こんにちは、高級時計好きの皆さん。ここ数年、ジャガールクルトの[レベルソ](https://www.amazon.co.jp/s?k=レベルソ 時計&tag=new39-22)を狙っている、あるいはすでに愛用している方なら、気になっていることがあるのではないでしょうか?そう、「最近、値上げがすごくない?」というあの感覚です。
僕自身、かつては「いつか手に入れたい」と憧れていた[レベルソ](https://www.amazon.co.jp/s?k=レベルソ 時計&tag=new39-22)ですが、気づけばその価格はかつての憧れを通り越して、少し遠い存在になってきたような…。実際、2018年に約94万円で発売されたモデルが、2024年には約189万円にまでなっているという具体例を見ると、誰もが「え、マジで?」と二度見してしまうはず。
今回は、この「[レベルソ](https://www.amazon.co.jp/s?k=レベルソ 時計&tag=new39-22) 値上げ し すぎ」という誰もが感じる疑問に真正面から向き合い、ジャガールクルトの価格動向とその背景を、様々な角度から深掘りしていきたいと思います。単なる不満や噂話ではなく、具体的な数字と裏付けのある要因を紐解いていきましょう。
レベルソの価格推移:数字が語る「急騰」の実態
まずは、具体的な数字を見て事実を確認することから始めましょう。感覚で「高い!」と言うのではなく、実際にどのくらい上がっているのか。あるモデル「[レベルソ](https://www.amazon.co.jp/s?k=レベルソ 時計&tag=new39-22)・クラシック・ラージ・デュオ・スモールセコンド」の税抜定価の推移を追ってみます。
2018年、この時計は945,000円で私たちの前に登場しました。そこから、2021年5月に992,000円(約5%アップ)、2022年1月に1,126,400円(約13.5%アップ)、2022年9月に1,384,000円(約23%アップ)、2023年6月に1,768,000円(約27.7%アップ)、そして2024年7月には1,888,000円(約6.8%アップ)に。
電卓を叩いてみてください。発売時から約6年で、価格は実に2倍に近い水準まで上昇しています。特に2022年から2023年にかけては、年に複数回、しかも10%を超えるような大幅な値上げが立て続けに行われたことがわかります。これは、従来のラグジュアリー時計市場の「少しずつ、数年おきに」という価格改定の常識を、明らかに超えるペースです。
そして、この流れは過去の話ではありません。正規販売店からの情報では、2026年2月1日にも新たな価格改定(つまり値上げ)が実施されることが決まっています。一部のモデルでは数万円から数十万円単位のアップが予定されているようで、「いつか落ち着くかな」という期待は、少なくとも近い将来には難しそうだということがわかります。
なぜここまで上がる? 値上げの背景にある5つの要因
では、なぜここまで急速に価格が上昇しているのでしょうか?その背景には、一つではなく、いくつもの要因が複雑に絡み合っています。主な要因を5つに分けて見ていきましょう。
1. 避けられない「為替変動」の影響
ジャガールクルトはスイスブランド。工場での製造原価や本部との決済は、主にスイスフラン(CHF)で行われています。つまり、スイスフランに対する円の価値が下がれば(円安になれば)、日本での販売価格は必然的に上がらざるを得ないのです。
2018年の平均為替レートは1CHF=約113円でしたが、2024年には一時1CHF=約177円まで円安が進行しました。これだけ見ても、コストが約57%も上がった計算になります。ブランド側から見れば、これだけ為替が変動すれば価格調整は不可避であり、これは彼らだけではどうにもできない大きな外的圧力なのです。
2. 原材料費の世界的な高騰
高級時計の製造には、金、白金、鋼鉄などの貴金属や高品質な素材がふんだんに使われます。これらの国際市場価格は、世界的なインフレや供給網の混乱、地政学的リスクなどにより、ここ数年で大きく高騰しています。特に金価格の上昇は目覚ましく、素材コストを直撃しています。ブランドはこの増加分を吸収し続けることは難しく、どうしても販売価格に転嫁せざるを得ない状況にあるんです。
3. ブランドの「戦略的選択」としての高級化
外部要因だけではありません。実は、ブランド側の能動的な「選択」も大きな要因です。業界では、ジャガールクルトを含むいくつかの高級時計メーカーが、「マス・ラグジュアリー」(多くの人に買ってもらえる高級品)の立場から、より限られた層に向けた「ハイ・ラグジュアリー」への移行を進めていると言われています。
簡単に言えば、「数を多少減らしても、一点一点の単価と希少価値を高め、ブランドの格を上げていく」という戦略です。値上げの理由を「ブランド価値と品質の維持・向上のため」と説明する背景には、こうした能動的なブランドポジショニングの転換があるのです。
4. グローバル価格の「均一化」圧力
円安が進むと、日本での実勢価格が他の国々に比べて割安になる「逆ざや」状態が生まれます。すると、並行輸入が増えたり、海外からの買い付けが発生したりして、正規販売網が混乱します。ブランドはこれを防ぎ、世界中で価格バランスを取るために、日本市場で相対的に大きな値上げを行うことがあります。ある国の価格改定が、連鎖的に他国にも波及するのは、このためです。
5. 変わらない人気と「資産」としての認識
そして、これだけの値上げが可能な根本には、変わらない[レベルソ](https://www.amazon.co.jp/s?k=レベルソ 時計&tag=new39-22)の人気、ひいては高級機械式時計そのものへの強い需要があります。経済の不確実性が高まる中、物理的で確かな価値を持つ高級時計は、単なるアクセサリーから「着用できる資産」として再認識されています。
「値上げが続く」という認識自体が、「今買わないと、また高くなるかもしれない」という心理を働かせ、需要を下支えするという側面もあるでしょう。ブランドが踏み込んだ価格戦略を取れる土壌には、このような強固な市場の受け皿があるのです。
「値上げしすぎ」なのか? 多角的な視点で検証する
ここまで要因を見てきましたが、結局のところ、これは「[レベルソ](https://www.amazon.co.jp/s?k=レベルソ 時計&tag=new39-22)値上げしすぎ」なのでしょうか?答えは一筋縄ではいきません。立場によって見方が変わる、難しい問題です。
やむを得ない面から見れば:
為替の円安と原材料高は、ブランドの経営を直撃するコスト増です。特に為替は完全な外部要因ですから、これらを価格に全く反映させなければ、ブランド自体の持続可能性が危ぶまれ、ムーブメントの開発や職人技の継承といった、長い目で見た「品質」への投資が削られてしまうかもしれません。この観点では、値上げの一部は仕方のない部分があると言えるでしょう。
一方で、懸念される面から見れば:
コスト増以上の部分、特に「ブランド価値向上」を目的とした戦略的な値上げが行き過ぎると、長年ブランドを支えてきたコアなファン層を取り残すリスクがあります。ジャガールクルトは「時計匠のブランド」として、比較的親しみやすい高級時計の入り口としても愛されてきました。急激な高級化・先鋭化が、その懐の広さを失わせ、「一部の超富裕層だけのブランド」になってしまわないか、という心配の声もあるのです。
中古市場との関係では:
定価の高騰は、中古市場の価格も押し上げる傾向にあります。すでに所有している人にとっては資産価値の保全になるかもしれませんが、新たに手に入れたい人にとっては、新品・中古を問わず、すべてのハードルが高くなっているのが現実です。また、中古では依然として定価を下回る取引が多いため、定価が急騰したことで「定価で買うことのメリット」が以前より見えにくくなっている側面もあります。
激動の時代、私たちはどう向き合うべきか? 消費者としての心得
今後も当面、値上げの流れが続く可能性が高い今、私たち時計好きはこの状況とどう向き合えばいいのでしょうか?いくつかの心得を考えてみました。
「買い時」の考え方をアップデートする:
もはや「底値を狙う」ことは現実的ではなくなってきています。代わりに、「相対的にまだ手が届きやすいタイミング」を捉える視点が大切です。大きな価格改定の直後は避け、為替が一時的に円高に振れた時や、発表前の駆け込み需要が落ち着いた頃を見計らうなど、少しでも有利な条件を探す姿勢が求められます。
本当に長く愛用できる1本を選ぶ:
短期間で転売して儲けるという発想ではなく、10年、20年と共に過ごし、その価値を楽しむという、時計愛好の本来の楽しみ方に立ち返る時期かもしれません。値上げのニュースに慌てるのではなく、自分のライフスタイルに本当に合い、飽きの来ないデザインと機能を、よく考えて選びたいものです。
信頼できる中古市場も選択肢に入れる:
状態の良い中古品は、定価を大きく下回る価格で出回っていることも多く、高騰する定価市場に対する有力な選択肢です。もちろん、信頼できる専門店を選び、保証やアフターサービスの面も確認した上で、という条件付きではありますが、視野に入れて検討する価値は大いにあるでしょう。
情報のアンテナを高く保つ:
為替(CHF/JPY)や金価格の動向に少しだけ目を配るだけでも、ブランドの価格設定の背景が理解でき、一歩引いた冷静な判断ができるようになります。流されるのではなく、理解した上で選択する。そんな主体的な消費者のあり方が、今こそ必要とされている気がします。
まとめ:レベルソの値上げが示す、高級時計市場の大きな転換点
ここまで、「[レベルソ](https://www.amazon.co.jp/s?k=レベルソ 時計&tag=new39-22) 値上げ し すぎ」という疑問を出発点に、価格動向とその背景を詳しく見てきました。結論として言えるのは、この値上げは単なる「値段が高くなった」という話ではなく、世界経済の波(為替・原材料)に翻弄された結果と、ブランド自身が未来をかけて行った戦略的選択が重なった、複雑な現象だということです。
私たち消費者は、もはや「そのうち買おう」と悠長に構えていられる時代ではなくなってきています。その代わりに、情報を集め、自分自身の価値観としっかり向き合い、本当に欲しいものを見極める力が問われる時代になったのだと思います。
値上げは一つの現象に過ぎません。その奥で進行しているのは、高級時計が「消費財」から「文化的資産」へ、ブランドが「職人の工房」から「世界的なラグジュアリー企業」へと変貌を遂げる、大きなパラダイムシフトなのかもしれません。[レベルソ](https://www.amazon.co.jp/s?k=レベルソ 時計&tag=new39-22)の値上げの行方は、この市場の未来を占う、一つの重要な指標として、これからも注目し続けていく必要がありそうです。
