならないうちに、ぜひ手に取って読んでみてください。
ファンとしては、これからも紙とデジタルの両方で「週刊スピリッツ」を楽しんでいきたいですね。
