受験シーズンになると、古文単語帳を探す学生の間で「ゴロゴ古文単語が売ってない！」という声をよく耳にします。長年の定番参考書だっただけに、突然見かけなくなると不安になりますよね。今回は、ゴロゴ古文単語シリーズの販売終了や在庫状況、そして今後の再販予定について徹底的に調べました。
ゴロゴ古文単語とは？人気の理由をおさらい
まず、「ゴロゴ古文単語」とはどんな参考書なのかを簡単に振り返っておきましょう。
このシリーズは、「ゴロで覚える古文単語」として有名な受験参考書で、語呂合わせとイラストで古文単語を楽しく記憶できるのが特徴です。特に、板野博行氏による「ゴロゴ古文単語」赤い版は、かつての受験生にとってバイブルのような存在でした。600語前後の必須単語を、インパクトある語呂とユーモラスな絵で記憶に残すスタイルが人気の秘密です。
その後、「新・ゴロゴ古文単語」として改訂版が登場。イラストの刷新やアプリ・音声特典が追加され、令和の受験環境にも対応した進化版として注目を集めました。ところが近年、「売ってない」「どこにもない」と話題になり、入手が難しくなっています。
「売ってない」と言われる現状とは？
実際に調べてみると、ゴロゴ古文単語シリーズは確かに一部書店で在庫切れが続いているようです。
丸善ジュンク堂や紀伊國屋書店のネットストアでは、「新装版 新・ゴロゴ古文単語」（ISBN：9784911467008）の在庫が“僅少”または“取り寄せ”扱いになっています。店舗によっては「数日～1週間で出荷」といった表記があり、即日購入は難しい状態です。
さらに、旧版（赤い表紙や黒い表紙のもの）はすでに流通が終了しており、「新品では販売されていない」との案内も確認されました。Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでも、「赤い版は絶版」「中古でしか手に入らない」という投稿が多数見られます。
Amazonや楽天市場では一部中古品が出品されていますが、価格が定価より高くなっている場合もあり、人気シリーズならではの“希少化現象”が起きているようです。
なぜゴロゴ古文単語は在庫が少ないのか？
「販売終了」や「品切れ」が続く背景には、いくつかの事情が重なっています。
まず大きな要因は、著者・出版社のトラブルです。2020年、シリーズ原著者である板野博行氏が不祥事で逮捕されたという報道があり、その後に出版社側が出荷停止や回収を検討した時期がありました。この件が旧版の流通に影響した可能性は否めません。
次に、出版社の変更と改訂のタイミングです。旧版は「スタディカンパニー」が発行していましたが、現在は「アントロット出版」が新装版を刊行予定です。この切り替え時期に旧版の在庫が整理され、新版の印刷・流通が整うまでの“空白期間”が発生しているとみられます。
また、受験参考書市場全体の縮小や電子教材化の進行も一因です。書籍市場では、売れ行きに合わせて在庫を絞る動きが強まっており、人気参考書であっても「改訂待ち」「初版在庫終了」といった状況は珍しくありません。
現在流通している版と今後の予定
現在の流通状況を整理すると、ゴロゴ古文単語には主に以下の三つの版があります。
- 旧版（赤・黒表紙）
スタディカンパニー発行。現在は絶版・新品入手不可。中古市場でのみ流通。 - 改訂版「新・ゴロゴ古文単語」
2021年発売。600語構成、デジタル特典付き。ただし在庫僅少で、店舗によっては取り寄せ対応。 - 新装版「新装版 新・ゴロゴ古文単語」
アントロット出版から2025年4月25日発売予定。装丁を刷新し、改訂版の内容を引き継ぐ“正式後継版”と位置付けられています。
この「新装版」の登場が再販の鍵です。公式サイトでも「しばらく品切れが続きましたが、新装版として再発売します」と発表されており、流通再開の兆しが見えています。
購入を検討している人へのアドバイス
もしこれからゴロゴ古文単語を手に入れたい場合は、次のポイントを押さえておくとスムーズです。
- 早めに予約する
新装版は発売直後に品薄になる可能性があります。ネット書店で予約を済ませておくと確実です。 - 在庫状況を店舗で確認
紀伊國屋や丸善など大手書店では取り寄せが可能。直接問い合わせると在庫を確保してくれる場合もあります。 - 中古を検討する場合は注意
旧版を探す場合、中古ショップやメルカリで出回っていますが、音声特典やアプリコードが欠けていることがあります。学習用途で使うなら状態を確認してから購入しましょう。 - 無料版・電子版の併用もあり
公式サイトでは、一部コンテンツの無料閲覧版やオンライン学習素材も公開されています。最新版が手に入るまでのつなぎとして活用できます。
ゴロゴ古文単語の今後と代替案
再販予定が発表されたことで、シリーズが完全に終わるわけではありません。2025年春の「新装版 新・ゴロゴ古文単語」以降は、再び安定供給されると見込まれています。
とはいえ、受験時期に間に合わない場合や旧版のスタイルが好みの方もいるでしょう。その場合は、他社の定番古文単語帳（たとえば『マドンナ古文単語』や『読んで見て覚える重要古文単語315』など）を併用するのもおすすめです。学習内容の大部分は重複しており、ゴロゴで培った記憶法を活かしながら補強できます。
ゴロゴ古文単語が売ってない？まとめと今後の展望
改めて整理すると、「ゴロゴ古文単語が売ってない」と言われる理由は次のとおりです。
- 旧版が絶版になり、中古市場にしか残っていない
- 改訂版が品薄で、流通が一時的に止まっている
- 新装版（2025年発売予定）に切り替え準備中
つまり、「終売」ではなく「一時的な在庫切れ」に近い状態です。再販版が登場すれば、再び書店で手に取れるようになる見通しです。
もし早めに入手したい方は、ネット書店での予約や中古市場のチェックを並行して進めておくと安心です。長年愛されてきたゴロゴ古文単語シリーズですから、再び受験生の定番として復活する日は近いでしょう。
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