最近、「サッポロラガービールが売ってない」「どこにも見かけない」という声をよく聞きます。昔から愛されてきた“赤星”の愛称で知られるこのビール、一体なぜ店頭で見つけにくくなっているのでしょうか?この記事では、販売中止の噂の真相や、再販・入手方法について詳しく紹介していきます。
サッポロラガービールとは?赤星と呼ばれる理由
サッポロラガービールは、1877年(明治10年)に発売された、日本最古級のビールブランドです。ラベルに描かれた赤い星が印象的で、「赤星(あかぼし)」の愛称で親しまれています。この星は、サッポロビールのルーツである北海道開拓使のシンボル「北極星」に由来しているんです。
特徴は、サッポロ黒ラベルなどの「生ビール」とは異なり、“熱処理”を施していること。熱処理によって麦芽の香ばしさが際立ち、しっかりとしたコクと厚みのある味わいが楽しめます。ビール好きの間では「昔ながらの日本のビールらしさを感じる」と評されることが多く、根強いファンが多い一本です。
なぜ「売ってない」と言われるのか?
では、なぜそんな人気商品が「売ってない」と言われてしまうのでしょうか?理由は大きく分けて4つあります。
1. 飲食店向け(業務用)中心の販売
サッポロラガービールの主な販売先は、居酒屋やビアホールなどの飲食店。瓶ビール(大びん・中びん)での業務用流通が中心で、一般のスーパーやコンビニで常時販売されているわけではありません。そのため、家庭用として気軽に買える機会が限られているのです。
2. 缶タイプは数量限定・不定期販売
家庭用の缶タイプは、定期的な商品ではなく“数量限定発売”です。たとえば、2019年や2021年、そして2025年にも全国数量限定で缶タイプが発売されましたが、すぐに売り切れてしまうほどの人気でした。再販のたびに話題になるため、「見かけた時に買っておけばよかった…」という声も少なくありません。
3. 店舗ごとに取り扱いが異なる
スーパーやドラッグストア、コンビニなどでは取り扱い状況がバラバラです。大型の酒販店や専門店では比較的見つかることもありますが、小規模店舗ではそもそも入荷しないケースも多いのが現実です。結果的に、「どこにも売ってない」と感じる人が増えているわけです。
4. “終売”と誤解されがち
「売ってない=終売」と思う人もいますが、実際にはサッポロラガービールは製造・販売を続けています。サッポロビール公式サイトの「製造終了商品一覧」にも載っておらず、今も業務用を中心に供給中。缶タイプが一時的に姿を消すことはあっても、ブランド自体が終了しているわけではありません。
再販情報と最新の販売動向
2025年7月には、サッポロビールが「サッポロラガービール缶」を全国で数量限定販売すると発表しました。発売日は2025年9月24日(水)。この再販にあわせて、SNSや通販サイトではすでに「今年も赤星が帰ってくる!」と話題になっています。
この数量限定缶は、毎回人気が高く、発売直後に完売する店舗が続出します。特に350ml缶は入手難易度が高いため、確実に手に入れたい場合は発売日にあわせてスーパーや酒販店をチェックするか、ネット通販で予約・購入するのが賢明です。
また、サッポロによると2025年上半期の販売実績は前年同期比で約2割増とのこと。好調な売れ行きを受けて、今後も定期的に缶タイプが登場する可能性が高いと見られています。
販売を限定している理由
では、なぜサッポロはラガービールを“限定販売”という形にしているのでしょうか?
歴史とブランドの価値を守るため
サッポロラガービールは、サッポロ黒ラベルやヱビスビールのように大量生産・大量流通を目的とした商品ではありません。むしろ、昔ながらの「熱処理ビール」としての味わいや歴史的ブランド価値を大切にしており、“こだわり派”のファン層に向けた特別な存在として位置づけられています。
他ブランドとの棲み分け
サッポロには「サッポロ黒ラベル」や「ヱビスビール」など、すでに幅広く流通する主力ブランドがあります。そのため、ラガービールまで常時販売してしまうとブランド間で競合してしまう可能性もあります。あえて流通を限定し、独自の立ち位置を維持しているのです。
流通コストと在庫リスクの回避
瓶中心の業務用流通は、家庭用商品のような大量在庫には向いていません。缶を限定生産とすることで、在庫のリスクを抑えながら市場の需要に柔軟に対応できるというメリットもあります。
サッポロラガービールを確実に手に入れる方法
「どうしても飲みたい!」という人は、次の方法を試してみてください。
- サッポロ公式サイトのニュースリリースをチェック
再販情報や発売日が発表されるので、最新情報を逃さず確認しましょう。 - 通販サイトで予約または購入する
Amazonや楽天市場などでは缶タイプ・瓶タイプの在庫が出回ることがあります。販売開始直後にチェックするのがおすすめです。 - 大型酒販店を狙う
「やまや」「カクヤス」「リカーマウンテン」など、専門店や大型スーパーでは取り扱われる可能性が高めです。 - 飲食店で楽しむ
居酒屋や老舗のビアホールでは、瓶タイプのラガービールを提供しているお店も多くあります。店舗によっては購入できる場合もあるので、気軽に聞いてみるのも手です。
「売ってない」と言われても終売ではない
結論から言えば、サッポロラガービールは終売ではありません。現在も業務用瓶ビールとして製造・販売されており、缶タイプも定期的に数量限定で再販されています。
ただし、常にコンビニやスーパーで買えるわけではないため、「売ってない」と感じてしまう人が多いのです。これはあくまで販売形態と流通戦略の違いによるもの。ブランドの人気や売上が好調であることを考えると、今後も限定的ながら再販が続く可能性は高いでしょう。
まとめ:サッポロラガービールが売ってない理由と再販への期待
サッポロラガービールが「売ってない」と言われる理由は、
- 飲食店中心の業務用販売
- 缶タイプの数量限定・不定期流通
- 店舗ごとの取り扱い差
- 終売と誤解されやすい販売形態
にあります。
しかし、実際には今も製造・販売が続けられており、2025年にも缶タイプが全国で数量限定再販される予定です。サッポロビールの伝統を象徴する“赤星”は、これからもファンのもとに届き続けるでしょう。
次に見かけたときは、ぜひ手に取ってみてください。歴史とこだわりの詰まった一杯が、きっと特別な時間を演出してくれるはずです。

コメント