最近、「コストコで米が売ってない」「お米コーナーが空っぽだった」という声がSNSなどで増えています。普段からコストコで大容量の米を買っていた人にとっては、かなり気になる現象ですよね。この記事では、実際に販売が中止されたのか、それとも一時的な品薄なのか、そして再販の可能性について詳しく掘り下げます。
コストコの米が売ってない?まず現状を確認
まず前提として、「コストコではもう米を扱っていない」という情報は公式には出ていません。コストコの公式サイトを見ると、たとえば「令和4年産備蓄米 10kg」といった商品ページは存在しますが、「在庫切れ」「再入荷通知を登録」という表示が出ているケースが多いのです。つまり、販売自体をやめたわけではなく、入荷が不安定になっていると考えるのが自然です。
実際、倉庫店によってはまだ米が売られており、5kg、10kg、30kgといった大容量パックを見かけることもあります。ただし、「前は見かけた銘柄がなくなった」「売ってるのが備蓄米ばかりになった」と感じる人も多く、在庫状況にかなりのばらつきがあるようです。
なぜコストコの米が品薄・欠品しているのか?
「売ってない」と言われる背景には、いくつかの要因が重なっています。
1. 国内の米供給がタイトになっている
近年の猛暑や天候不順により、米の収穫量や品質に影響が出ています。収穫自体は維持されていても、粒の大きさや整粒率の問題で「規格外」となる米が増え、流通に回る量が減少。さらに海外への輸出が増えたことで、国内流通分の在庫がタイト化していると指摘されています。
2. 物流や在庫管理の問題
コストコは大容量・大量仕入れが基本のため、安定的に大量ロットを確保できる商品しか扱いづらいという側面があります。米は湿度や温度管理が必要で、長期保管が難しい食品でもあります。そのため、一時的に在庫を切らしたり、入荷が遅れたりすることがあるのです。
3. 倉庫店ごとの入荷差・地域差
全国のコストコ店舗を比較すると、米の在庫状況は大きく異なります。都市部や大型店舗では取り扱いが続いている一方で、地方倉庫では「今は入ってきていない」とスタッフが答えるケースも。つまり、「売ってない」という現象は全国一律ではなく、店舗ごとの差が大きいのです。
4. 商品ラインナップの見直し
コストコでは、銘柄を絞って「ブレンド米」「備蓄米」など、より回転率の高い商品を優先する傾向があります。以前のように「魚沼産コシヒカリ」「あきたこまち」など単一銘柄を複数展開するのではなく、コスパ重視の商品に集約しているため、「見慣れたブランドが棚から消えた」と感じやすくなっています。
「販売中止」ではなく「入荷未定・品薄」が実情
多くの情報を確認した結果、「コストコが米の販売を終了した」という明確な根拠は見つかりませんでした。むしろ、「入荷が不定期」「在庫が一時的にゼロ」「銘柄を縮小」という要素が複合的に起こっているだけのようです。
倉庫店のスタッフによっては「次いつ入ってくるか分からない」と答えることもあり、販売側でも在庫が読みづらい状況にあると見られます。つまり「販売中止」というより、供給や仕入れの流動性が高い状態にあるということです。
備蓄米の取り扱いとその背景
最近コストコで目立つのが「備蓄米」や「複数年産米」といったラベルの商品。これらは、政府が備蓄していたお米や、複数年分の収穫をブレンドしたものです。価格が安めで、一般消費者にも人気が出ています。
2025年に入ってから、政府の備蓄米放出が始まり、一部が市場に流通。コストコでもこのタイプの商品を扱う店舗がありましたが、6月頃には「もう売っていない」「入荷時期不明」との声も。こうした入荷と欠品の繰り返しが、「売ってない」と感じられる大きな原因のひとつになっています。
消費者ができる対策:再販を逃さないために
もしコストコで米を購入したい場合、次のような工夫が有効です。
- 来店時間をずらす
早朝や平日午前中は在庫が比較的残っている傾向があります。週末の午後などは売り切れやすいです。 - 店舗スタッフに確認する
入荷予定や取り扱い銘柄は店舗ごとに違うため、直接聞くのが確実です。 - オンラインストアの再入荷通知を活用
公式サイトの商品ページでは、「再入荷通知を登録」できるボタンが設けられています。通知を受け取ることで、次のチャンスを逃しにくくなります。 - 柔軟に銘柄を選ぶ
「コシヒカリがない=米がない」と思わず、「複数原料米」や「備蓄米」なども選択肢として検討してみましょう。味や品質の差はありますが、炊き方や保存方法を工夫すれば十分おいしく食べられます。
今後の再販・取扱再開の可能性
今後もコストコで米が完全に姿を消すとは考えにくいです。農林水産省の入札データを見ると、コストコホールセールジャパンが備蓄米の契約先に含まれていたこともあり、再入荷の可能性は十分あります。ただし、どのタイミングで、どの倉庫店に入るかは不明です。
また、2025年以降もお米の価格高騰や天候不順が続く可能性があるため、取扱量や種類は今後も変動がありそうです。「いつでも買える」と思わず、見かけたときに購入しておくのが賢明かもしれません。
「コストコの米が売ってない理由」まとめ
コストコの米が「売ってない」と言われるのは、単なる販売終了ではなく、次のような複数要因が重なった結果です。
- 国内の米供給が不安定になっている
- 大量仕入れ前提のため在庫管理が難しい
- 地域や店舗による入荷の差が大きい
- 銘柄を絞ることで棚に出ない商品が増えた
- 備蓄米や複数年産米などの扱いが時期によって変化している
つまり、**「売ってない」のではなく「見つかりにくくなっている」**のが実情です。
コストコの米が売ってない理由は?販売中止の真相と再販情報を徹底調査
最後にもう一度まとめると、「コストコの米が売ってない」という現象の裏には、流通や商品戦略の変化、天候や備蓄政策など、さまざまな要素が関係しています。完全な販売終了ではないため、今後も再入荷や新しい銘柄の登場に期待できます。
米の価格が上がりやすい今こそ、情報をこまめにチェックしておくことが大切です。倉庫店ごとの違いやオンライン在庫の動きを確認しながら、自分に合ったタイミングでお得に購入していきましょう。

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