競馬シミュレーションゲームの定番といえば、コーエーテクモの「ウイニングポスト」シリーズ。
中でも「ウイニングポスト9」は、2019年から続く長寿タイトルで、年ごとに改良版が出ています。
とはいえ、「無印」「2020」「2021」「2022」と並ぶと、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
この記事では、シリーズの違いをわかりやすく整理しながら、初心者におすすめの作品を紹介します。
初めてウイニングポスト9を遊ぶ人でも、自分に合った一本が見つかるように解説していきます。
シリーズの基本構成とウイニングポスト9の位置づけ
ウイニングポストは、プレイヤーが馬主兼生産者となり、自分の所有馬を育ててGⅠ制覇を目指す競馬シミュレーション。
現実の競馬データをもとにした血統・レース・騎手・調教師が登場し、長期的な馬主経営を楽しめるのが特徴です。
その中で「ウイニングポスト9」は、2019年に新世代エンジンでリリースされたシリーズ。
以降、毎年アップデートを重ねて「ウイニングポスト9 2020」「ウイニングポスト9 2021」「ウイニングポスト9 2022」と進化してきました。
それぞれ独立した作品ではありますが、基本システムは共通しており、年ごとに新要素やデータ更新が追加される形式です。
無印ウイニングポスト9（2019）の特徴
最初の「ウイニングポスト9」は、シリーズの刷新を目的にしたベースモデルです。
「ウイニングポスト8」からグラフィックやインターフェースを改良し、馬と人の“絆”をテーマにしたシステムが導入されました。
主な特徴
- 新しいビジュアルとUIでプレイ感が一新
- 「ライバル関係」や「絆コマンド」による人間ドラマ要素を導入
- 馬同士・人物同士の関係を通じた成長イベントが追加
向いている人
- シリーズの雰囲気を試してみたい初心者
- コストを抑えてウイポの世界を体験したい人
ただし、システム面では後続作に比べてやや不便な部分も多く、データも古め。
今から始めるなら、もう少し後のバージョンを選ぶ方が快適です。
ウイニングポスト9 2020：家系システムの復活
2020年版では、かつて人気だった「子孫継承システム」が復活しました。
プレイヤーが結婚して子どもを持ち、その子が騎手や調教師として登場するという要素です。
進化ポイント
- 子孫継承システムがパワーアップ
- クラブ運営・エディット機能などが追加
- 絆コマンドがより戦略的に進化
- 無印版のデータを引き継ぎ可能
おすすめ理由
やり込み要素が大きく増え、プレイヤーの血統をゲーム内で繋いでいけるのが魅力。
シリーズらしい“長く遊ぶ楽しみ”を感じられます。
注意点
一方で要素が増えた分、初心者には少し複雑に感じるかもしれません。
純粋にレースを楽しみたい人には、次の2021版の方がバランスが良いと感じることもあります。
ウイニングポスト9 2021：完成度が高いバランス型
2021年版では、遊びやすさと深みのバランスが大きく向上しました。
開始年を1984・1991・1998・2005・2022年から選べるようになり、好きな時代の競馬を再現できます。
主な進化点
- シナリオ開始年を自由に選べる
- 「世界最強馬決定戦」など海外要素の充実
- 系統・配合理論の強化（全きょうだいインブリード対応）
- 子孫・結婚・絆要素の強化
- 各種便利機能（種付け絞り込み、殿堂馬画面整理など）
おすすめポイント
ウイニングポスト9 2021は、「ウイニングポスト9シリーズの完成形」と評価するファンも多いです。
初心者でもプレイしやすく、血統・人間関係・経営の三要素がバランスよくまとまっています。
こんな人におすすめ
- 初めてシリーズを遊ぶが、しっかりやり込みたい
- 古すぎず新しすぎない安定した一本を探している
- 自分のペースで牧場経営や配合を楽しみたい
現時点でも中古・セールで入手しやすく、最初の一本として非常に人気です。
ウイニングポスト9 2022：最新仕様で長く遊べる
2022年版は、シリーズの集大成的な内容。
配合・系統確立・子孫育成がさらに進化し、育成ゲームとしての深みが増しました。
強化されたポイント
- 教育方針・縁の馬など、子孫育成の自由度が拡大
- 配合理論・因子継承がよりリアルに
- 世界競馬のデータ・ライバル馬・騎手が最新化
- UI改善でテンポよく遊べる
向いている人
- 現実の競馬データにこだわりたい
- 血統や配合を研究しながら長く遊びたい
- 最新版を選びたい上級志向の初心者
最も新しい分、価格はやや高めですが、長く遊ぶつもりなら十分価値があります。
シリーズの集大成として完成度が高く、配合シミュレーションの深さを楽しみたい人にはベストです。
初心者が選ぶならどれ？おすすめランキング
シリーズを比較したうえで、初心者にとってのおすすめ順をまとめると次の通りです。
- ウイニングポスト9 2021
バランスの取れた仕様で、難しすぎず長く遊べる。
システムも成熟しており、シリーズ初挑戦にぴったり。 - ウイニングポスト9 2022
最新データで本格的に遊びたい人向け。
慣れてくるほど奥深さを実感できる一本。 - ウイニングポスト9 2020
コストを抑えてシリーズを試したい人に。
家系システムを体験したいなら今でも十分魅力的。 - ウイニングポスト9
シリーズの入口としては悪くないが、古いデータと操作性の面でやや不便。
あくまで入門・お試し感覚で選ぶならあり。
選び方のポイントと注意点
最後に、どの作品を選ぶにも共通して押さえておきたいポイントを紹介します。
- 時代設定をチェック：2021以降は複数の開始年を選べる。自分が思い入れのある時代を選ぶと楽しさ倍増。
- 血統や配合への興味：配合理論を重視したいなら2022版が最適。
- 価格とのバランス：中古やダウンロードセールも多いので、価格差を見て決めるのもおすすめ。
- 長く遊ぶかどうか：短期的に遊ぶなら2021版、腰を据えてやり込みたいなら2022版が最適。
また、どの作品も「現実の競馬データをもとにしている」とはいえ、登場馬や成績はあくまでゲーム上の再現です。
実際の馬主・厩舎・レース成績などとは異なる点があるため、その点は理解して楽しみましょう。
ウイニングポスト9はどれがいい？まとめ
結論から言えば、初めて遊ぶなら ウイニングポスト9 2021 が最もおすすめです。
システムの完成度、データの新しさ、遊びやすさのバランスが非常に良く、シリーズの魅力をしっかり味わえます。
より最新の馬やデータ、深い血統システムを求めるなら ウイニングポスト9 2022 を選ぶのもアリ。
逆に「まず試してみたい」「予算を抑えたい」ならウイニングポスト9 2020も十分楽しめます。
自分のプレイスタイルや興味に合わせて選べば、どの作品でも充実した競馬ライフを送れるはず。
牧場を経営し、愛馬を育て、子孫が夢を継ぐ――そんな長い物語があなたを待っています。
