スーパーのチルドコーナーで長く愛されてきた「とろーりクリームonプリン」。ふわっとしたクリームとプリン、そしてカラメルが三層になった贅沢な味わいで、ファンも多い人気商品でした。ところが最近、「どこにも売っていない」「販売終了したの?」という声が相次いでいます。実際のところ、なぜ姿を消してしまったのでしょうか。今回は、その背景や再販の可能性、そして代わりに楽しめる商品までを詳しくまとめました。
江崎グリコのロングセラー「とろーりクリームonプリン」とは
まずは改めて、「とろーりクリームonプリン」がどんな商品だったのかを振り返ってみましょう。
この商品は江崎グリコが販売していたチルドデザートで、特徴は“たっぷりのとろ〜りクリーム”がのったプリン。プリン、カラメル、クリームの三層構造が口の中で一体になり、なめらかで濃厚な食感を楽しめるのが魅力でした。
容量は210gとかなり大きめ。コンビニスイーツが小型化する中で、ボリューム感が嬉しい一品として愛されていました。SNSでは「疲れた日に食べる癒やしスイーツ」「とろけるクリームが最高!」といった声も多く、2000年代から長く親しまれてきた定番プリンでした。
「販売終了」と言われるようになった理由
では、なぜ「販売終了した」と言われるようになったのでしょうか。実は、この背景にはメーカーのシステム障害による一時的な出荷停止が関係しています。
出荷停止の原因はシステム障害
2024年春、江崎グリコでは基幹システムに不具合が発生しました。その影響で、在庫情報と実際の在庫数が一致しないというトラブルが起き、チルド商品の出荷を一時的に停止する事態となったのです。
この「出荷停止」の対象には「とろーりクリームonプリン」も含まれており、一時的にスーパーやコンビニから姿を消しました。
その後、メーカーは数回にわたって出荷再開を発表しましたが、すぐに全国の棚に戻ったわけではなく、地域や店舗によって入荷が遅れたり、在庫が安定しなかったりしたと見られます。そのため、多くの人が「もう販売終了なのでは?」と感じるようになったのです。
公式発表は「販売終了」ではなく「再開予定あり」
混乱を招いたもう一つの理由は、メーカーからの情報が限定的だったこと。
公式には「販売終了」という発表はされておらず、むしろ2024年8月に出されたニュースリリースでは、「とろーりクリームonプリン」を含むチルド商品を9月10日以降順次出荷再開予定と告知しています。
つまり、正式に終売とされたわけではなく、「生産や物流が一時停止していた」というのが実際のところ。ただし、その後も多くの店舗では入荷が少ない状態が続き、消費者の目には“消えたまま”映ってしまったようです。
長期欠品の背景にある「市場環境の変化」
システム障害は直接的な要因でしたが、その後の供給停滞には業界全体の流れも関係していると考えられます。
- チルド商品の物流コスト上昇
冷蔵での配送・在庫管理が必要なため、コストが高く、システム障害の影響を受けやすいカテゴリーです。 - 健康志向と小容量化の流れ
スイーツ市場では「ちょっと食べ切れるサイズ」が主流に。210gのボリュームタイプは、現在の市場トレンドとはやや異なる方向性になっていました。 - 商品ラインナップの見直し
グリコではプッチンプリンなど他の定番商品も抱えており、システム復旧に合わせて製造ラインの優先順位を調整した可能性があります。
こうした要因が重なり、「とろーりクリームonプリン」は結果的に長期間出荷されず、“販売終了のように見える”状態が続いていると考えられます。
SNSや口コミで広がる「復活希望」の声
SNSやQ&Aサイトを見てみると、販売終了を惜しむ声が非常に多く見られます。
「とろーりクリームonプリン、どこに行ったの?再販してほしい!」
「大容量で満足感があったのに、なくなって悲しい」
「スーパーで探しても見つからない。復活希望!」
ファンの間では、2000年代からの“思い出の味”としても語られており、クリームのなめらかさやバランスの良い甘さが印象に残っている人が多いようです。こうした声が多いことからも、需要自体は根強く残っていることがわかります。
再販の可能性はあるのか?
では、「とろーりクリームonプリン」はもう食べられないのでしょうか?
前述の通り、グリコから「販売終了」との公式発表は出ていません。むしろ出荷再開の発表がありました。ただし、2025年現在も安定供給が再開されたという報告は少なく、流通量はかなり限定的なようです。
また、グリコ公式サイトには今も「とろーりクリームonプリン」の商品ページが残されています。最新の更新日が2025年8月になっており、完全に削除されていないことからも、「ブランド自体を終わらせた」とは言い切れません。
この点から考えると、今後再販の可能性はゼロではなく、システムや流通が安定したタイミングで再登場することもあり得ます。
「とろーりクリームonプリン」に似た代替商品を探すなら
もし現状で手に入らない場合は、似たような“クリーム+プリン”の構成を持つ商品を試してみるのもおすすめです。
- プッチンプリン(江崎グリコ)
同じグリコのロングセラー。軽やかでなめらかな食感が魅力。サイズ展開も豊富で手に入りやすいです。 - とろけるクリームプリン(森永乳業)
名前の通り、なめらかなクリーム層が特徴。やさしい甘さで「とろーり」感を味わいたい人にぴったり。 - 明治カスタードプリン
オーソドックスな味わいで、卵の風味がしっかり。飽きのこない味で代替品としても人気があります。
このあたりの商品は全国のスーパー・コンビニで比較的入手しやすく、気軽に楽しめるスイーツです。もちろん、「とろーりクリームonプリン」の再販を待ちながら楽しむのも良いでしょう。
販売終了と誤解されるほどの人気ぶり
「とろーりクリームonプリン」がここまで話題になっているのは、それだけ多くの人に愛されてきた証でもあります。
長年のファンにとっては、単なるプリンではなく「癒やしの時間」「頑張った日のご褒美」という存在でした。ネット上では「また復活してほしい」「あの味をもう一度」といった投稿も増えています。
メーカー側が完全に製造を終えていない限り、今後の復活は十分にあり得ます。再登場すれば、懐かしの味を求めるファンで再び話題になるはずです。
まとめ:とろーりクリームonプリンはなぜ販売終了?再販を期待して待とう
「とろーりクリームonプリン」が店頭から姿を消した主な理由は、江崎グリコのシステム障害による一時的な出荷停止でした。その後の市場環境の変化や流通調整も重なり、結果的に長期間欠品状態が続いたことで「販売終了」と誤解された形です。
現時点では「終売」の公式発表はなく、再販の可能性も残されています。
人気商品だけに、ファンの声が多ければ再登場のチャンスもあるはず。もし見かけたら、ぜひ懐かしの味を再び楽しんでみてください。
※本記事は、公開情報やニュースリリースをもとに執筆しています。内容は2025年11月時点の情報であり、最新情報はメーカー公式サイトや店舗でご確認ください。
