ゲソの極み 味あし、あの独特の旨味と噛み応えで人気を集めていた珍味が、いつの間にか店頭から姿を消している——。
SNSでも「見かけなくなった」「どこにも売っていない」と嘆く声が目立ちます。今回は、そのゲソの極み 味あしがなぜ終売になってしまったのか、そして再販の可能性はあるのかをじっくり探っていきます。
「ゲソの極み 味あし」とは？よっちゃん食品の人気珍味シリーズ
まず、「ゲソの極み 味あし」とはどんな商品だったのかをおさらいしましょう。
製造元は駄菓子や珍味でおなじみのよっちゃん食品工業。イカの下足、いわゆる“ゲソ”を使い、唐辛子の辛味と塩気をきかせて焼き上げたスナックです。ほどよい弾力と濃い味わいで、お酒のつまみとしても、駄菓子としても長く愛されてきました。
45g入りのパックやポットタイプで販売され、スーパーやドラッグストア、駄菓子コーナーなどでよく見かけた方も多いはず。
ヨドバシカメラやAmazonなどのECサイトでも扱われていましたが、いまはどのサイトでも「販売を終了しました」「メーカー終売商品」と明記されています。つまり、正式に製造が終了している状態です。
終売はいつ？どのように判明したのか
終売の情報が広まったのは、2024年春ごろ。
よっちゃん食品工業のカタログにおいて「下足の極み 味あし45g」が終売対象商品として掲載されたことが確認されています。
さらに、Yahoo!ショッピングやヨドバシのページでも「販売終了」「在庫なし」と記載されており、流通在庫をもって販売が終了したことが裏付けられています。
駄菓子業界では、メーカーから公式に「終売です」と発表されることは少なく、多くの場合はこうした販売ページやカタログから静かに消えていきます。今回もそのパターンに該当するようです。
終売の理由は？イカの原料事情が影響か
では、「ゲソの極み 味あし」はなぜ終売となってしまったのでしょうか。
メーカーの公式サイトでは個別に理由を発表していませんが、他のよっちゃん製品の終売事例や業界動向を見ると、次のような要因が考えられます。
1. イカの不漁による原料価格の高騰
よっちゃん食品は過去にも「原料イカの価格高騰」を理由に主力商品の一部を終売しています。
特にスルメイカは近年、漁獲量が減少傾向にあり、輸入コストも上昇。ゲソ部分も価格が安定せず、加工食品への供給が難しくなっています。
いか珍味をメインとする企業にとっては、これは致命的なコスト増要因です。
2. 駄菓子市場全体のコスト構造変化
原料だけでなく、人件費・輸送費・包材費なども上昇しています。
駄菓子や珍味は単価が低く、数十円～数百円で販売されるため、少しのコスト増でも利益を圧迫します。
「下足の極み 味あし」は45g入りで500円前後というやや高めの価格帯。駄菓子としては中途半端に高く、量販チャネルでは動きが鈍くなった可能性があります。
3. 製品ラインの整理・リニューアル
よっちゃん食品は定期的にラインナップを見直しています。
人気の維持が難しい製品や、原料確保が不安定な商品は生産終了になることが多く、同シリーズの他の珍味も同時期に姿を消しています。
こうした定期的なリストラの一環として「味あし」も終売対象になったとみられます。
ファンからは惜しむ声も多数
SNSでは「もう一度食べたい」「あの味が忘れられない」という声が続出しています。
特に、お酒のつまみとして日常的に購入していたファンにとっては、突然の終売は痛手。
「似た商品を探しても、あの弾力や味付けが再現できない」と語る人もいます。
フリマアプリでは終売後も「ゲソの極み 味あし」が出品されており、定価の数倍で取引されているケースも見られます。
それだけ、この製品がニッチながら熱烈な支持を得ていたことを物語っています。
今でも買える？在庫状況を確認
現在、メーカー出荷は完全に終了しています。
ただし、以下のようなルートで入手できる可能性は残されています。
- 一部のECサイトで「在庫限り」「終売在庫」として販売されているケース
- 駄菓子専門店や卸問屋が旧在庫を抱えている場合
- フリマアプリやオークションサイトでの個人出品
ただし、賞味期限が過ぎているものも多いため、購入の際は十分注意が必要です。
また、再販を待つ間の“代替品”として、他メーカーの「いか下足珍味」や「味付きゲソスナック」を試すのもおすすめです。
再販や復刻の可能性はあるのか？
「もう一度あの味を」という声が多い中、再販の可能性も気になるところです。
結論から言えば、現時点では公式に再販予定はありません。
ただし、全く可能性がないわけではありません。
よっちゃん食品は過去に人気商品を限定復刻したことがあります。
また、原料事情が改善したり、需要が再燃した場合、数量限定・プレミアム仕様として再登場するケースも考えられます。
もし再販されるとしたら、味付けやパッケージをリニューアルして新シリーズとして展開される形が現実的でしょう。
とはいえ、当面は市場在庫を探すしかなく、見つけた場合は希少品として入手しておくのも一つの手です。
代わりになるおすすめ珍味・ゲソ系スナック
「ゲソの極み 味あし」の代わりになる商品を探すなら、次のようなアイテムが参考になります。
- よっちゃん食品「カットよっちゃん」「よっちゃん丸」シリーズ
同じメーカーの人気定番。酸味と甘辛さのバランスが特徴。 - 小笠原製菓「いか天大王」や「げそ揚げスナック」
食感は違うが、いかの風味が強く、ビールのつまみに最適。 - 珍味メーカー各社の「味付けいか足」「するめ足スナック」
地域限定品も多く、スーパーやコンビニの乾き物コーナーを探すと掘り出し物に出会えることも。
“あの味”に完全に代わるものは少ないものの、同系統の商品で雰囲気を楽しむことはできます。
まとめ：ゲソの極み 味あしが残した“味の記憶”
「ゲソの極み 味あし」は、ただの珍味ではなく、多くの人にとって思い出の味。
駄菓子屋での懐かしい記憶や、晩酌のお供としての習慣が、ひとつの文化として残っています。
原料の問題や市場環境の変化で消えてしまったのは惜しいですが、それだけ“手作り感”と“味の深さ”が際立っていた証拠ともいえるでしょう。
再販が叶う日が来るのか、それとも幻の味として語り継がれていくのか——。
「ゲソの極み 味あし」が多くのファンの記憶に残り続けていることは、間違いありません。
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