最近、「クックドゥ麻婆豆腐極みが売ってない」という声をよく耳にします。スーパーを何軒回っても見つからない、ネットでも在庫切れが続いている――そんな声がSNSやレビューサイトで広がっています。あの香り高く、しびれる辛さが特徴の「極(プレミアム)麻辣麻婆豆腐用」は、一体なぜ店頭から姿を消してしまったのでしょうか?この記事では、販売状況や背景、再販の可能性について詳しく解説します。
「クックドゥ麻婆豆腐極み」とはどんな商品?
「クックドゥ麻婆豆腐極み(正式名称:Cook Do 極(プレミアム)麻辣麻婆豆腐用)」は、味の素が2023年8月に発売した“プレミアム中華調味料”シリーズのひとつです。
従来のクックドゥシリーズよりも辛味としびれにこだわり、四川料理特有の「麻(マー)」「辣(ラー)」の刺激を強く打ち出した商品として注目を集めました。
使われているのは、花椒(ホアジャオ)や豆板醤、そら豆味噌、香味油など。家庭で簡単に本格中華の味を再現できることから、「家で食べる麻婆豆腐が店の味になる」と高評価を得ていました。
一方で、一般的なクックドゥより辛さがかなり強いため、「辛すぎて家族には不評だった」という声もあり、好みが分かれる商品でもありました。
店頭で見つからない?「売ってない」と感じる理由
ここ1年ほどで「どこにも売っていない」「いつの間にか棚から消えた」と感じる人が増えています。その背景にはいくつかの要因があります。
1. 取扱店舗が限られている
極(プレミアム)シリーズは、通常のクックドゥと違い、販売店が限られています。大型スーパーや都市部の店舗では取り扱いがありますが、地方や小規模スーパーでは導入されていないケースが多いようです。
特に「中華調味料コーナー」では定番品が優先されやすく、プレミアムラインは棚数が少ない傾向にあります。
2. 在庫が少なく、補充サイクルが長い
レビューを見ると、「イオンや西友で見かけたけどすぐ売り切れる」「一度入荷したあと、次の入荷まで時間がかかる」といった声が多数あります。
需要に対して供給が追いついていない可能性があり、人気と品薄が同時に進行している状態と言えるでしょう。
3. 地域・時期による流通の偏り
味の素の公式サイトでも「一部取り扱いのない商品や品切れの場合があります」と明記されています。つまり、販売エリアを絞っている、または期間・時期によって流通を調整していると考えられます。
特定チェーンでは継続販売中でも、他地域では棚から外されているケースもあるようです。
販売中止?終売の噂の真相
「売っていない=販売終了?」と思ってしまう人も多いですが、現時点では味の素から公式に「販売終了」との発表はありません。
公式サイトには商品ページが残っており、終売マークも付いていません。また、楽天やAmazonなどのオンラインショップでは今も販売されています(ただし在庫が不安定)。
そのため、「終売ではなく、一時的に品薄になっている」「取り扱い店が少ない」だけの可能性が高いです。
ただし、過去の食品業界の動きを見ると、プレミアム路線の調味料は販売開始から1~2年後に販売縮小やリニューアルを迎えることが少なくありません。
もし売上が一定基準を下回った場合、製造を減らす、あるいは一旦販売を止めて別仕様に刷新することも考えられます。
品薄の背景にある3つの要因
なぜ極シリーズがここまで“見つかりにくい”状況に陥ったのか。市場や製造の観点から考えられる要因を整理してみます。
要因①:ターゲット層が限定的
「しびれる辛さ」を強調した本格派の味わいは、辛党や中華好きには刺さる一方で、ファミリー層や辛味に弱い層には敬遠されがちです。
一般家庭向けとしては需要が偏りやすく、店舗側が導入を控える要因になっている可能性があります。
要因②:原料コスト・製造コストの高騰
2023~2024年にかけて、花椒や豆板醤など中華調味料原料の価格が上昇しています。輸入コストや物流費の高騰もあり、製造量を抑えざるを得ない状況だった可能性があります。
そのため、流通量自体が絞られている=棚に並びにくいという構図です。
要因③:テストマーケティング的な販売
味の素の新ブランド戦略として、“極シリーズ”は試験的に展開されたとも考えられます。
つまり「通常のクックドゥより上位の味を求める層がどれだけいるか」を測る狙いがあったわけです。
もし販売データを見て導入効果が限定的であれば、地域や店舗を絞り込んで販売を続ける、または一時休売とする判断もあり得ます。
現在の入手方法と購入できる場所
「店頭にない」という場合でも、いくつかの方法で入手できる可能性があります。
1. ネット通販を活用する
Amazonや楽天市場では、在庫があるタイミングで販売されています。価格はおおむね400円前後ですが、品薄時にはプレミア価格がつくこともあります。
在庫が復活したときに通知を受け取る設定をしておくのもおすすめです。
2. 大型スーパーを中心に探す
都市部のイオン、西友、成城石井などでは取り扱い実績が報告されています。
ただし、辛口調味料コーナーや「こだわり調味料」エリアなど、通常のクックドゥ棚とは別の位置に置かれていることもあるので要注意です。
3. 代替商品を試してみる
極シリーズが見つからない場合、同系統の「Cook Do 麻婆豆腐用(中辛)」や「Cook Do 四川式麻婆豆腐用」を試すのも一つの方法です。
また、他メーカーの「李錦記 麻婆豆腐の素」なども花椒系の風味が強く、近い味わいを楽しめます。
「再販」はある?今後の見通し
発売当初から好評だったこともあり、極シリーズ全体としてはブランド継続の動きがあります。
実際、2024年以降も「極 麻辣回鍋肉用」や「極 香辣麻婆茄子用」など、姉妹商品が順次発売されています。
つまりシリーズそのものは継続しており、麻婆豆腐極みだけが完全に終売となったわけではありません。
今後、製造体制や需要の回復次第では再出荷・再展開される可能性があります。特に冬場の鍋・中華需要期には一時的に店頭復活するケースも見られるため、季節によっては再入荷のチャンスがあるでしょう。
消費者ができる対策
「もう一度食べたいのに見つからない」という場合、次のような方法を取ると効率的です。
- 味の素公式サイトの「お客様相談窓口」から在庫・取扱情報を問い合わせる
- 大型スーパーに直接取り寄せを依頼する(店舗によっては対応可能)
- ネットショップの「お気に入り登録」「再入荷通知」機能を活用する
- 代替品を試しつつ、公式の新商品情報をチェックする
このように少し手間をかけることで、入手のチャンスを逃しにくくなります。
まとめ:「クックドゥ麻婆豆腐極み」は終売ではなく“品薄”
現時点で、「クックドゥ麻婆豆腐極み」は販売中止になったわけではなく、限定流通・在庫調整による一時的な品薄状態と考えられます。
取扱店舗が限られていること、人気による売り切れ、原料コストや製造量の制約などが重なり、結果的に「売ってない」と感じられている状況です。
辛味としびれを極めた味わいは、他のクックドゥにはない魅力。もし見つけたら、ストックしておくのもおすすめです。
今後もシリーズ展開が続いていることから、再販やリニューアルの可能性も十分にあるでしょう。
再び「クックドゥ麻婆豆腐極み」を食卓で味わえる日を、楽しみに待ちたいですね。

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