多機能ペンの定番といえば、やっぱりゼブラの「シャーボX」。
一本にボールペンやシャープペンが収まる便利さと、カスタマイズ性の高さが人気です。
でも、ラインナップが豊富で「シャーボX LT3」「シャーボX ST3」「シャーボX CB8」「シャーボX TS10」などいろいろあって、どれを選べばいいのか迷う人も多いですよね。
ここでは、それぞれの特徴や書き味の違い、素材や重量感まで丁寧に比べながら、どのモデルがあなたに合っているかを分かりやすく紹介します。
シャーボXシリーズの基本をおさらい
シャーボXは、ゼブラが展開するカスタマイズ式の多機能ペン。
1本にシャープペン1本とボールペン2〜3本を組み合わせて使えるのが最大の特徴です。
軸(ボディ)、シャープメカ、リフィル(替芯)を自分で選べるので、「デザイン」「重量」「インクの種類」まで自由自在。
ペン本体は回転式の切り替え機構で、軸をひねるだけでペン先が変わる仕組みです。
替芯も、油性・ジェル・エマルジョンなどから選べて、筆圧や好みに合わせて調整できます。
つまり、シャーボXは「自分に合った1本を作る楽しさ」が魅力。
だからこそ「どれがいい?」と聞かれると、正解は人それぞれなんです。
シャーボX LT3:軽くて細身、携帯性重視のスリムモデル
まずは一番人気のエントリーモデル「シャーボX LT3」。
軸径9.3mm、全長約134mm、重量19.8gというスリムさが特徴です。
真鍮ベースに塗装仕上げで、手にしたときの質感は軽やか。
スーツの胸ポケットや小さなペンケースにもすっと収まります。
レビューでは「持ちやすく軽快」「長時間書いても疲れにくい」と好評。
一方で「軽すぎて安定感が物足りない」という声もあります。
コンパクトさを重視する人、外出先でメモを取る機会が多い人にぴったりのモデルです。
ただし、長文筆記や重厚感を求める人にはやや軽い印象かもしれません。
シャーボX ST3:バランスの良さが光る定番モデル
続いて「シャーボX ST3」。
軸径11.2mm、重量22.1gとLT3よりひと回り太く、しっかりとした握り心地です。
多機能ペンらしい適度な重みと安定感があり、長時間の筆記にも向いています。
ビジネスシーンや手帳用としても人気で、「ちょうどいい太さ」「操作がスムーズ」と高評価。
構造面では、シャープペンの精度が高く、書き味も安定。
ただし、ボールペンのリフィルによってはガタつきを感じるというレビューもあります。
コストと品質のバランスがよく、「初めてのシャーボX」におすすめできる万能モデルです。
シャーボX CB8:カーボン素材のデザイン重視モデル
「シャーボX CB8」は、上軸がアルミ、下軸がカーボンという異素材構成のモデル。
艶のあるカーボンパターンが特徴で、デザイン性の高さが目を引きます。
重量は約22.6gとST3と近く、軽量ながら高級感も兼ね備えています。
レビューでは「所有感がある」「デザインが美しい」という意見が多い一方、
「回転操作がやや硬い」「長時間書くには向かない」という声もありました。
ビジネスシーンでの見栄えや、デスクワーク中心の使い方を重視する人におすすめ。
筆記時間より“持つ満足感”を求める人にフィットするモデルです。
シャーボX TS10:最上位モデルの圧倒的存在感
シリーズの頂点に立つのが「シャーボX TS10」。
真鍮とアルミの組み合わせにメッキ・塗装を施した重厚な仕上げで、
重量は26g前後とシリーズ中でも最もずっしりしています。
静音設計の回転機構を採用しており、切り替え音が非常に静か。
内部にラバー素材を入れて振動や音を吸収しているため、操作感が滑らかです。
レビューでは「高級感が抜群」「軸の安定感が素晴らしい」と絶賛される一方、
「重くて長時間の筆記は疲れる」「手の小さい人には太い」といった声もあります。
書き味・質感・存在感をすべて求めるならこのシャーボX TS10。
贈り物や長く愛用する一本として選ばれることが多いモデルです。
インク・書き味を左右するリフィル選び
シャーボXの魅力は、ボディだけでなく“中身”を自分好みに変えられる点にもあります。
リフィル(替芯)は大きく分けて3種類。
- 油性インク(4C芯):耐久性・耐水性に優れ、公式文書や伝票などに最適。
- ジェルインク(JSB芯):発色が良く、滑らかに書ける。ノートや手帳におすすめ。
- エマルジョンインク(ESB芯):油性のしっかり感とジェルの軽さを兼ね備えたハイブリッドタイプ。
芯の太さも0.3〜1.0mmまで幅広く、筆圧や用途に合わせて選べます。
「滑らかさを重視するならエマルジョン」「細かく書くなら0.4mmのジェル」など、
組み合わせ次第で書き味がまったく変わるのも面白いところです。
ただし、他社のリフィルは長さや固定位置が異なる場合があり、
無理に差し込むと不具合の原因になるため、純正品を選ぶのが安全です。
どれを選ぶ?用途別おすすめモデル
実際にどのモデルが向いているのか、使用シーン別にまとめると次の通りです。
- 携帯性重視・軽快に使いたい人 → シャーボX LT3
- 日常使い・ビジネス用途でバランスを取りたい人 → シャーボX ST3
- デザイン・素材感・所有欲を満たしたい人 → シャーボX CB8
- 重厚感・高級感・静かな操作を求める人 → シャーボX TS10
価格帯も幅広く、ST3は比較的手頃、TS10は1万円を超える高級モデル。
とはいえ、全モデルに共通するのは「カスタマイズで自分仕様にできる楽しさ」です。
長く使うためのポイント
多機能ペンは構造が複雑なため、定期的なメンテナンスも大切です。
使用後はキャップ部分の汚れを拭き取り、インク漏れや回転部の摩耗をチェック。
特にゴム素材の部分は経年で劣化することがあるため、保管時は高温多湿を避けましょう。
また、塗装仕上げのモデルは表面が擦れて色落ちすることがあります。
これは欠点というより“味わい”として楽しむ人も多いです。
自分の使い方で変化していくのも、シャーボXの魅力の一つと言えます。
シャーボXはどれがいい?自分に合う一本を見つけよう
シャーボXシリーズは、どのモデルにも個性があります。
軽さを求めるならシャーボX LT3、書きやすさならシャーボX ST3、デザイン性ならシャーボX CB8、
そして高級感と機構の完成度で選ぶならシャーボX TS10。
どのモデルを選んでも、リフィルの組み合わせ次第で書き味を変えられるので、
自分好みの“最適な一本”に仕上げる楽しさがあります。
最初はベーシックなシャーボX ST3やシャーボX LT3から始めて、使い心地を確かめるのもおすすめ。
気に入ったら次は上位モデルへ、というステップアップの楽しみ方もできます。
あなたの筆記スタイルや持ち心地の好みに合わせて、
「これが自分にぴったり」と思えるシャーボXを見つけてください。
