最近、SNSや口コミで「業務スーパーのアサイーバナナブレンドが売ってない！」という声をよく見かけます。あの紫色の冷凍パック、アサイーとバナナをブレンドした人気商品ですね。朝食やスムージー、アサイーボウルの材料として愛用していた人も多いと思います。では、なぜ今その姿を見かけなくなってしまったのでしょうか。実際に販売終了なのか、それとも一時的な在庫切れなのか――今回はその実情と再販の可能性を詳しく見ていきます。
業務スーパーの「アサイーバナナブレンド」とは？
まずは商品の概要から振り返っておきましょう。
業務スーパーのアサイーバナナブレンドは、ブラジル原産のアサイーとバナナをすりつぶしてシャーベット状にした冷凍ピューレです。内容量は500gほどで、袋のまま冷凍庫にストックしておける便利な仕様。食べたいときに少し常温に置けばスプーンですくえるようになり、ヨーグルトやグラノーラ、はちみつをトッピングすれば簡単にアサイーボウルが楽しめると評判でした。
価格はお手頃で、一般の輸入アサイー製品よりもずっと安い。味も濃厚で、バナナの自然な甘みがアサイーの酸味をまろやかにしてくれるバランスの良さが人気を呼びました。
ヘルシー志向の高まりとともに注目され、「朝食にぴったり」「ダイエット中でも罪悪感がない」といったレビューも多く見られた商品です。
売ってないと言われる理由とは？
では、そんな人気商品がなぜ「売ってない」と言われているのでしょうか。調べてみると、いくつかの要因が重なっていることが分かります。
まず一つ目の理由は供給の不安定さ。
アサイーはブラジルの熱帯地域で収穫される果実であり、現地の気候や収穫量、輸送コストに大きく左右されます。特に近年は燃料費や物流コストの高騰、為替変動などが重なり、安定した輸入が難しくなっているようです。これが入荷の遅れや一時的な品切れにつながっています。
二つ目は店舗ごとの仕入れ差です。
業務スーパーはフランチャイズ形式で運営されており、各店舗が独自に仕入れを行っています。そのため、ある店舗では販売を続けていても、別の地域では取り扱いが終了している場合があります。実際に「近くの店舗ではもう見かけないけど、隣県の店舗ではまだ売っていた」という報告もあります。
そして三つ目が人気による品薄。
健康志向の高まりやアサイーブームの再来によって、一時期購入者が急増。SNSで話題になり、テレビでも取り上げられた影響で、在庫が一気に減少した店舗もあるようです。結果として「行っても棚にない＝販売終了」と誤解されるケースが増えています。
本当に販売終了したの？
結論から言うと、「完全に販売終了したわけではない」が「取り扱いを休止・終了した店舗がある」というのが実情のようです。
業務スーパーの公式サイトにも「掲載商品は予告なく販売終了となる場合がある」「店舗によって取り扱いが異なる」と明記されています。つまり、メーカーや本部として一律に“終売”を宣言しているわけではないものの、店舗単位では仕入れをストップしているケースがあるということです。
また、時期によっては在庫が復活する場合もあるようです。2024年後半からは「久しぶりに見つけた」「1年ぶりに店頭で買えた」といった投稿がX（旧Twitter）やInstagramで再び見られるようになっています。
ただし、常に流通しているわけではなく、季節や仕入れタイミングによって出会える確率が変わる、いわば“幻の商品”のような存在になっていると言えるでしょう。
売ってないときに試したい入手方法
どうしても欲しいけれど近くの業務スーパーで見つからない場合、いくつかの方法があります。
- 店舗を変えて探す
同じ県内でも取り扱いがある店舗・ない店舗が分かれることがあります。SNSで「業務スーパー アサイーバナナブレンド 入荷」などと検索すると、最近の販売情報を投稿しているユーザーが見つかることがあります。 - 業務スーパー以外で探す
カルディや成城石井など、アサイーを扱う店舗でも類似の冷凍ピューレを販売していることがあります。価格帯は少し上がりますが、品質は高く、味も近いものが多いです。 - 通販サイトを利用する
Amazonや楽天などでは、業務用サイズの冷凍アサイーや無添加タイプのピューレが多数販売されています。500gや1kgの大容量タイプをまとめ買いする人も増えています。冷凍便のため送料はかかりますが、安定して手に入るのがメリットです。
なぜ供給が不安定になったのか
背景には、世界的な物流コストの高騰があります。
ブラジルから冷凍状態で輸入するには温度管理が必要で、その輸送費が2022年以降急騰しました。さらに円安の影響で輸入価格も上昇。これにより、採算が取りにくくなった店舗では仕入れを控えるようになったとみられます。
また、冷凍食品の保管スペースの問題もあります。業務スーパーは店舗ごとに冷凍庫の容量が限られており、人気商品の入れ替えサイクルが早いのが特徴です。より回転率の高い商品を優先するため、アサイーのように niche（ニッチ）な商品はスペース確保の関係で一時的に姿を消すこともあります。
さらに、アサイー自体のブームにも波があります。
一時期はスーパーフードとして大流行しましたが、最近はオートミールやプロテイン系商品の人気が高まっており、販売戦略の見直しも行われているようです。
再販や復活の可能性は？
完全に終売ではないため、再販やスポット入荷の可能性は十分あります。
実際、SNSでは「久々に業務スーパーで見かけた」「再入荷してた！」という投稿が2025年に入っても見られます。つまり、商品自体はラインナップに残っており、仕入れルートが確保できた店舗から順次再入荷していると考えられます。
再販情報を見逃さないためには、
・業務スーパー公式サイトの商品ページを定期的にチェックする
・SNSで「#業務スーパーアサイー」「#アサイーバナナブレンド」などのタグをフォローする
・店舗スタッフに直接「次の入荷予定」を聞く
この3点が効果的です。
また、代替商品を見つけておくのもおすすめです。アサイーとバナナをブレンドした冷凍ピューレは他社製品にも存在し、味や食感が近いものもあります。特にスムージーやアサイーボウル用の冷凍素材を扱うブランドでは、無糖タイプ・砂糖入りタイプなど用途に合わせて選べます。
購入できた人の口コミ・体験談
入手できた人の口コミを見ると、「味の再現度が高く、量も多い」「冷凍庫に常備しておきたい」といった満足の声が多いです。
一方で、「なかなか売ってない」「前はあったのに最近見かけない」という声も引き続き見られます。中には「1年ぶりにようやく見つけた」「見つけたら即買い」といった投稿もあり、希少性が増しているのが分かります。
食べ方としては、
・ヨーグルト＋グラノーラ＋はちみつ
・豆乳や牛乳と一緒にミキサーでスムージーに
・冷凍ベリーやバナナを加えてアサイーボウル風に
といったアレンジが人気です。簡単におしゃれな朝食になるため、再入荷のたびにまとめ買いする人も少なくありません。
まとめ：アサイーバナナブレンドは「幻の人気商品」になりつつある
業務スーパーのアサイーバナナブレンドが「売ってない」と言われるのは、
・輸入コストや物流の影響による供給不安
・店舗ごとの仕入れ状況の差
・人気による一時的な品切れ
これらの要因が重なっているためです。
完全な販売終了ではないものの、再入荷のタイミングが限られる“希少商品”になっているのは確かです。見かけたら迷わず購入しておくのが賢明でしょう。
今後、アサイーブームの再燃や物流の安定化が進めば、再び全国的に流通する可能性もあります。とはいえ、現時点では店舗ごとの差が大きいため、入荷情報をチェックしつつ、代替品も検討しておくのがおすすめです。
アサイーバナナブレンドが再び手軽に買える日を楽しみに、気長に待ちたいところです。
