最近、「グリコのカフェゼリーを全然見かけない」「どこに行っても売ってない」と感じている人が多いようです。あの懐かしい味をもう一度食べたいのに、コンビニやスーパーの棚から姿を消してしまった——そんな声がSNSでも増えています。
この記事では、グリコの人気デザート「カフェゼリー」がなぜ“売ってない”のか。その背景や販売終了の真相、そして再販の可能性まで、最新情報をもとに分かりやすく解説していきます。
グリコ「カフェゼリー」とは?長年愛された定番デザート
まずは、この「カフェゼリー」という商品がどんな存在だったのかをおさらいしておきましょう。
グリコのカフェゼリーは、1979年に登場したロングセラーのデザート。ほろ苦いコーヒーゼリーに、別添のクリームシロップをかけて食べるスタイルが特徴です。濃厚で香り高いコーヒー風味とまろやかなミルクの組み合わせは、まさに“大人の甘味”。
長く愛された商品ですが、2015年にはリニューアルが実施され、「キリマンジャロ豆を50%使用」「プレミアム感を高めた大人向けデザート」として再登場しました。当時は価格も100円から150円(税別)に変更され、品質を重視した“高付加価値路線”への転換を図ったのです。
しかし、このリニューアルの時点で、すでに売上はピーク時の10分の1以下に落ち込んでいたといわれています。市場環境の変化が、ブランドに大きな影を落とし始めていました。
グリコカフェゼリーが「売ってない」と言われる理由
それではなぜ、近年「売ってない」と言われるようになったのでしょうか。実は、いくつかの要因が重なっています。
1. 取扱店の減少
まず大きいのが、取扱店舗の減少です。売上の低下により、スーパーやコンビニでの棚割りが縮小。新しいデザートや季節限定スイーツが次々登場する中で、「定番ながら動きの鈍い商品」と判断された結果、仕入れを取りやめた店舗が増えたと見られます。
「昔はどこでも売っていたのに、最近は見つからない」という声は、この流通縮小の影響によるものです。
2. 一時的な出荷停止
もう一つの理由が、2024年春に発生した“出荷停止”。
グリコでは基幹システムの切り替え作業中に障害が発生し、プッチンプリンやBifiXヨーグルト、カフェオレなどを含む冷蔵商品の出荷が一時ストップしました。その影響で、カフェゼリーも流通が滞り、全国の店頭から姿を消してしまったのです。
この出荷停止は数か月に及び、SNSでは「売ってない」「もう終売かと思った」といった声が多く見られました。
3. 流通再開後も供給が安定しない
2024年11月以降、グリコは冷蔵商品の出荷を順次再開しています。ただし、以前のように全国の店舗へ一斉に戻ったわけではなく、地域やチェーンによって入荷状況に差があるようです。
そのため、一部のエリアでは再び購入できる一方で、「まだ全然見かけない」という人も多く、流通が完全には安定していないのが現状です。
4. 終売と誤解されやすい状況
カフェゼリーのような定番商品は、姿を見なくなるとすぐに「終売」「廃盤」と噂されやすい傾向があります。実際、いくつかの情報サイトでは「販売終了」と書かれていますが、グリコ公式サイトでは現在も商品情報ページが公開されています。
つまり、正式に“終売”が発表されたわけではありません。とはいえ、流通量が極端に少ないため、実質的には「入手困難」に近い状況が続いています。
販売終了の真相と公式の動き
ここで気になるのが、「本当に販売終了したのか?」という点です。
調べてみると、グリコから正式に「終売」を発表した記録はありません。むしろ、2024年11月に出荷再開を告知しており、現在も生産自体は継続されているようです。
ただし、以前のように大量流通しているわけではなく、特定のスーパーやオンラインショップなど、限られた販売チャネルでの取り扱いに留まっていると見られます。
「近所では売っていないけれど、通販なら買えた」という声もあることから、地域や店舗によっては再販後もまだ店頭に並んでいない可能性があります。
再販・再入荷の情報
実際に、2024年11月5日以降、グリコは出荷停止していた冷蔵商品群の再出荷を開始しました。これにはカフェゼリーも含まれており、再び流通に乗った形です。
一部のスーパーではすでに再入荷が確認され、「久しぶりに見つけた!」というSNS投稿も増えています。特に関東や関西の大型スーパーでは、限定的ながら店頭復活している例もあります。
また、オンラインストア(Amazonや楽天市場など)では販売が再開されており、在庫さえあれば購入できる状況に戻っています。もし店頭で見つからない場合は、こうした通販サイトをチェックするのが確実です。
グリコカフェゼリーが消えかけた背景
ここまでの情報を踏まえると、単なる一時的な出荷停止だけでなく、もう少し根本的な要因も見えてきます。
- 嗜好の多様化
昔は「ゼリー=軽めのデザート」という需要が高かったのですが、現在はスイーツの種類が圧倒的に増えました。コンビニスイーツやプリン、ヨーグルト、チルドケーキなどが台頭し、ゼリー市場は縮小傾向にあります。 - 価格競争と原材料費の上昇
コーヒー豆・乳製品などの価格が上がる中で、利益率の低い商品は採算が難しくなっています。結果として、流通コストを含めた“継続的な全国展開”が難しくなったと考えられます。 - ブランド戦略の見直し
グリコは現在、BifiXヨーグルトやプッチンプリンなどの主力ブランドに注力しており、カフェゼリーのような中堅ラインは優先度が下がっている可能性があります。とはいえ、ブランドとしての知名度が高く、一定のファンがいるため、完全に消えるとは考えにくいでしょう。
今後の再販・リニューアルの可能性
再販が始まったとはいえ、全国規模での完全復活にはまだ時間がかかりそうです。ただ、グリコが公式サイトで商品ページを残していること、そして出荷再開を発表している点からも、「ブランドとして完全終了させていない」ことが分かります。
グリコはこれまでも、人気商品をリニューアルや限定復刻という形で再発売する例が多くあります。たとえば、過去に一度終売となったデザートやドリンクを“季節限定”や“プレミアム版”として復活させたケースもあります。
カフェゼリーも同様に、今後「限定復活」や「リニューアル再販」といった形で再登場する可能性は十分にあるでしょう。特にファンの要望が多ければ、販売エリアを広げる動きが出ることも考えられます。
代わりに楽しめる類似商品もチェック
「どうしても見つからない」「もう少し手軽に似た味を楽しみたい」という人には、代替商品を試してみるのもおすすめです。
・コーヒーゼリー(コンビニ各社のオリジナル商品)
・森永乳業「マウントレーニア カフェゼリー」シリーズ(過去限定販売)
・ブルボン「デザートカフェ コーヒーゼリー」など
特にコンビニでは、季節限定で似た味わいのゼリーが販売されることも多く、タイミング次第では意外な掘り出し物に出会えるかもしれません。
まとめ:グリコカフェゼリーは完全な終売ではないが入手困難な状況
まとめると、「グリコカフェゼリーが売ってない」と言われる主な理由は以下の通りです。
- 売上低下により取扱店舗が減少
- 2024年春のシステム障害による出荷停止
- 流通再開後も地域によって入荷差がある
- 終売と誤解されやすいが、公式には販売継続中
つまり、完全な廃盤ではなく「一時的に入手が難しい」状態です。2024年11月以降に出荷が再開されているため、今後は少しずつ店頭でも見かける機会が戻ってくるかもしれません。
どうしても手に入れたい場合は、通販サイトや大型スーパーのチルドデザートコーナーを定期的にチェックしてみましょう。
あの懐かしい味が、再びあなたの手元に戻ってくる日も、そう遠くないはずです。

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